しゃくでば! ぼ~や~よいこだねんねしな~♪
「うぅ~ん……」
駄目だ。
眠れない。
夕方コーヒーを飲みすぎたのがいけなかったのか?
何度寝返りをうっても
ゴロンゴロンゴロンゴロンゴロンゴロ……
ガチャッ
「うるさい」
扉が半開きになってシエラが顔をのぞかせた。
「き、聞えてたのかよ。
……寝れないんだよ、仕方ないだろう?」
「え?そうなの?なら僕が一肌脱いであげるよ(性的な意味ではない)
とりあえず電気消すよ」
「へ?」
疑問に思っている俺を横目に電気をパチッと消すシエラ。
そしてシエラは俺の枕元の隣で何か囁いた。
「ジェットストリーム……」
「へ?」
「ジェットストリーム……」
まさかこの展開は……。
「ジェットストリーム……キィィィィィン……。
チャーラーチャララチャーラー♪
遠い地平線が消えて深々とした夜の闇に心を休めるとき……。
はるか雲海の上を音も無く……」
飛び起きた。
「なんでジェットストリームなんだよ!」
(ジェットストリームって何?と思った方はFMラジオで夜の十二時になるまでお待ちください。
ニコニコなどで探してみたのですがなかったので……。
すいません。)
「こら波音、おとなしく寝てなさい!」
「あ、すまん。
なんかツッコミ癖が付いてしまってな。
あの美鶴のせいで……。・゜・(ノД`)・゜・。」
「はるか雲海の(中略)皆様の夜間飛行のお相手のパイロットは
私、F.D.シエラです」
はいよく出来ました。
「えーとどれにしようかな……」
そして流すCDをあさるシエラ。
ちゃんと眠気を誘うのを頼む。
ピッ!
『Help!!Help!!(ビートルズのアレ)』
「あ、間違えた」
「寝れるかぁあああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
・
・
・
「やっぱり絵本だよ、絵本!!
絵本読むの聞いていれば寝れるはず!!」
「じ、じゃぁ頼むぜ?」
「任せろb(ぐっ」
あぁ女の子(最終兵器だけど)に絵本を読んでもらいながら寝れるなんて……。
結構幸せ者なんだなぁ、俺。
「むかーしむかし、あるところにシンデレラという少女がいました」
シンデレラか。
なつかしいなぁ……。
「(中略)
この中にガラスの靴をはける人はおりませんかー?
すると長女が『あたしよ、あたし!』といいながら勢いよくガラスの靴をはきました。
しかしかかとが入りません。
『ちょっと待ってください』とお母さん。
長女をつれて奥へ……。
『あんたはガラスの靴をはいてあの王子と結婚するんだよ!
そんなかかと切り落としちまいな!!』
ザシュッ……。
『ぎゃぁぁああああぁあっ!!』」
「おいちょっと色々と待てや」
「えー?
ココからが良い所なのにー!」
「大体それシンデレラじゃねェだろうが!!
何?『本当は怖いグリム童話』ですか?」
「僕はこういうほうが寝れるかとおもっt「お前に合わせるなぁぁああああ!!!」
・
・
・
「ゲームしてやる!」
「あーそれバイオ……」
「ぎゃぁああああっ!!」
・
・
・
「DVDだ、DVD!!」
「バカ殿が入ってるよ」
「余計に寝れんわ!」
・
・
・
「運動してつかれて寝てやる!」
「そーれえいっ!」
バキッ!
「ちょ……そこ……ちが……。
関節……か……か……バキッて……イッタヨ……」
・
・
・
チュンチュン……チチチ……
「あ……朝だ……」
「朝だね……」
「なんか良い感じに眠気が……」
「ぼ、僕も……」
ガクッ……。
☆――あふたーすとーりー――☆
「二人とも?
今日は学校なんだけど……」
「今日は休む……」
「僕も……」
「な、何があったの?
部屋といい……目の下の隈といい……」
メイナ意味が分からず混乱。
つぷぷ
ありがとうございました。
ジェットストリームしってるお方いますか?
夜十二時からやるラジオなのですが・・・。
分からなかったらごめんなさい。
それでは