人類!?滅亡
「ファクローフさん、検査の結果、ウィルス性の悪性腫瘍ですな!」
掛かり付けの総合病院の医師、タランティが、ファクローフの膝の腫瘍を診ながら言った。
それを聞いたファクローフは、顔が紫ざめた。
普通は、青ざめるところだが、スカントと言われる種族は、緊張すると顔が、紫色になるのである。
「・・・先生!余命は・・・」
ファクローフは言いながら、紫ざめた顔を引きつらせた。
「ガッハッハ!ファクローフさん、悪性腫瘍と言っても、たいした物ではありませんよ。」
タランティ医師は、自信満々に、鼻をヒクヒクさせながら言った。
聞いて安心した、ファクローフも。
「ガッハッハ!」と笑った。
悪性腫瘍の形状は、綺麗な青色の真ん丸で、表面に半透明の軟らかい皮が、覆っている感じの外観である。
「ではファクローフさん、今日は、腫瘍に、強力な抗がん剤を投与してみましょう。」
タランティ医師は、言いながら、抗がん剤を飲ませた。
「先生、この薬は、どのくらいの効果が有るんでしょうか?」
「ファクローフさん、こいつを飲めば、怪獣並の抗がん物質達が、ウィルスを、食い尽くしてくれますよ!これで様子を見ましょう。」
タランティ医師に、言われ、処置の終わったファクローフが、お礼を言って、総合病院を後にした。
・・・一ヶ月後・・・
「ファクローフさん、具合はどうですか?」
タランティ医師が尋ねると。
「最初の内は腫瘍が、少し小さくなりかけてましたが、二、三日前から、また痛み出して、元通りです。」
心配顔で、ファクローフが言った。
「うむ・・・では、ファクローフさん、今日は少し熱を加えて見ましょう。」
タランティ医師が、特殊な薬品を、腫瘍に注射した。
「しばらく患部が、熱を持ちますが、心配しなくて、大丈夫ですよ。」
タランティ医師に、言われ、処置の終わったファクローフが、お礼を言って帰って行った。
・・・一ヶ月後・・・
「先生、やはり最初は良いんですが・・・」
ファクローフは、困り顔で言った。
顕微鏡で、腫瘍を診ながら、タランティ医師が言った。
「腫瘍の中のウィルスが、自分達で生み出してる、毒性物質により、表皮は薄くなり、穴も開いてきてるんだが、とにかく、増殖と進化が凄くて、意外としぶといウィルスですな〜・・・」
タランティ医師も、困惑していた。
それから数ヶ月間、タランティ医師は、ありとあらゆる治療を施した。
渦巻き状の強い風による治療、電気ショック療法、振動を与え、同時に火であぶってみたり、最終段階で、水責め、ガス責め、光り責め。
そして、ウィルスが弱ったところで、最終手段として、強力な電磁波を照射した・・・
遂に、悪性腫瘍は死滅した・・・
・・・
同時期わずかな期間、ある所に、地球と呼ばれる、青く丸い物体があった。
そしてそこに、人類と呼ばれる生物が、現れた。
最初は小さな存在だった。
「わー!逃げろー!」「喰われるー!」
いつも恐竜など巨大生物により、人類は脅やかされていた。
しかし、武器を作り、皆で協力する事により、抵抗する力を持った。
火山噴火や氷河期に、見舞われた。
しかし、洞窟などを利用した住居や、毛皮を羽織る事により、凌ぐ方法を学んだ。
そして、台風、竜巻、雷、地震、火災、水害等、いかなる災害からも、身を守る術を、学んで行った。
しかし、自分達の力に溺れた人類が、自らの手で、環境の破壊を行い、オゾン層と呼ばれるバリアも破壊し、ありとあらゆる災害に見舞われ・・・
人類は、滅亡の日に向かって、刻一刻と突き進んでいる・・・
そして遂に、宇宙と呼ばれる所から、強烈な電磁波がすぐそこに・・・




