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しゃくでば! れっつにゃんにゃん大作戦!

とある日の放課後……。


「シエラッ!!

 コレをよく見るしゃくっ!!」


美鶴が手にコインを持ってまたまた仁王立ちをしていた。


「ん?」


もすもすとパンをかじっていたシエラが仕方無しに美鶴を見る。

そのシエラをドヤ顔で見下ろした後


ピーン……、くるくる……、パシッ!!


「裏しゃく?

 表しゃく?」


拳を突き出してふんぬと鼻息を吐いた。


「表」


再びもすもすとパンをかじりだすシエラに一言。

お前今見てなかっただろ、やる気ないだろ。


「ざぁんねぇんでしたっ♪ 

 裏しゃぁぁくっ♪」


「わかったからそのドナルドがキチガイになったみたいな顔やめて」


「しゃくぅ……」


うわ落ち込んだ。

こいつも落ち込むのか。


   ・

   ・

   ・


「とゆーわけで、シエラには罰げぇむをうけてもらうしゃくぅ☆」


何この立ち直りの早さ。

↑では・三つで表してたけど目の前だと約2秒で立ち直ったからな、こいつ。


「はぁ?」


「今から語尾に にゃあをつけるしゃくぅ♪

 さっそくスタートしゃくぅっ♪」


うわーひくわーみたいな顔をしてかじり終えたパンのゴミを放り投げる。

そのままため息を一つついて


「あ……あー……やればいいんだろ? 

 やれば……【にゃあ】」


!?

教室が静まり返った。


「おい……いま猫の鳴き声しなかったか?」


同級生が次第に騒ぎ始める。


「えー!?どこどこ!?」


「学校の中に入ってきたんじゃね?

 俺猫アレルギーだから意味ないけど」


「探そ探そ!

 ねこちゃ~ん♪」


「おい、波音!

 手伝えよ、探すの」


「眠いから却下」


こいつ……こんなに猫の鳴き声うまかったのか?

俺も目の前にシエラがいなかったら完璧に同級生と一緒に探してるぞ、猫。


「んんんもぅっ!!!

 そんなんじゃないしゃくよっ!!

 今から僕がお手本みせたるしゃくっ!!」


すると美鶴はポケットから猫耳を取り出しつけた。

猫のような座り方をした後


「んにゃ~んしゃくぅんにゃぁ~んしゃくぅ♪

 ご主人様ぁ私に何か出来ることはありますかにゃあしゃくぅ?

 にゃぁんしゃくぅ☆

 あっ、そ、そんなところ触っちゃだめですにゃぁしゃくぅ♪

 あ……あんしゃ(ピーーーーーーーーーーー)

 (ピーーーーーーーーーーーーー)

 (ピーーーーーーーーーーー)」


おうふっ。

ナレーターの俺でもこれは無理逃げる。

じゃ!


「どうしゃく?

 これがお手本しゃくっ!!

 さぁシエラも……」


和気藹々として振り返った美鶴の目には誰一人いない教室が残っていた。

みんなさっさと帰ったようだ。(一部トイレ)

しかも教室の隅には哀愁漂うBGMを流しているラジカセが……。

誰かがセットしたようだ。

このクラスの奴ら段々分かってきたな。


「うぅっ……うぅぅ……しゃくっ……しゃくぅぅぅぅ……。

 うぅ……うぅぅ………」


えーと、とりあえずこれ以上続けても何もなさそうなので……。






              つづくかも~


バリッ(紙が破れた音)


「まだおわってないしゃくっ!!

 まだオチてないしゃくっ!!!」


しつけぇwww

十分にオチついてる。

大丈夫、心配するな。


「とにかく……今回は何とかしてこの僕がこの話をオチさせてやるしゃくっ!!」


まだ無駄なことを……。


「う~ん……しゃくぅ……」


手を組んで目をつぶって考え始める美鶴。

無駄だろ、絶対に。


   ・

   ・

   ・


(二十分後)


「んぐぉぉぉぁぉ……」


もしもーし。


「ハッ!!

 ね、寝てなんてないしゃくよっ!!

 今ひらめいたしゃくっ!!」


ほう……なら見せてもらうか?


「了解しゃくっ!!」


アンテナ付き携帯を取り出して通話ボタンを押した。


PLL……PLL……PLL……


「蒼ー!実はつづくかもー(強制終了)





「ん……?

 今何か聞えたような……」

なぁボブ、教えてくれよ

HAHAHAどうしたんだい、ねしゃ君

どうして美鶴はこうきもいんだい?

HAHAHAHAそんなことも分からないのかい?

そうなんだ、分からないんだ。

俺もしらねェよ。

ですよね。


ありがとうございました。

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