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19.『異世界でラーメン作ってみた』

メンバー

・さかのん:本作の主人公、異世界に来てユーチューバーを始めた唯の人間。

・ノア:(今回おやすみ)獣人。

・アイ:人工知能、だいたいネットの中にいる。


以上のことが頭に入っていたら大丈夫です。



「今日はねー、異世界の食材使って魚介豚骨ラーメンを作るよ!」


ー【なんで?】

ー【シンプルに何故?が出た】

ー【炊飯器のお陰でチェーン店だろうが高級店の料理だろうが食べられるのに?】

ー【全知全能の神とも並ぶ炊飯器様を使えばいいんじゃ?】

ー【何ならインスタントだろうとイケる】


「みんなだってお店で食べた方が美味しいけど家でラーメン作るでしょ!」


わかってると思うけど、お店ラーメンとお家ラーメンはそれぞれ別の魅力があるの。

それに手巻き寿司で使ったキングフィッシュの骨やドラゴン解体で出てきた骨がまだ残ってるんだから使わないのは勿体ないし。

キングフィッシュは魚介で間違いないけど、ドラゴン肉だから豚骨ではないな?どちらかと言うと魚介龍骨ラーメン?


まず、キングフィッシュもドラゴン肉もそのままだと鍋に入らないから、入るサイズに切っていこう。

包丁を真上からまな板に振り下ろす。

ダンッと大きな音が鳴るとともに、骨が綺麗に切れた。


ー【こわいこわいこわい】

ー【さかのん?さかのんさん?なんでそんな急にホラー演出するんですか?】

ー【何でも切れる包丁だから力込める必要なくない?】

ー【さかのんご乱心や】

ー【ラーメン作ってるんだよな?●体の証拠隠滅してるわけじゃないよな?】


「なんでホラー演出するのかって?んー、ノリ?」


私の悪ノリにコメント欄はブーイングで埋まる。

そんなに怖かったかな?大きな音がしたとはいえ、ただ包丁を振り下ろしてただけだよ?

それに、悪ノリしちゃうのも仕方なく無い思うの。


「だってこのまな板は《どんな攻撃も弾くまな板》だから絶対に傷つかないんだよ?」


それが何って言われるかもだけど、傷つかないまな板って貴重なんだよ?

まな板って私たち人間が気づいていないだけで使う毎に小さな傷がついていて、その隙間に細菌が繁殖しているのだ。ちゃんと洗剤を使って洗えば問題ないんだろうけど、言っちゃえば不衛生だったりする。まあ使ったまな板や包丁を放置してれば不衛生なのは間違いないけど。

でもこのまな板は小さな傷から細菌が繁殖することなんて有り得ない。だって傷つかないから!ついでに言うと、この包丁も《ほぼ全てのものを切れる包丁》で刃こぼれの心配も無いし。

そうなると、楽しくなってダンダン音立てて切りたくなるよね。


鍋サイズに切った魚の骨と龍骨を鍋に入れて、ひたひたになるくらいまで水を入れて煮る。

沸騰したら1度水を全て捨て、新しい水で煮出す。それから臭み消しでニンニク、生姜、ネギの青い部分も入れておく。

本来なら長時間煮込まなきゃなんだろうけど、うちの調理器具は優秀なので短時間で出汁が出る。

豚骨スープって臭いけど、龍骨スープは臭くないんだなあ。異世界に来なきゃ一生知ること無かった事実を発見。


煮込んで量が減った水はキングフィッシュの骨とドラゴンの肉からの出汁で白濁の見た目をしていて、既にこれだけで美味しそう。

実は魚介はキングフィッシュの骨だけじゃなくて、醤油ダレと合わせる形で異世界の昆布と鰹節を入れたから更に美味しくなってるはず!

醤油ダレは醤油、塩、生姜、ニンニク、昆布、鰹節、砂糖を使って作った。


麺の小麦粉もちゃんと異世界産の物。使ったのは、異世界でNo.1の小麦と言われていて、かつ各国の貴族や王族御用達の“白金の小麦”。マジでいいお値段した。正気ならまず買わないから、買ってしまった以上私は一生正気には戻れない。

まあお値段以上でめちゃくちゃ出来のいいラーメンの麺が出来上がったんだけども。

やっぱり自分の力を過信せずに機械使うの大事。ここテストに出るよ!

混ぜたり捏ねたりは自分でしたけど、伸ばしたり麺の形に切ったりは機会頼み。おかげでお店に売ってるレベルの麺に。


温めたラーメンの器に醤油ダレを入れて、魚介龍骨スープを。

完璧なタイミングで茹でた麺を入れて、その上に自作の煮卵、メンマ、ドラゴン肉で作ったチャーシューを飾れば。


「異世界の食材だけで作った魚介龍骨ラーメン完成!」


ー【マジで美味そう】

ー【飯テロやめてくれ頼む後生だから】

ー【さかのんがラーメン食べるなら俺もカップ麺食おうとか思ってたけど、あまりにも画面越しのラーメンが羨ましすぎて涙出てきた】


「わ〜!美味しそう!」

「いい…におい…」

『ご主人が作ったラーメン、楽しみですね〜』

「みんな揃ったね?ではでは、いただきます!」


まずはスープから。

レンゲでスープを掬って、ふうふうと息を吹きかけて少し冷ましてから啜る。

口に広がるスープの旨味。それぞれの主張が強すぎて喧嘩して美味しくないかもとか思ったけど全然そんなことない!

意外なことに、1番主張してくるのはドラゴン肉じゃなくてまさかのキングフィッシュ。色んな魚の旨みが溶けだしていてめちゃくちゃ美味しい!

しかもドラゴン肉がそれをアシストする感じでちゃんとした濃厚スープになってる。

スープの味に感動して、勢いのままに麺を啜った。

ちぢれ麺に濃厚なスープが絡んで最高!

煮卵もちょうどいい半熟具合だし、メンマもちゃんとメンマ。チャーシューも味がしみしみで美味しいし…。


「このクオリティで、自分で作ったってあまりにも天才すぎでは…!?」


ー【そんなことは無い、って言いたかった】

ー【調子に乗るなと言いたいところだけど、他の子たちが無言で食べてるのを見るとマジで天才かもしれない】

ー【めっちゃくちゃ美味しそう】


「みんなも自分でラーメン作ってみてね〜!ばいばーい」



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