しゃくでば! シャクマーバードコア
俺はあるゲームを買ってきた。
ウォーマザリアコアという名前のゲームである。
大量の部品の中から好きな部品を組み合わせ
自分の思ったとおりのロボを作り上げ、戦う。
まさに男のロマンを具現化したようなゲームだ。
俺は『ゲウォ』のマークが書かれたビニール袋をもっていそいそと家に帰った。
制服を脱ぎ捨てTVの前に座る。
そしてプレスステーションを起動した。
電源スイッチを入れる。
「んー、ジャグゥゴア!」
…………。
テレビから響いてきたのはそんな声だった。
あわててパッケージを見る。
『シャクマーバードコア6』
間違えたのだ。
しかもナンバリングかよ。
結構続いてるよ。
「返品するかぁ……」
でも、買ったのは中古だからなぁ。
どちらにせよいい値段では元に戻してくれないだろう。
あきらめてこのゲームをしてみることにする。
『主人公の名前を決めるしゃく!』
「えー、ハ・ノ・ン……と」
『ダサいしゃくね!』
やかましいわ。
『主人公の乗る機体を決めてね!』
ほう。
初期の機体は自分で決めれるのか。
俺は、重装甲でがりがり行くのがすきなんだ。
だからこの戦車みたいなのを選ぶぜ。
『センスないしゃくね!』
うるさい。
『じゃあ、このゲームだけど。
基本的にずばずばがーんっていくからよろしくしゃくね』
よく分からん説明だ。
初心者殺しというわけだな。
よろしい。
『チュートリアル、はじまるしゃくよー!』
TV画面にぶん、と色々出て来た。
グロテスクな形をしたエイリアンが画面を占領する。
『きゃ~、だれかー!』
TVの中で女の人が叫んでいる。
『ぐヘヘ、逃げれると思うなよ、お嬢さん?』
ムービーは突然そこで終わった。
女の人はどうなったんだよ。
気になるじゃないか!
『このムービーはゲーム本編とは全く関係がないしゃく。
気にしなくてしいいしゃく』
ないんかい!
じゃあ何で出したんだよ!
『システムオンライン……。
通常モードから戦闘モードへと移行します』
やっとそれらしくなってきたか。
『その前にこの映像を……』
映像――だぁ?
次に映し出されたのは海。
夕日が水面にきらきらと反射している。
とても綺麗である。
『旅行なら我がレオナルドベルカをご利用ください』
「うわぁああああああああ!!」
俺はディスクをゲーム機から取り出すと折り曲げた。
ゴミ箱へポイした。
次こそは本物を買おう。
そうしよう。
つづかない
最近アーマー○コアをかったものでw
ついついネタにしてしまいました。
不快になられた方、すいませんでした。