わたしのだからね!
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アル兄がじーっと助けを求めるようにわたしを見てくる。
突き刺さる視線なんて無視無視。
だいたいギル兄相手になんでそんなに緊張してるの。
ギル兄の口を拭いたところで、「苦しゅうない」とか王子目線で言うだけだよ。
わたしは溜め息をつき、ぶりみあちゃんを急遽呼び出して言われるがまま、片目を何度か瞑ってウインクを飛ばす。
両目閉じてたかもしれないけれど、この顔は可愛いからなんだって許される。お得だね。
あ、ちょっと待って。ハンカチーフを使い回すのは不敬?
この世界の常識がわからないな。
うーんうーんと唸っていたら、「いい、自分でやる」と、低い声が耳を掠った。
その声の方に顔を向けると、ソースがついた口をとがらせ、明らかに拗ねているご様子の暴君王子。
Oh…、なんだか面倒くさい予感…。
金髪Boy、何が不満なんだい?なんて、気軽に聞けない雰囲気。
男心ならぬおぼっちゃま心なんて分かりたくないしね。
今はそんなことより、アレをどうにかしないと!
「アル兄!それ、返して!!」
わたしは、アル兄の袖を強く引っ張った。
彼の手にあるのは、紛れもなくわたしのハンカチーフ。
この刺繍に文句があるの?あるんだね!そうなんだね!!
黙り込むぽんこつに睨みを効かせていると、上から影が落ちてきた。
「なんだこれは!下手くそな刺繍だな!ははははっ!」
「返して!!」
間が悪いことに暴君王子にハンカチーフを奪われた。
返してよ!と何度言っても、嘲笑いながらハンカチーフを高く掲げて、まったく返してくれる素振りがない。
ー俺様、この馬鹿に新技試す。
ービーちゃんはね〜こいつの両耳剃り落とす〜。だって、聞こえてない耳なんて要らないでしょ〜。
クロが舌舐めずりしながら、怖いことを言う。
ビーちゃんもやめてね?平和に解決しようね?
しかし、必死にジャンプしてもまったく届かない!小さい身体はほんと不便!
この刺繍は、淑女の嗜みとやらで、ジェシカ姉に習った。
小さい指で糸を刺すのに苦労して、何回も指に刺し間違えて血が出た。
何日もかかってやっと出来上がった傑作。
みんなには上手って言われたもの。なのに。それなのに。
侮辱するなんて許さないんだから!むきーーー!!
「ギル様、返してください。それは私がいただいたものです。」
怒りあらわに地団駄を踏んでいると、アル兄の鋭い声がした。
前半の「返して」は良かったけど、後半の「いただいた」って、おかしくない?これはわたしのだぞ。
「お前は私の従者だろう。だからこれは私のだ。」
従者のものは主のものって、ジャイ◯ンか!
もっかい言うけど、誰にもあげた覚えはないぞ。
「ギル様は、ハンカチーフなどご令嬢から沢山貰っているでしょう?」
「それとこれは別の話だ。ハンカチーフなど沢山あっていいのだ。」
二人とも!あげるだなんて言ってないぞ!
わたしのだからね!!
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