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退塾&修学旅行について

 誕生日を迎えて、大阪から山口に引っ越す日時が近づいてきて、学習塾の方にも塾をやめるということを伝えた。2月いっぱいはまだ通うことになるが、3月1日付で退塾をすることになった。このときいたのが塾での私の天敵である小林。私が2月末でやめるというと、

「やっとこのバカがおらんようになるで。お前はバカなんやからここにおったって無駄なだけや。何なら今日今すぐやめたらええねん」

 などと言っていた。私はもうこの後小林とは会うこともないと思っていたので、

「うるせぇこの性格ブス女。本当お前性格悪いよなぁ。俺はテメェーみたいなブスな女が先輩にならんでよかったわ。性格だけじゃなく、本当に体格もデブでブスやなぁ」

 と思いっきり今まで罵倒されてきたことへの反撃を行った。小林は

「アァン?てめぇーええ根性しとるな。ちょっと面かせや。思いっきりぶん殴ったろか」

「あぁ、やれるもんならやってみろ。テメェーをとことん地獄の底にまで叩き落してやるよ。ほらぁ、サッサとぶん殴ってみろよ。はぁ?所詮口先だけにハッタリか?」

 そうしてヒートアップしてきたところで、先生が止めに入った。

「小林よ。なんで年下の子にここまでかみつくんや。リンダ君が何したって言うねん。そんな下級生に対して攻撃するような子はおらんでええねん。今すぐこの塾を退塾しなさい」

 そこまで言われて、やっと小林は私に対する誹謗中傷や罵声罵倒をやめた。私も腹が立って、授業どころではなかったが、それでも残り少ない塾での勉強をこなして家に帰った。塾に通うのもあともう少し。小林という性格ブス女とはもうこれで顔を合わすことも無くなったわけで、幾分私もやり返せたのかなと思う。


 それから、9月に行った修学旅行であるが、嫌な思い出しかなかったので書こうかどうしようか迷ったのであるが、一応あらましで書いておこうと思う。修学旅行は近鉄特急の臨時便に乗っての伊勢志摩だった。俗にいうスナックカーで、T駅から難波駅に出て、近鉄難波駅から伊勢志摩に向かったのであるが、この修学旅行での特急車内での席の割り振りでもごたついた記憶がある。皆、気の合う者同士が隣同士になるのがいいに決まっているのであるが、班ごとでの移動と決められていたため、どうしても一緒の班の中にいじめの加害者がいるわけで、

「なんでうちがリンダの隣の席なん。めっちゃ嫌やわ。あいつが隣におったら腐るやん。」

 などと言う声がそこかしこから上がっていたのである。先生は班ごとでの行動ということで、この席決めに関しては口を挟まないようにしていたのであるが、なかなか席が決まらないため、しびれを切らせて、

「お前ら、本当いい加減にせぇよ。こんなにもめるのであれば、もうお前らは修学旅行に行くことはならん」

 そう言い放って、6年4組だけキャンセルも辞さないという強い態度に出た。

 そしたら

「なんで渡部とか中井たちのせいで、俺ら楽しみにしてた修学旅行が取り消されなあかんねん。お前らいい加減にせぇよ」

 と非難の声が続出。それでようやく席の割り振りが決まったのであるが、私は

「もう修学旅行なんてどうでもええわ。行くのやめようかな」

 とも思っていた。ここまで言われていったって何の面白みもないし、嫌な思いするだけと思っていたのであるが、星田と今田が

「電車に乗ったら席移動してもええんちゃう?俺らで行こうぜ」

 と声をかけてくれて、気を取り直していくことに決めたわけであるが、修学旅行中も

「お前が伊勢神宮に行ったら、伊勢神宮が腐るから鳥居の外で待っとけ」

 とか、

「お前が真珠を触ったら、綺麗な真珠が腐るねん。マジで何も見るな・触るな」

 とか、罵詈雑言を浴びせられて、本当に嫌な思いでしか残らなかったのであるが、あの修学旅行で私は何を学びに行ったのだろうと、今でも思う。

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