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しゃくでば! シエラとでェとしゃくっ☆

シエラ下校中。


「さって、帰ったら何しようかな」


シエラは今回一人で帰っている。

授業を抜け出してきたのだ。

だがそのシエラの後ろについて歩くやつがいる。

当然美鶴である。

最初は偶然かと思っていたが……。


「(げっ、こっちみてる――……)」


どうやら目的はシエラにあるようだ。


「……な、なんだよ……。

 せっかく抜け出してきたのに……」


ため息とともに教科書で殴り倒す準備。


「一緒に帰って欲しいしゃ ばこーん


一瞬で殴り倒した。

ひどい。

別に良いけど。


「はぁ?

 波音と一緒に帰れば良いでしょ……」


散らばった教科書を拾いながらシエラが冷たく突き放す。

拒絶されているというのに食い下がる美鶴!


「それが、波音用事があるとかでシエラと帰れって言われたんしゃくぅ……。

 それにちょうどいいしゃくっ!!

 お義母さんに見せる彼女のふりをしてもらうしゃくっ!!!」


「はぁ!?×2

 いつ決まったんだよ!?」


「今朝に決まってるしゃく」


話がナレーターの俺でも付いていけんぞ。

なんだ?

美鶴アホなのか?


「な・に・が決まってるだよ……?

 そんなに死にたいわけ……?」


「ひぃっしゃくぅっ!! 

 ごめんしゃくっ!!ごめんしゃくっ!!

 そしてお願いしゃくっ、一生の!」


こんなところでつかうのか、最終奥義一生のお願い。

説明するまでもないが小学生などがよく使うおねだりのしかた。

一生のお願いとかいいながら何度も使う。


「はぁ……ま、後でなんとかするか……」


「ホントしゃく!?

 わーい、しゃくっ!!わーいしゃくっ!!」


「……(殴りてぇ)

 あ、ごめん、拳が勝手にッ!!」


ぐしゃっ。


「じゃぐぅっ!!」


     ・

     ・

     ・


「あー喉渇いたな」


夏だからな。

シエラは胸元をバタバタとさせた。

熱気が溜まるのだろうか。


「奇遇しゃくねぇ、僕もしゃく♪」


「お前と気が合うなんて今日は仏滅かな。

 好きなもん変わりに買ってやるから金出せ」


「おっ、今日のシエラはやさしいしゃくねぇー☆」


えっと……?

やさしいか……?

ん、俺の日本語能力がおかしいだけなんか?


「僕はMAXコーシーがいいしゃくっ!

 はい、百二十円しゃくっ!」


「はいよ」


シエラは美鶴にもらった銀色と銅色の高価を自動販売機の中に放り込んだ。

そしてすかさず押す、アクエリウス。

皆大好きスポーツドリンクだ。


「あ、あのー……僕アクエリウスじゃなくてMAXコーシーしゃく……」


それを無視してシエラはアクエリウスの缶の蓋をねじ取る。


「プッハー!

 ん、あぁ、MAXコーシーとか言ってたな。

 ほらよ」


そう言うと思いっきり拳を自動販売機に叩き込んだ。

何やってんだバカーっ!!

……と思ったらなんと見本のMAXコーシーを

見本のMAXコーシーを透明のプラスチックを割って取ったではないか。


「ほらよ」


それをにっこり微笑んで渡すシエラ。


「しゃくぅ……これMAXコーシーじゃ……」


ブーブー文句をたれる美鶴(当然といっちゃ当然だが)だが

シエラは歯牙にもかけないといった様子で


「なんだよ、ちゃんとMAXコーシーって書いてあるだろ?

 文句あるのか?」


一喝。


「しゃくぅ……」


今回ばかりは美鶴が少し可哀想である。


     ・

     ・

     ・


「あ、お義母さんしゃく!!」


そんなことしているうちにシエラは美鶴の家までたどり着いてしまった。


「やば……もうここまで来てたのか……。

 この顎の彼女にされるってのはもっぱらごめんだ……。

 おっ、あれ使えるかも」


そしてとある店頭へと最終兵器のスピードで駆け寄るシエラ。

衝撃波とか細かいことは気にしてはいけない。


     ・

     ・

     ・


「紹介するしゃくっ!

 これが彼女の……しゃく?」


「あら、誰もいないじゃない?」


「あんれぇしゃくぅ?

 あっ、あんな電柱の影に隠れてるしゃくぅ!

 もうっ!

 シエラったら以外に恥ずかしがりやなんしゃくねっ!」


幸せに満ち溢れている美鶴の顔がうざい。

なぐりたい。


「まぁかわいらしい娘ね。

 電柱の後ろに隠れるなんて……」


「改めて紹介するしゃくっ!!」


美鶴はダッシュで電柱裏に隠れるシエラの腕を掴んだ。

そのまま引きずりお義母さんの所へと引っ張っていく。


「これが僕の彼女のシエラしゃくっ!!!」


「み、美鶴……」


お義母さんの顔が悲しみに歪んだ。


「しゃく?

 あまりの可愛さに感激したしゃく?

 しゃっしゃっしゃっ、確かにシエラは可愛いしゃく!

 これでも僕の彼女なんしゃくからねぇ~」


「美鶴……。

 あなたがそれでいいならお母さん止めはしないわ……。

 でも……でも……うぅっ!!」


「お、お義母さん!!どうしたしゃく!?

 お義母さん!!

 ………しゃく?」


なんと美鶴の隣にはシエラではなく

アニメショップの萌えキャラ等身大看板があっただけだった。


しゃぁああぁあああああああ……。


「あーヘヴィな一日だな。

 家帰ったらお風呂はいろ」






              つづかないー



ううむ。

美鶴さん、かわいそうに。

とはいいませんが流石に可哀想かもw


まぁ後悔はしてません。

反省もしませんしww


では、ありがとうございました。

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