私の彼氏は、“金融会社からお金を借りる事を、お金が貰える場所ぐらいにしか思っていないみたいなのが怖い！”

作者：七瀬

私の彼氏は、物凄く気前がいい！

飲みに行けば、彼がそこに居る皆の分もお金を払う。

彼と付き合う前は、彼はお金持ちか親がお金を持っているのだと

私はそう思っていたのだが......。

どうやら？　“金融会社からお金を借りていると後でわ分かったのだ。”

しかも？　一社ではなく！　複数の金融会社からお金を借りている。

彼の借金は、みるみるうちに達磨式に増えていき、今ある借金は、、、？

“５０００万にもなっていたのだ！”

当然！　彼の給料じゃもう返せないところまでになっている。

だから、お金を返す時は？　他の金融会社からまたお金を借りて返して

いるらしいのだ！

返済前になると？　彼は急にソワソワし始める。

到底借金を返せないお金は、どこから持ってくるのか？

彼は親や兄弟、親戚などからもお金を借りているらしい。

そして借金をしてまで使っているお金は、自分のモノや人に奢ったりして

流れていくお金に変わっていた。

私は彼と付き合って半年になるが、もう彼といつ別れようと考えている！

こんな男と結婚したら？　“全ての借金を私が肩代わりしなければいけなく

なるのではと考えてしまうからだ！”

そう、考えただけで恐ろしい事だなと思ってしまう。

『今日は、オレの奢りでミシュランのお店にでも食べに行かないか？』

『・・・それよりお金ないんでしょ！　少しは節約しようとか思わないの？』

『思わないね！　お金は無限にあるし！　別に少しぐらい贅沢しても罰は当

たらないと思うがね！』

『“えぇ！？　ひょっとして？　無限にお金が増えてるとでも思ってんの？”』

『まあ、そうだと言うならそうだと思うよ。借りてる場所も銀行だし！

なんの問題もないでしょ！』

『そのうち、取り立て屋が来るんじゃないの？　ちゃんとお金返済しなさいよ！』

『細かい事、心配しなくていいんだよ！　取り合えず、食べに行こうぜ！』

『もぉ～私は知らないんだからね！』

『はいはい、分かったから！　行くぞ！』

『・・・・・・』

彼に何度言っても同じ事を言うばかり！

本当に、“この男は、心底バカじゃないのか！”

私はこの日、彼に別れを告げた。

彼もあっけなく、私と別れてくれる。

きっとお金さえあれば、また彼女ぐらい簡単にデキるものだと思って

いるのだ。

私は別にそれでもいいけど、早くこの男から逃げないと私も彼の災難を

引き受けなくてはいけなくなる！

　＊

・・・案の定！　３ヶ月後、彼が私に会いに来てこう言った。

『なあ、お金貸してくれないか？』

『えぇ！？』

『頼む！　１万円でいいんだ！　オレに貸してくれ！』

『“ごめん、そうなると分かっていたから別れたの！　お金を貸す気は

一切ないわ！　どうせ返って来ないのも分かっているし。”』

『頼む！　５千円でもいいんだ！　ほんの少しでいい！　オレにお金を

貸してくれ！』

『無理よ！　“新しい彼女にでもお金を借りたら？”』

『彼女？　もう別れたよ、』

『“お金の事でしょ！　そりゃ～別れるわよ！”』

『・・・・・・』

『私は絶対にお金を貸す気はないから、もう帰って！』

『・・・そ、そんな、頼むよ、ほんの少しでいいから、』

『もう私達！　別れてるのよ、お金を借りるのはお門違いじゃない？』

『・・・・・・』

・・・あれから元カレとはもう会っていない！

風の噂で聞いたのは？　金融会社にお金を一銭も返せなくなって首を吊って

死んだという話。

その話は、誰かがデマを流していただけだったのだが、、、。

相当！　お金に困っているとうのはホントの話らしい！

利子が返しきれなくなり、どんどん他の金融会社からお金を借りている

とか、彼は本当に大丈夫なのだろうか、、、？

でも？　もう私は彼の彼女ではない！

本当にどうしようもなければ、自己破産するか？

親に縋ってどうにかしてもらうしかないと私はそう思う。

ただ、やっぱり彼には死なないでほしい！

生きて借金を少しでも減らして返済してほしいと思っているからだ。

借りたお金が、“無限に増えていると錯覚しているなんて！”

もうお金の価値が分からなくなっていたのだろうなと私は思ったのだ。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。