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熱い吐息
短くてすみません。
でも、区切りがいいのです(汗)
「んんっ」
くぐもった声が唇と唇の間から零れる。
息が苦しくてその唇から逃れようと首を振る。
「はっ」
小さく息を吸えば、けれど、私の口をふさぐその人はその吐息さえ食べてしまおうとするように角度を変えてはまた私の唇をふさいだ。
苦しい。
でも、頭の奥が甘い痺れで満たされる。
眼下に広がるたくさんの人々。
その歓声。
全てが遠くなる。
「そう。僕だけでいっぱいになればいいよ」
くすっ
笑い声が熱い吐息となって私の脳をさらに痺れさせる。
これはなに?
ここはどこ?
全ての疑問が消えていく。
ただ、この人の瞳。
空色の熱い瞳だけが、私を支配した。
「やっと手に入れた。もう、離さない」
私は意識を手放した。
あと少しでもっとラブで黒くなれるはず!
頑張ります・・・!