難解じゃないよ
更新が遅くなってすみません。。
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「ふぁ〜あ…。」
わたしは、あくびをこぼした。
ふと見上げた空は、いつの間にかオレンジ色。
いつもだったら、クロと一緒にお昼寝をしている時間だ。
寝たいのはやまやまだけど、この後、市場で食材を買って、夕飯の仕込みをしなきゃならない。
ウーシーのお肉は快く分けてもらった。
ちょろに…間違えた、アル兄にお願いしたら即OKだった。
それを伝えた時のみんな笑顔が、それはそれは眩しかったのなんの。丹精込めて作るぞう!
メニューは何にしよう〜とわくわくしていたのに、院長からアレをどうにかしなさいと命令が下った。
いやいや無理よ、とわたしは一生懸命に首を振る。
わがままを言ってるわけじゃないの、無理なの。
そんなわたしの思いを他所に、院長は肩に手を置いてきて、とりあえず行けと言う…。
「言ってみるだけだからね!絶対だからね!」
絶対絶対だよ!と念を押し、わたしは大きくため息をついて、未だハンカチーフを取り合う二人に近づいた。
「ミアたち帰る。ハンカチーフは、何の刺繍か分かった人にあげる。」
大事な大事なハンカチーフ。本当はあげたくなんかない。だけど今はとにかく時間が惜しいのだ。
ハンカチーフよ、あなたの勇志は忘れない。必ず取り戻すから待っていてね。
「解る者は挙手をせよ!」
「っはい!」
わたしが言い終わると同時に、勢いよく一人の手が挙がった。
アル兄は、瞬時にギル兄に捕縛の魔法をかけたらしい。
身動きできず、悔しそうに歯を食いしばるギル兄が血眼で睨んでくる。
どんだけハンカチーフが欲しいのよ。
わたしは、捕縛を咎めない。
なぜなら、アル兄にあげれば、きっとすぐに取り返せるから。
「ではアル兄、見事答えてみせよ」
わたしはアル兄の勝ちを確信していた。
だって簡単だもの。間違えるわけないもの。
アル兄は胸を張り、眉をキリリッと上げて答えた。
「 半人半鳥です!」
「………。」
「っぷ!あはっあははははっ!そうだったな、お前この間 半人半鳥にしつこく狙われてたもんな!」
愉快愉快と、声高に笑うギル兄が五月蝿い。
たしか、 半人半鳥は上半身は女性、下半身は鳥で美少年を主食とする魔物だ。
アル兄は、齢16歳にして変態魔物と戦ったのか。
狙われていた、という言葉からしてギル兄もその場にいたんだろう。
子どもも戦場に立たされるなんてまったくこの世界は残酷だ。
「じゃあ、ギル様は何だと思うのですか!」
「これはケーキだ!女子はみんな好きだろう?」
「いやいや、これがケーキな訳ないでしょう!」
「……おい、貴様ら目は節穴か?」
ぎゃいぎゃいと騒がしい二人に、ドスの効いた声を出していたらしい。
二人は、ビクリと体を震わせ、こちらに顔を向けた。
やばっ。
無意識になんか魔法使ってた?
わたしは、虚空を見上げ冷静を装ったのだった。
タイトルを変えました。
「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、リアクションをいただけると幸いです。
今後、作品を作っていく上での糧になります!
どうぞよろしくお願いします!




