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しゃくでば! けーたいでんわ

「波音!波音!!」


つつつつつつつつつつ!!

まぁたつついてきやがる、アゴで。

うぜぇー。


「ッてぇな!!

 だからなんだよそのつつき方は!!

 やめろって言ってんだろうが!!」


「しゃくぅ……」


「んな顔すんなよ、きもいッから。

 で、何?」


疲れる。


「フッフッフ……しゃくぅ……」


うぜぇーーーっ。


「さっさと言えよ、うっとおしい」


「じゃじぁ~ん!」


そういうと美鶴はポッケから四角い何かを取り出した。

何だアレ?


「携帯しゃくよ~、波音遅れてるしゃくぅ~」


「携帯って……ブッ!!」


「しゃく?」


「ブハハハハハ!!な、なんだよその携帯!!

 いまどきアンテナがついてるとかお前は明治かってぇの!!」


「何しゃく?何もおかしくないしゃく!!しかも!!

 これにはカメラがついてるんしゃくよ!!すごいしゃく!!!ありえないしゃく!!」


「ナハハハハハハ!!はっ、腹がッ!!」


「何しゃく?信じられないしゃく?

 だったら証拠見せてやるしゃくよ!?

 ためしにシエラとか蒼とかを……」


あーまたこのオチか。

しかしいまだにこんなもの売ってんだなぁ。

アンテナですって、奥さん。

まぁー古いわねぇ。


「おっ!

 あの娘きゃわいいしゃくぅ~♪」


パシャッ!!


「おっ!!

 あの娘もしゃくよ?」


パシャッ!!


「あのメガネもいいしゃくねぇ~!」


パシャパシャ!!


とりまくる美鶴。

狂ったように。

それはもうなんと言えばいいのか。

カメラを持って白鳥の舞でも披露しているみたいだったぜ。


「お、おいそろそろやめておいたほうが……

 って、聞いてねぇ。

 目がハートマークだ、新しいなその表情」


パシャパシャパシャパシャ!!

ん、あの制服は……。

俺逃げとこっと。


「しゃく?

 おまわりさんしゃく。

 今日もお仕事ごくろうさm」


「君、ちょっと署まで来てくれるかね?

 そこの女子高校生から通報があったんだ」


「しゃく!?しゃくっ!?

 波音、助け……っていないしゃくよぉ!!!」






じゃぁぁああああああっぁあああ!!!!






~第二幕~


「というわけでしゃくほうされたしゃく~!」


変なところ強調するな。

ギャグだとしても全然面白くない。


「と、いうわけでメールしようしゃく~!!」


どういうわけだよ。

嫌だよ、めんどくせぇ。

ありえないぐらいにめんどくせぇ。


「なにがというわけなのかは知らんがメールなんてしたくねぇ。

 メール返すのだりぃんだよ」


「じゃあ一応メアドって言うのだけでも交換するしゃくよ?」


……………。

あ、いいこと思いついた。


「あー!

 やっべぇ、やっべぇ!!

 俺携帯わすれたわーーー!!

 あっはっは、すまんなー!じゃまた明日なぁー!!」


よし。


「…………」


う……。

なんだろ、この目つき。

いやだ、怖いわ。


「持ってるしゃくね……。

 尻ポケット……」


びくっ。


「いただきしゃくっ!」


「ちょ、おま!!

 取るなよ!!!」


パパピピパピパピパピ!!!


「超はえぇ!!

 何だこいつは!?

 まさか一晩でマスターしたというのかよ!?」


ってかかえせぇええ!!


「完了しゃく♪」


あぁ……。

最悪だ。



おめでとう!

波音は美鶴のメアド・電話番号を入手した!!

体力が五十下がった!!

やる気が一万二千下がった!!

鬱が百二十上がった!!

「チャンスXしゃくっ!!」が身についた!!



そして―――



こんばんわしゃくぅ~♪

波音は元気しゃく?

僕は元気しゃくよぉ~。

じゃばいばいしゃ~くぅ~。

(+うざい&カラーで動く顔文字)





こんなメールが一日に五十通も送られてくるのである。

着信拒否が効かない、しかも。

正直死にたい。

受信フォルダがこいつのメールで一杯だ。


ってか、メールでも語尾に「しゃく」つけるのかよ……。






               つづくかも~

ありがとうございました。

全国の美鶴さんすいません。


正直もっとうんことかそういう名前にしとけばよかったと思ってます。

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