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亀の剣  作者: 天翔 亀斬
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国の伝説

物語を語るにあたって、創世の歴史を聞いてもらおう。


300年前、国は脅威に晒され、滅んだ。

他国との戦争でも、内乱でも無い。

1つの巨大な力が国を襲った。


当時の国に対抗しうる力は存在しなかった。

ただ流されるまま、滅亡の道を辿る。

人は死に、城は壊れ、森は燃え、繁栄の跡は残らない。

残った者は、辺境の地に落ち延び、隠れた。

幸い、巨大な力が残党を襲うことは無かった。


国の滅亡から10年、勇者は言う。

「俺がこの国を救ってやる」

たった1人で、巨大な力に対抗しようとしたのだ。


国を上げても倒せなかった相手だ。

誰も彼に期待などしていなかった。

むしろ、変に刺激するのではないかと反対する。

しかし、彼に付き従う者が2人居た。

2人の活躍もあり、納得してもらうことに成功。


「必ず勝って帰ってくる」

一言告げ、彼らは巨大な力の元へ向かった。


幾多の戦いの痕を越え、

幾多の死体の山を越え、

時々、剣を交えることもあり、

一行は敵の根城へ辿り着いた。


巨大な力は、名をTABETAKO(タベタコ)といった。

(一説には、蛸のような触手を持っていたとも、鷲の様な翼を持っていたともされる)

TABETAKOは、快く戦いを受け入れた。


ついに幕を開けた決戦の時。

戦いは長きに渡り、勇者とTABETAKOは、三日三晩、戦いを続けた。

仲間は途中から、見ているだけだった。


2人の体力が尽き始めた頃、決着は着く。

互いが最後の技を放ち、辺りは白く包まれる。

まるでこれが最後だと言わんばかりに。

立っていたのは、勇者だ。

殺すには至らず、封印を余儀なくされた。


勇者は滅びた国の新たな王として即位した。

仲間として旅立った二人も、国の運営に携わった。

数年に渡る戦いに終止符(ピリオド)を打つ。


勇者の名は語り継がられていない。

誰も、その姿を知らない。

何故勇者はTABETAKOを倒せたのか。

どのようにして力を付けたのか。

知っているのは、付き従った2人だけだ。

だからこそ、伝説となっているのだろう。


~~~~~~


この国には伝説がある。

1度、国が滅んだという伝説。

500年という短い歴史の国ではあるが、その中でも伝説というものは生まれるのだ。


ほとんどの国民はただの伝説、作り話だと思っている。

(子供達にはカッコイイと人気があったりもする)

普通に暮らしていれば真実を知る由もない。


しかし、伝説は実在する。

300年前...文字通り、国は滅んだ。

この国の人間は何も知らず、呑気に生きている。


全てを知る者はこの世界に5人といないだろう。


天翔亀斬はそんな国に生まれた。

次回 『天翔亀斬』

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