第2話:「ギルドのお姉さん」
「痛っ!」
俺は上空約2メートルという高さから
ポイっと落とされた。
それを生き延びた俺、かっけぇー!
「...」
そんな茶番はさておき、ここはどこだ?
周りは住宅街のようだが、
建物は赤レンガで作られており、
住民も金髪だったり青髪だったり、
俺が知っている日本の住宅街ではない。
まさか、あのクソ女神が言っていたように、
ここは異世界なのか?
確かに周りの風景とかは完全に異世界だが...
『なに私のこと疑ってるのよ』
ん?
この声はあのクソ女神じゃないか。
だが周囲を見渡しても誰もいない。
あいつはどこにいるんだ?
『言っとくけど私はそっちの世界にはいないわよ、私はあなたの脳内に語りかけてるの、わかる?』
「わかんない!」
『あなた本当にバカね、これぐらいちゃんと考えなさいよ』
「まぁまぁ大体わかった、テレパシー的なものだろ?そんなことどうでもいいから早くギルドとかに連れてってくれよ!」
本当のことを言うと何もわかっていないが、
今わぁーわぁー騒ぐとめんどくさいことになりそう
だからとりあえずはそういうことにしておこう。
『はいはいわかりましたよ!ギルドはここをちょっと真っ直ぐ進んだところにあるわ』
あ、本当にギルドあるんだ...
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「お、これがギルドか!」
木製のドアに石レンガの壁!
王道スタイルのギルドだ。
「クソ女神さん、俺ってここで冒険者になるの?」
『誰がクソ女神よ!私にも名前ぐらいあるわよ!』
『私の名前は女神ラピス、ラピスって呼んで』
なんかラピスラズリみたいな名前だな。
まぁ確かに瑠璃色をベースとした感じの
服は着ていたな。
「俺の質問に答えてくれないか?」
『あぁ、そうだった』
『冒険者になるかならないかはあなた次第。あなたに十分な実力とか才能があるならなれるけど、クソ雑魚だった場合はニートと言ったところかしら』
「...」
あのクソ女神、毎回俺のことディスってないか?
会話一つ一つに嫌味を感じる。
まぁいいだろう。
とりあえず俺の職業を確定させに行こう。
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「あのー、すみませーん!」
俺はギルドの受付嬢を呼び出す。
「はい!今日はどうされましたか?」
裏から出てきたのは、
超絶美人の元気系金髪ポーニーテールの人。
めっちゃいい匂いする。
しかも制服めっちゃ可愛い。
高校の制服とCAさんの制服が混じった様な、
小綺麗さを感じながらも、どこか楽しい雰囲気を
感じさせる完璧な服装。
こんなの男をたぶらかすために作ってるだろ。
「あ、あのー......」
「あ、すみません!少し考え事をしてました」
受付のお姉さんの事を分析しすぎたようだ。
「えっと、僕の職業を決めたいんですけど......」
「はい!了解いたしました!」
え。
本当に職業選べるんだ。
てっきりあのクソ女神の嘘かと。
「では、準備が整いましたので、あちらの部屋に向かいましょう」
職業どうなるんだろうなぁー。
最初から勇者とか言うほぼチートな職業がいいな。
んで、そのあと街中の女性にチヤホヤされる。
うん。
悪くないじゃないか。
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