表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/218

いじめの初期段階 小学5年生 初めての男の担任の先生

 いよいよここからいじめに関係する記述が増えてくる。本格的ないじめ被害にあったのは6年生からであるが、今思えばごく少数ではあるが、私に対して悪質な嫌がらせを加えてくるやつがいたのである。5年生のころにはいじめの兆候は、すでにあったのかもしれない。

 春休みが終わり、私は5年生となったが、初めて担任の先生が楢崎先生という男性の教師となった。クラス替えもあり、教室の環境は大きく変わった。私は5年4組になり、卒業するまでの2年間、同じクラスメイトと過ごすことになる。この当時の私は、1年後に自分の身に本格的にいじめのターゲットのされるとは思ってもいなくて、卑劣な犯罪行為に苦しむことになるとは夢にも思わなかった。

 5年生になって、学校生活で変わったことと言えば、誕生日カードを書くことになったという点である。これは誕生日を迎えたクラスメイトにお祝いのメッセージや絵などを描いて、表紙も児童が作成し、先生もお祝いのメッセージを書いて渡すというものであった。子供たちの自主作成という形をとっていたので、書かれている内容を先生がチェックするということもなかった。それぞれお祝いのメッセージやアニメキャラを描いたり、おめでとうという思いをメッセージとして書いたりしていた。

 私たちのクラスで一番最初に誕生日カードを受け取ったのが、のちにいじめ加害者のリーダー格の一人になる渡部薫という女子であった。私は絵を描くのが苦手なので、メッセージを書いて贈った。私なりの思いを込めて一生懸命書いた。以後私を除く39枚の誕生日カードを描いて出した。そして4年生の1月から続いていた部屋の増築工事が終わって、私たちが住んでいる家の環境も大きく変わった、そんな中での小学5年生のスタートであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ