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美味しいはみんなで

またタイトルを変更しました。何度もすみません。

長い目でお付き合いいただけますと幸いです。

「うん!良い感じ〜!」


お肉に焦げ目がついたところで、院長にバトンタッチ。

最年長の元聖女様に仕切ってもらえば、誰も文句は言えないはず。

可愛いうえに策士だなんて、誰も思うまい。ふっふっふ。


口元を手で隠して笑いを堪えていると、足元から声がかかった。



ーおい、見えない。抱っこしろ。


声も見た目も間違いなくクロなのに、抱っこを要求するなんて別人ならぬ別猫だ。

驚きを一旦置いておくにしても、見えないって、何を見たいんだろう。見てどうするんだろう。

疑問しかないけれど、聞いたらきっと舌打ちするに違いない。


ここは、黙っておくのが賢明な判断ね。


わたしは、クロを抱き上げて、出来上がりを待つ。


おや?院長の手が震えているのは…気のせい…か…?




エリザは強い視線をキャッチしていた。


(指の先まで見られている気がする…。)


ちらりと見遣ると、側には猫を抱っこしたミアしかいない。

(まさか、この猫ちゃんが…?)


エリザのその予感は大正解である。

猫は、エリザの手元、コッペパン風の出来あがりを今か今かと待っているのだ。



(集中しなくちゃ。多い個ができたら、ケンカになるわ。)


エリザが慎重にパンに盛り付けしていく中、にゃーんにゃと猫の声が響いたのだった。





ぐふふと、にやにやが止まらない。

パン半分組は具が山盛りなのだ!

さすが院長!計画通り!


パンは半分だけど、クロの前脚ほどのサイズ。

ビーちゃんにしてみたら、体より大きい。


クロは普通の猫じゃないし、何を食べても問題なさそうだけど、ビーちゃんは質量的にその体のどこに入るんだろう…?


ビーちゃんの食べ残しでも喜んでいただくよ、なんていう腹づもりで「食べれられそう?」って聞いたら、「お肉のおかわりはある?」って返ってきた。

妖精の胃袋は異空間なのかもしれない…。





「あー!院長!俺のは野菜なしで!」


偶然の再会だからと、アル兄に稽古をつけてもらっていたジン兄が割り込んできた。


当然かのようにスッとベル姉の横に立つあたり、脳筋でも成長したな、と感じる。



「あんた、野菜も食べなきゃお腹だけ太るわよ!私、そんな人の隣にいたくないんだけど」

「…えっ!?じゃ、じゃあ、野菜多めで!」


ジン兄とベル姉の突然のいちゃいちゃに院長は無言で微笑む。


ベル姉はジン兄に対してツンデレのデレ極小。

だから今の言葉を要約すると「お腹だけ太らなければ、隣にいたい」のだ。


いつか、あつあつのバカップルになるかな〜?

ふふふっ、楽しみ。




そうこうしていたら、院長が浄化魔法をかけて、コッペパン風が完成した。


急拵えでテーブルと丸椅子を作ってくれたテオ兄とロッテに感謝して、食前のお祈り。


終わると同時に、わっ!っと一斉にみんなの手がお皿に伸びた。


みんな相当腹ペコだったんだね。



わたしは、クスっと笑って、大口でパンに食いついたのだった。


クロ「にゃーんにゃ(遅い早くしろ)」

エリザ「慎重にやらなくちゃ」

エリザにはクロの声が聞こえないので、まったく伝わらなかったという…。


アクセス、ブクマありがとうございます!

「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、リアクションをいただけると幸いです。

今後、作品を作っていく上での糧になります!

どうぞよろしくお願いします!

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