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しゃくでば! スーパーミツルブラザーズ①

「ん……?」


「しゃ……く?」


俺と美鶴は目を覚ました。

地面に横たわっていたため、お互い顔が斜めに見える。


「おい、なんだよ?

 俺達どうしちまったんだ?」


俺は起き上がって空を見上げた。


「なんだ、あの雲?」


ドットを打ったように平面。


「ん、なんしゃくかぁ、この地面は?」


美鶴が地面を見て首をかしげている。

俺も見た。

平面だ。


「て、美鶴おまえも平面かいっ!」


「は、波音も平面しゃくよぉ!?」


げ。


      ・

      ・

      ・


つまり……。

これはあれか。

考えた。

某赤い帽子の人が跳ねたりしてゴール目指す……的な?


「と、とりあえず、先に進んでみようぜ?」


「しゃくぅ……」


キモイから近づいてくるな、おばか。


「は、波音……」


ちょっとまて。

平面と平面だから落ちる心配はいらないんだろうが……。

俺の予想だとこのブロックをちょぃと叩けば……。


「おらっらっ」


「何やってるんしゃくかぁ?


「ん?

 いや、あのブロック叩けんかなぁって」


「ヴォくに任せるしゃくよぉっ!!」


「ん?  

 じゃあ、頼むわ」


はりきってんなぁ。


「そぉいやぁっ!!

 しゃっこぉぉぅぅぅ!!!」


美鶴は勢いよくとんだ!

そして見事にブロックを叩いた!

何か変なにょこにょこって音がした!


「うわっ、何しゃくかぁ、これ」


ブロックの上から落ちてきたものをみて美鶴はうえーっと舌を出した。

確かに……。

これは……キモイな。

きのこっていうよりかは……何?


「気持ち悪いしゃく」


美鶴の顔がそのまんま出てきたような……。


「ぽいっしゃく」


「おぉぉおい!!」


アホかあああ!!

俺は美鶴きのこを追いかけるべくダッシュした。

待ちやがれ!


「よっしゃ、きゃっ……」


崖。


「バカ美鶴ぁぁああ!!!」


てろり。

軽快な音楽が響いたかと思うと目の前が真っ暗になった。


      ・

      ・

      ・


「波音、波音大丈夫しゃくかぁ?」


う……。


「美鶴か……?

 ああ、なんとか……」


平面――だよな。

夢じゃないってことか。


「さっきのやつ、もう投げんなよ。

 もしかしたらいいやつなのかもしれん」


俺は美鶴の手を借りて立ち上がった。

さっきの美鶴きのこをゲット。

ゲームだったらこれを食えば!

食え……ば。

―――食うの?

これ?

美鶴の顔きのこ?


「おい、美鶴」


さっき俺が落ちた崖を覗き込んでいる美鶴の肩を叩いた。


「なんしゃく?」


振り向いた瞬間に美鶴きのこを口に叩き込んでやる。


「食えッ!

 そして飲み込むがいいっ!」


「しゃむぐむぐ……。

 ごくしゃく。

 しゃぁ!?

 こ、これはいったいなんしゃくかぁ!?!?

 体の奥底から力がわいてくるしゃくよぉ!?」


おお。

でっかくなってる!

美鶴でっかい!!


「よし、美鶴。

 これで効果は分かった。

 先に進むぞ」


      ・

      ・

      ・


「ねぇ、ねぇしゃく」


「ん?」


美鶴が顎で突付いてきた。

何だよ。


「一体全体どうしてこんな所にきちゃったんしゃくかねぇ?」


「知らん、俺が聞きたいわ」


お。

前からのそのそと黒っぽい何かがやってきた。


「おい、美鶴。

 ちょっとアレ当たってみてくれ」


「しゃく?

 なんしゃくかぁ、あのしょうゆごまだれみたいなきのこは。

 別にいいしゃくけど……」


美鶴が俺の二倍ぐらいの身長があるせいで話しかけるたびに上を向かにゃならん。

首が痛い。


「しゃああああああああああああああああ!!!

 なんしゃくかぁあああああああああああ!?!?!?

 なんか生暖かいしゃあああああああああああっ!!!!」


おうおう。

当たったか。


「あれ?」


美鶴は小さくならない。

全然変わらない。


「よし!」


なら俺だって。


――行けるっ!!


ででっ♪


「なんでだよぉおおおおおおおおおおおおお」


てろっててろっててろっててん。






               つづく。

なぜか続きます。

マリオは個人的にもすごく好きなゲームです。


どうしてマリオは靴の裏は例外なのか。

ぶつかっても平気なのかを、今度考えて見たいです。

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