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祠系異世界恋愛

冤罪を掛けられ婚約破棄されそうになりました。

作者: ありあんと

「シュライン・デストロイヤー!学園で創設以来大事にしていた祠を壊したお前の様な罰当たりな女を妻とすることは出来ない!

 俺はこの敬虔で信心深いシンシア・デボートと婚約する!」


 シュラインの婚約者で王太子のダルは大勢の前でやってもいない罪で断罪してきた。


「証拠はあるの!?」


 身に覚えのない事で裁かれては堪らない!

 シュラインは燃えたぎる怒りを必死に抑えつつ、ダル王子に詰め寄る。


「シンシアがお前が祠を破壊しているところを見たんだ!

 それにそこにお前のハンカチが落ちていた!それが証拠だ!」


「そんな!そのハンカチは数日前から失くして探していたものなのに!」


「シュライン様!自分の罪を認めて下さい!」


 シンシアが涙を浮かべて王子の腕に抱きついている。

 クソビッチが!!


 シュラインは言われるまで、祠の存在は忘れていた。

 学園の隅っこで近寄ることも殆ど無い場所だ。


 …………もしや、あそこは人目があまり無いのを利用して逢引きに使っていたな?

 そしてどう言うわけかは知らないが壊してしまったから、その罪をシュラインに擦り付けようとしているのだ!


「やはりいつかはやると思ったよ……」


 無実の罪でヒソヒソされるシュライン。

 実家のデストロイヤー公爵家の判断で、しばらく自宅に謹慎することになった。

 祠の修繕費はデストロイヤー家で出して、以前よりも立派な物を作ることになった。


 父のデストロイヤー公爵は王子の所業に怒りつつも、謎の信心深さを出して前よりも10倍の広さの豪華な物を造ると意気込んでいる。

 職人達に自分で指示を直接出しに行ったり楽しそうだ。

 娘が無実の罪で苦しんでいるのに!


 悔しさに枕を涙で濡らすこと数日。


 バカ王子とクソ女が唐突に死んだと言う知らせを聞いた。

 毎晩変な声が聞こえるだの、窓の外を影が通り過ぎただのと怯え始め、ある朝、恐怖に目を見開いた悍ましい死に顔で冷たくなっていたと言うことだ。


 シュラインは、きっと祠を壊した呪いだろうと思い、完成したネオ⭐︎祠に毎日祈りを捧げに行った。


 ある晩、夢の中で声が聞こえた。


 ――北の森に行きなさい。


 その声に従い、護衛を付けて森に行くと隣の国の皇太子が狩の途中で怪我をして動けなくなっているのを発見した。

 皇太子も、夢の中でここに来るように御告げを受けていたそうだ。


 信心深い人だったらしく、神のお導きと考えた皇太子はシュラインにその場で婚約を願い出て、シュラインもそれに応じた。

 その後二人は隣国で祠を建てまくりましたとさ。


 そんな訳で祠を壊してはいけません。

 大事にしましょう。

 

 

シュラインが修羅院って漢字変換されそうになって、強そうだなって思いました。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。


代表作の異世界ファンタジーが数日以内に完結予定で、たまにこんな感じのノリなので、重すぎない話が好きな人は読んでみていただけると更に嬉しいです!


もう少しマシな異世界恋愛短編もよく書いています。


評価やいいねもお待ちしてますʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ

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