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しゃくでば! 人類絶滅の日

「と、いうわけでぇ、しゃく。

 あまりのネタのなさに時事ネタに乗っかってみる次第しゃくっ」


何がと、いうわけでぇなんか知らんが。


「今日は十月二十八日。

 なんかマヤ暦がどーのこーので今日人類が滅ぶらしい」


俺は何やらわくわくしている美鶴に話しかけた。

こいつ、お祭り気分なんだろうなぁ。


「えっ?人類が滅ぶんしゃくか?」


「えっ?

 知らないでわくてかしてたの?」


「しゃくしゃく」


はぁー……。

胃が痛い。


「波音、本当に人類絶滅しゃく……か?」


「えっ、うん。まあ」


多分だけど。


「ならこんなことしている場合じゃないしゃくよぉ!?

 まだ僕やりたいことがたぁーっくさんあるんしゃくっ!」


ほう。


「例えば?」


「た、例えしゃくか?

 しゃふっふっふ……」


美鶴汁が顎から分泌されている。

前も言ったと思うがこの美鶴汁は美鶴がえっちなことを考えると出てくるのだ。

やだ、臭い。

よし殴ろう。


「じゃぐっ」


「それ以外だ、それ以外。

 やりたいこと!」


「ほっぺたが痛いしゃくぅ~。

 そうしゃくねぇ……。

 一度でいいから僕が貯めに貯めたお金を全部おやつに替えて……それで……」


そういえばバイトしてたなぁ、こいつ。

あれからまだ続けてるし、結構お金貯まってるんじゃないか?


「ちなみにいくらあるんだ?」


「ざっと一万円しゃく」


おお!!


「いいやん!

 やってまえ、やってまえ!」


「よーっし!

 やるしゃくっ!

 やってやるしゃくよ!

 もともとは二万円のViiを買うために貯めていたしゃくが使っちゃうしゃくっ☆」


美鶴は俺の家から飛び出していった。


      ・

      ・

      ・


「か、買ってきたしゃくぅ……はぁはぁ」


「お疲れ」


出ていって一時間後。

手に大量のおやつを持って美鶴は帰ってきた。

チョコやら飴やらいろいろある。


「そしてこれを……一気に食うしゃく!

 しゃむぐむぐ……」


包装を破り、中のおやつを口いっぱいに詰め込む。


「波音も食べるしゃく?」


「いや……。

 俺はいい……」


腹壊しそうだ。

あまり甘いの好きじゃないしな。


「そうしゃくかぁ。

 甘くておいてぃーしゃく。

 チョコおいてぃーしゃく。

 飴おいてぃーしゃく。

 しゃーしゃしゃっ」


なんかむかつく……。

黙って食いやがれこの大ばか者。


「しゃむしゃむ……」


あ、何か俺も腹へってきたなあ。

というか地球本当に滅びるのか?


      ・

      ・

      ・


そして十二時間ぐらいが過ぎた。


「げっぷ……。

 もうたべれないじゃぐ……」


「そりゃ全部食う必要はなかっただろうに全部食ったからだろうが」


ゴミ箱からあふれ出たゴミ。

包装のビニールが足の踏み場もないぐらいに散乱している。

俺の家なのに。


「ん?」


ぽーん、ぽーんと携帯が小さく震える。

深夜十二時を過ぎたのだ。


「げぇっぷ。

 まだ地球は滅びないしゃくかぁ?

 いーつまで待たせるしゃく?」


あー。


「美鶴、非常に言いにくいんだが……」


「しゃく?」


こいつが口開くと超甘い臭いする。

しゃべるなよ、もう。


「もうな。

 二十八日終わった。

 つまり――」


大きく息を吸った。


「人類は滅ばなかった」


「な、なんだってーしゃくぁぁあ!!!」






あふたーすとーり


「なぁ、波音」


どうした、シエラ。


「どうして美鶴あんなに落ち込んでんの?」


「ああ。

 あんまり触らんほうがいいぞ」


「分かってるけど……」


「一万円もつかってヴぉくはおやつを……。

 おやつに一万円も……。

 ヴぉくは一体どれほどバカなんしゃくかぁ……」


もっと早いトコ言ってやればよかったかな……。

やれやれ。

今日は地球滅びそうにないですねぇ。


滅びられたくはないんですが少しがっかり……←おい

他にも色々オチ考えていたのでここで紹介しようか――な。


いや、次、次の更新に回します。

それでは、ありがとうございました。

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