後書き
拝啓
暇人様、初めまして。たんごしんげつと申します。
そして、不躾ながらお疲れ様でした。
ここまで飛ばさずに来た暇人様に対し、あなたは素晴らしい暇人だ! と先ずは褒めそやさせて頂きます。
十二分に暇人様の暇を潰すお手伝いが出来ていたなら本望です。
ここからは言葉を改めて続けさせて頂く。
この物語は約二十年前のもうそ、いや、想像が始まりとなっている。
その始まりの想像では人が死に過ぎて(これしか記憶にないので作品化が不可能)終了し、仕方なく二作目を想像する事になり(次々作の予定)、飽きて来て三作目を想像し(次作の予定)、そして本作を想像するに至っている。
連作という事もあって、設定を考案する上で時間の短縮をさせる為に色々と引き継いでいる物もあるが、作者が一人なので仕方のない事として片付けたい。
そういう訳で、本作は十数年前の妄想じゃなかった、想像の産物となる。当然ながらその後も想像を止めず、内一作は某所で絵本的漫画と称して公開していた事もあった。それもまた十数年前の懐かしい話で、今では立派な黒歴史だ。……という事は、これも黒歴史の仲間入りか。
さて、この物語を何故こういった形で発表するに至ったのかと言うと、古い想像を全部どこかへ放出し、新たに想像する事を計画としたからだ。
執筆する事で私の暇が潰せるし、脳にこびり付いたこの垢をこそぎ落として新しい妄想じゃなかった、想像の為に融けた脳味噌でも細やかな容量を捻出出来る! これはいい! 空いた容量で次はえ…などと思い至り、出力を始めたのも束の間、気付けば数週間に一行しか書かない事もあって、なんと、第一話を書き上げるのに五ヶ月半も掛かってしまった。これは何がなんでも掛かり過ぎ! と自ら突っ込んでおきたい。
そのお陰で一日のノルマを設け、最低でも千字書くようにしたが、それも遅々として進んでいない事に気付き、三千字へと増加して以来、なんとかやり切った。余裕のある時は倍の文字数をこなす事もあったくらいだから本当に頑張った。良くやったと自分を称えたい。
そもそも想像が古過ぎて、幹は残っていても洞だらけ、小さな枝葉は腐り落ち、残った枝葉を繋げる作業が本当に大変だった(それすらも削る事がしばしばあった)し、約一万字を削除した事もあったが、今となっては過ぎた事。やり切ったからもうどうでもいい。
ともあれ、忘れてしまった一作目以外は外へ追いやり、融けた脳味噌を少しでも綺麗さっぱり健やかにして、そしてえろ…、と、それを励みに頑張っていた筈が、本作の山が見えると、知らず知らずの内に新しい妄想の設定の思案に時間を費やし始めるという愚行に走り、頭を抱えてしまう羽目に陥った。
それ以前に、変な夢を見た事があって、それを基に設定を練った物が、先にこっちを煮詰めろよと更に私を追い込んでくれた。
わしは一体何をやっとるん? えろを妄想するんとちゃうかったん?
それに、山が見えると言っても、それは大筋の話であって、細部になるとまた長くなると言うのに、アホなんだろうなと思う。いや、アホなのだ。アホでなければ、本作のような長文にはなっていないだろう。ちなみにこれも第三十二話の途中から書き始めている。ふっ、せっかちもいい所だ。
それはさて置き、私の想像する時間は布団に入ってからで、読書の代わりに想像をしながら就寝する事が習慣となっている。
十中八九はその習慣のお陰だろうが、想像を始めるとすぐに寝入ってしまう為、物語が進まない事は良くある事だ。今現在もそうだから、想像をすると寝付きが良く、ある意味ありがたい。
ある意味ありがたくないのは、寝入りが早いと同じ場面から想像を始める事が何度も続くという地獄を味わうからだ。
そういう訳で、記憶に残っている部分とその逆との差が激しく、今後の執筆活動がまた苦しい物になるのが目に見えている。
だがしかし、わしはやるぞ! とは思いつつも、えろをやる前に新たに捏ね繰り回した設定を使って二作ともに書けたら書いてしまうつもりでいる。折角考えたんだから、使わないと勿体無い。そして私は修験者さながらに厳しい修行の道へと進む事になる。
それはいいとして、あの夢を膨らませられるのかが問題で、多分無理…のような……。いや、それ以前に、わしはえろ小説を書く為の妄想を始めるんとちゃうんか? どして遠退いとるんだろか?
それはそれとして、読みたい暇人がいるかどうかは分からないが、次作の公開については完結してからの公開になる。
躊躇なく約一万字を削除出来てしまう事を考慮すると、少しずつの公開は、私には向かないのだろうと思う。
実際、絵本的漫画を公開していた時は一度に数枚程度の公開を継続的に行っていたが、早く描き終えなければと気が急いてしまう事や、描くのが面倒になった事が合わさって、打ち切り漫画さながらに終わらせてしまった。そういう理由から同様の事をしそうではある。
そして、書いている途中で気が変わった場合、某漫画家さながらに「ここからここまでの話はなかった事にして下さい」という事もアリかとも思ってしまうが、性格的に出来ない。
更に性格的な話をすると、終わりのない物語を出されるよりも、終わっている物を読みたいと思う質だから、完結してからの公開にしたい。
次作は本作みたいに長くはならない自信はある。しかし、成長譚ではあるから、どこから書くかが悩ましいが、なんとかなるだろう。会話少なめ、説明多めで行けば、なんとか、多分、うん、…自信はないが早く終わるはず。……と思いたい。
問題は次々作で、本作同様に会話が主体になりそうで、そうなると長くなるのは必定だから今から頭が痛い。
それにつけても、古い妄想作品は幾度も頭の中で描いているから日本語との格闘だけに作業が絞られるのだが、新たに設定を捏ねた内の一作は、捏ねただけで終わりそうな予感がするんだよな。それだけ没の臭いがする。夢で見た断片から物語を作るのは、私には難しいのかも知れない。覚えていた夢が悪かったのか……。そもそも夢をそのまま使おうとするのが悪手なのだろうか。
一層の事、新しく設定を捏ねた作品は同時進行で公開してしまおうか。そしてどちらも中途半端で放置する事も悪くない。結末は暇人に丸投げだ。それはそれで暇人が暇を潰せて楽しそう。
ともあれ、先に古い妄想二作を書き上げるつもりでいるし、新しい設定に関してはまだ猶予があるから、結論を出すのは先延ばしにしよう。
願わくは、古い妄想二作を書き上げるまで南海トラフが寝ていて下さいますように。
それにしても、わしにえろ小説という物を書ける時が来るのかが問題だ。この調子では甚だ不安しかないが、それは随分と先の話になるだろうから、檜の箱に入れて蓋をし、組紐でしっかりと結んで胸の奥底に置いておく。そしてそのまま別の妄想を始めるという落ちに至るのかも知れない。
あ、最後に一つ言い訳をさせて頂きたい。
一応は一通り、特に若い話数に関しては三度か四度は読み返し、その都度誤字やら脱字やら衍字やら修正し切れていない部分の修正をしたが、それでも何かしらあり、途中で諦めた事もあってそういった類の報告は無用とした。正直な所、面倒臭い。私は校正に向かないようだ。
言い訳はここまでにして、残っている物に関しては、自然と脳内変換をしていたようで修正に至らずに大変申し訳ない、と謝罪をしておく。
しかしながら、大いなる存在が水伯を「直す」と表現している事については意図的な物となっている。理由としては、大いなる存在が「治療」ではなく、「修理」だと思っているからで、誤字ではない事を知らせておく。
それでは、また暇人様の暇を潰せる日が来るまでお達者で。
敬具
以上が第三十二話を執筆中に書いた物になり、ここからは書き終え、再度誤字等々を探し終えた後となっている。
やはりと言うか、誤字等々が残っていて修正をしたが、まだ残っている可能性も大いにあり、申し訳ありません、と謝罪をしておく。
さて、ここで白状をしておくと、上記を書き終えた後、とち狂って次作を書き始めてしまった。
調子に乗って一日千字以上を書いていたら、説明文の多さの所為か、かなりコンパクトに出来ていて、この調子で行くと先に書き終えるであろう事に気付き、且つ本作がこのペースでは執筆開始㈷二周年を迎えて三年目に突入すると思い、途中から作風が変わってしまう事態に陥ってしまった。
読み易さが初期と後期とでは全く違う程に作風が変わってしまい、申し訳ない。
校正する為に通読したが、三分の二、いや、四分の三は脱落者が続出する作風だなという感想しかなかった程に違った。
次作は本作を書いている事もあり、一話に就き六千字以内を目指して書いたら結構きつい。一日のノルマが三千字の方が楽に思える。
その次作ももう終盤が目前に迫っていて、それが終わると次々作に取り掛かる事になるであろう筈なのだが、本作を掻き終えた途端に消え失せた遣る気と共に、次々作の登場人物が、なんと! 眠りに就いてしまったのである。これは困った……。
次作が書き終わるまでに目覚めてくれると嬉しいのだが、起きる気配がないという……。
設定を引き継いでの妄想三連作で、その中でも最後の妄想作を明確に終わらせてしまった所為なのだろうと思っているのだが、正解は誰にも解らない。
でもやる。わしゃやるぞ! だがしかし、その眠りが永遠の眠りだったらどうしよう? ま、ええか。やりよる内に起きへんかったら起きへんかったで、わしの思い通りじゃ。わはははは。などと強がってみても、登場人物が動いてくれないと手も動かないという有様で困る。
私の愚痴はこれまでにして、お陰様で私の時間は相当潰せたので、これを書いた目的の一つは達成された。
最後になるが、不勉強丸出しの拙い作品にお付き合い頂き、恐悦至極。
それではまた暇人様と、次は軽めの作品でお会い出来るその日まで、今度こそお達者で。




