しゃくでば! なん……だと?
「ケリをつけようぜ、美鶴……」
「いいしゃくよ……?
いい加減どっちが強いかを決めるしゃく」
美鶴はすらりと剣を抜いた。
「って、なんしゃくかこれはぁ!?」
茸だった。
「なんでこのタイミングで茸なんだ……?
やるじゃないか」
「ふふっ、実はこれは波音を油断させる策略しゃくよっ――!
これで貴様を倒してやるしゃくっ――!」
ほう。
おもしろい。
面白いぞしゃくばやまぁ!
「俺も貴様をこれでぶったおす!」
そういって俺は柄からパスタを抜いた。
「勝負だ!」
「しゃぁああああっ!」
茸とパスタがぶつかり合う!
飛び散る火花もとい、胞子と小麦粉!
俺も美鶴もお互い一歩も譲らないっ!
頭と頭をぶつけ合いひくことを知らないっ!
「やるじゃねぇか……おい?」
「しゃっしゃっしゃ……。
波音に負けてからヴぉくは更に精進したんしゃくよ?」
「ふはははは!
ならその自信を今ここで撃ちぬいてやろう!」
そう言って俺はパスタを縦に持ち直した。
「な、何をするんしゃく?」
「封印、解!」
パスタから強烈な光が発生した。
天井を射抜くばかりの光が美鶴と俺を包み込む。
「ふふふふ……」
「な、なん……だとしゃく」
俺の手にあるのはほかほかに茹で上がったパスタ。
「剣から鞭へと変形する武器なんて見たことも聞いたこともないしゃくよぉっ――!」
俺は笑いながら美鶴に一撃を食らわせた。
「じゃぐっ!?」
美鶴はもろにそれを右からくらい倒れる。
「何て威力しゃくかぁっ――!」
茸の剣にもついでに当たったのだろう。
茸はへにゃりと折れ曲がっていた。
「くっ、剣が……!
仕方ないしゃくねっ――!!
僕も本気で行かせてもらうしゃくよっ!
封印弐・解!」
「なんだとっ!?」
くそっ。
俺の目を射抜く強烈な光。
赤と共に殺気を纏い美鶴の手に集約していく――!
この力、まさか……!
「ポセイドンマッシュルーマー!!」
巨大な剣茸となった美鶴の剣は輝いていた。
ちぃっ……!
「行くぞ、美鶴!」
「しゃぁああああああああああ!!!」
俺達は二人にやりと笑い、手を振り下ろした――!
「うるさい」
シエラ!?
次の瞬間俺達二人は頭を上にぼすんと床に倒れていた。
最終兵器めっ――!
「何するんだよ!
せっかくいい展開だったのに!」
「そうしゃくよ!」
「なにがいい展開。
波音はゆでたパスタ持ち出すし美鶴は串にさしたしいたけ持ち出すし。
何考えてるの?」
しゅん……。
「ごめんなさい。
パスタ返します」
「しゃくぅ……。
しいたけ返すしゃくよぉ……」
「よろしい。
じゃあ調理実習再開ってことで」
☆おまけ☆
「このパスタうめぇ。
俺すげくね?」
「この茸うまいしゃく。
ヴぉくすごいしゃくね」
「「ああ!?」」
「うるさいっ!」
うわぁぁぁい!
ありがとうございましたー!
とりあえず書きたかっただけです。
ふへへ、さーせん。