第4話:「ダンジョン討伐」
冒険者になってから一週間がたった。
「ねぇねぇ女神さん」
『ちゃんと名前で呼んでくれない?すごくやりにくいんだけど』
......
相変わらず面倒くさいな。
「はいはい、ラピスさん」
『そう、それでいいのよ』
生意気だな。
やっぱりムカつく。
こいつとこれからの異世界生活を過ごさないと
いけないと思うと......
『で、質問はなによ』
「あぁ、そうだった」
1週間前、俺の職業検査を受けた時、
俺がめちゃくちゃ強いということが判明した。
それも、セイカード、つまり神の御加護を受けた
と考えられているとんでもない職業。
そのせい?おかげ?で、
俺はこの街の人気者になった。
そして、ちゃんと可愛い子にも話しかけられた。
しかしだ!
正直つまらんのだよ。
いや、もちろん可愛い女の子に話かけるのは
めっちゃ楽しいし、この街の住民の人たちとの
交流も最高だ。
けど、この新生活をもっと充実したものにしたい。
せっかくの異世界なんだから、
異世界らしいことをしたい!
『じゃあギルドに行ってクエストでもやりましょ』
---
「あ!ミズキさんだ!」
「うぉぉ!」
ギルドの扉を開けると、すごい歓声が沸いた。
ほとんどの人が快く出迎えてくれているが、
中には怖い目つきでこっちを睨んでる奴もいる。
まぁしょうがないよな。
みんなにチヤホヤされて人気者な人間、
気に食わないよな。
別に俺だってなりたくてなってわけじゃない。
うん......
本当に......
『あなた今すごいナルシストこと考えてたよね?』
「チッ、バレたか......」
『......』
「なんだよ、なんか文句でもあるのか?」
『いや、キモいなぁーって思っただけよ』
「おっしゃる通りです」
すみません。
ちょっと調子乗りました。
「ミズキさん、今日はどんなご用件でしょうか?」
「そろそろクエストを受けてみたいと思いまして」
「クエストでしたら、あちらの掲示板に記載されてますので、そちらをご確認ください」
「はーい」
---
「これが掲示板か」
掲示板はクエストの内容が記載された紙に
びっしり覆われていた。
ある冒険者パーティーが俺の横で
同じように掲示板を眺めていた。
「最近はほんと討伐系クエスト多いよな」
「なんかダンジョンからモンスターが発生してるらしいんだけど、そこの討伐が難航しているらしのよ」
ふむふむ。
なるほど。
ということはつまり、
そのダンジョンには強い敵がいるということか。
ふむふむふむ。
「あ!」
俺は掲示板の紙を一枚手に取った。
「このクエストにしよう!」
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