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神様と作ろう新世界 〜ケモミミ世界で純愛ラブコメ異世界リアルサバイバル〜  作者: 河合 翔太
第1章 改訂前作品(改訂終わったら消します)
44/244

第43話 ダンジョンに再挑戦しよう

【異世界生活 13日目 13:30】


 日課の剣道道場を終え、少し休憩してからもう一度ダンジョンに挑む。今日のメンバーも前回と同じ、俺、明日乃あすの一角いずみ麗美れいみさん、琉生るうの5人だ。

 ちなみに琉生るうすずさんが熊肉を食べて得た経験値や軽作業の経験値、剣道道場の経験値でレベルが上がった。


流司りゅうじ  レベル10 レンジャー見習い 剣士見習い 

明日乃あすの レベル10 神官見習い 聖魔法使い見習い 剣士見習い

一角いずみ  レベル10 狩人ハンター見習い 剣士見習い

麗美れいみ  レベル10 医師 剣士 治癒魔法使い見習い

真望まも  レベル7 剣士見習い

すず   レベル9 鍛冶師見習い 剣士見習い

琉生るう  レベル10 テイマー見習い


 現在のパーティのレベルはこんな感じだ。それと、麗美れいみさんが経験値20ポイントちょっとでレベル11になる。一つ上の魔法も使えるようになるらしいので楽しみだ。


 とりあえず、ダンジョンに入り、1階を普通にクリア。1回通ったし、ウッドゴーレム(ウサギ)もレベルは5と格下感は拭えない。

 一応、前回とは逆に左手を壁に当てて別ルートを進んだところ、宝箱っぽい木箱をゲット、もしかしてと思い、ボス部屋入る前に全部の通路を回ってみるともう一つ木箱をゲット。基本、1階の通路に木箱が2個とボス部屋に1個、って感じかな? まあ、中身は粗悪な青銅の斧なので、まあ、無理して拾う必要もなさそうだが。

 とりあえず、拾って持ち帰り、すずさんに槍に作り替えてもらおう。


 基本的に1階層にウッドゴーレムは50体? 数えながら倒したらそんな感じだった。アドバイサー女神様の秘書子さんがこの間言っていた通りだな。

 1体6の経験値がもらえるので1階で全てのウッドゴーレムを倒すと300の経験値と最後の1匹はレベル7なので6追加して306の経験値がもらえるようだ。

 とりあえず、1階は明日乃あすの琉生るうの養殖的な要素があるので、2人に積極的にとどめを刺させながら進んだ感じだ。

 そして、麗美れいみさんがレベル11になった。


麗美れいみさん、レベル11おめでとう。どんな感じ?」

俺は気になって聞いてみる。まあ、鑑定すればステータスは分かるんだけど、社交辞令だ。


「そうね、神様のおっしゃっていたとおり、治癒魔法っていうのが覚えられるようになったわ。ただし、初級魔法っていう1ランク上の魔法みたいだから、1回使うとマナを300、お祈りポイントも300必要みたいね」

麗美れいみさんがそう言う。


「なんだそりゃ? 消費するポイントが、お祈りポイントはともかく、マナの方は30倍に増えた? ぼったくりじゃないか?」

俺はそれを聞いて驚く。


「初期魔法は有用な魔法が多いので高コストになります。また、敵もレベル11になると、倒した時にもらえる経験値が5倍になるので、それに対応して魔法にかかるマナは急激に増えます」

秘書子さんがそう言う。


「敵がレベル11になると経験値5倍もらえるから魔法にかかるマナも急に増えるだってさ。なんか良く分からないな」

俺は秘書子さんの言葉を繰り返すようにつぶやき、呆れるようにそう言う。


「ゲームだったら、弱い敵を魔法で焼き払ったりしないようにする対策かな? 少ししか経験値もらえないレベル10以下の敵に魔法使うのが損な感じになるでしょ?」

明日乃あすのが色々考えてそういう結論を出す。


「ゲームバランスみたいなのを考えてるって事か? 神様、遊び気分じゃないのか?」

俺はさらに呆れる。


「しかも、私がレベル11になる時も経験値が凄く必要だったけど、レベル12になるにも5倍の経験値が必要みたいだね」

麗美れいみさんが残念そうにそう言う。

 気になってステータスを確認させてもらうと、確かに次のレベルになる為には600ポイント以上経験値が必要みたいだ。


「弱い敵ばっかり倒してもレベル上がらないよ。強い敵を倒しに行こうね。って感じの対策かな? まさにゲームだね。まあ、バランスは良さそうだけど」

とうとう、明日乃あすのまで呆れだす。


「とりあえず、麗美れいみさんには悪いけど、みんなレベル11になることを考えてとどめを刺す人を決めよう。優先は、回復魔法が使える予定の明日乃あすのと槍の使い方がまだ慣れていない琉生るうかな?」

俺はそう言う。


「そういえば、魔法はどんな感じ? 回復魔法も気になるし、他に魔法覚えられた?」

明日乃あすのが興味津々に聞く。


「ええっと、回復魔法はマナを300消費して、仲間のHPを30回復させるだって。割が合わないわね」

麗美れいみさんがそう言ってがっかりする。


「そうなると、回復魔法を使うときはお祈りポイント使う感じかな? 他に魔法は?」

明日乃あすのがそう答え、さらに質問する。


「あとは、攻撃魔法かな? 『氷の矢(アイスアロー)』と『水弾ウオーターボール』? 名前のまんまね。しかも水弾ウオーターボールは攻撃力ほとんどないみたい。火を消す効果みたいな? 使うなら氷の方かな?」

麗美れいみさんがそう言う。


 まあ、確かに、水をぶっかけられてダメージが与えられるか言うと微妙だよな。相当な水量か威力がないとな。


「あとは、スキルとして『猫の歩み(キャットウオーク)』? 素早さが上がる魔法みたいね、後は壁を利用した立体攻撃ができたり、足音が小さくなったり? 隠密行動? なんか猫っぽい動きができるようになるみたい。10分だけ」

麗美れいみさんがそう付け足す。


「300円で10分ステータス強化か。微妙だな。マナ300だったら大損レベルだ」

俺はそう言う。


「そうだね。微妙だね。よっぽど困ったときとか強い敵に出会った時用かな? しかも使うならお祈りポイントだね」

明日乃あすのもそう言う。


「まあ、攻撃魔法の方はどうしても急いで敵の数を減らしたいときはいいかもね。必中ではないみたいだけど、当てたいところに向かって飛ばせるらしいわ」

麗美れいみさんが一生懸命解説を読んでいるようでそう教えてくれる。


「まあ、本当にヤバそうな時はお祈りポイント使っちゃっていいからね。300円ならまあ、我慢できる範囲だし、マナで魔法使うより断然いいし」

俺はそう言って麗美れいみさんにいざというときは魔法を使ってもいいと許可し、みんなも頷く。


「ただし、使いすぎはダメだよ?」

最後に明日乃あすのが念を押す。


 そんな感じで麗美れいみさんが初級魔法という、今までの生活魔法より少しランクアップした魔法をいくつか覚えることができるようになったようだ。回復魔法もあるとありがたいしな。


 そして、2階にも挑戦する。


 前回よりも善戦はできたが、やはり、俺、一角いずみ琉生るうが足をひっぱり、明日乃あすのは前衛として立つのも難しい状況だ。やはり敵が4体になったところで苦戦しだす。


 なんとか、先に進むが、ボス前の4体複数組みの挟み撃ち攻撃。前と後ろから4体ずつ3組が順番に襲ってくる。


「みんな、後ろを優先に倒すぞ」

俺はそう言う。今回は退路確保優先で戦闘をする。

 みんな、前から来る敵は無視して、後ろから追ってくる2組にこちらから先制攻撃をかける。


 昨日と同じポジション、前衛の麗美れいみさん、一角いずみ琉生るう、俺が横に並び、明日乃あすのが後衛で麗美れいみさんをフォローする感じだ。


 そして、ギリギリの戦闘をしていると、


「くそっ、やられた」

一角いずみが声を上げる。


「大丈夫か? 一角いずみ?」

俺は一角いずみの方を向く。


「こいつら、爪で攻撃しながら、噛みつき攻撃もするぞ」

そう言って左腕に噛みつかれている一角いずみ

 HPヒットポイントがじわじわと減っていく。噛まれると経時ダメージのようだ。


 一角いずみは槍を床に置き、腰に着けた小さなナイフに持ち替え、噛みついているウサギ型のウッドゴーレムの弱点、額のコアにナイフを突き刺す。

 このナイフは、午前中、すずさんが槍のついでに作ってくれた青銅製のウサギの爪を材料にしたナイフだ。爪を砥石で砥いで柄をつけただけのシンプルなもので、爪自体が小さいのでペーパーナイフとかカッターナイフみたいな小ささだが、近距離での攻撃には槍より有効だったようだ。

 

 一角いずみHPヒットポイントは1にはならなかったが経時攻撃で12ポイントダウン、残り8ポイントだ。結構ダメージを受けてしまったようだ。


流司りゅうじクン、最後の1匹、温存しておいて」

麗美れいみさんが琉生るうの相手していたウッドゴーレムを処理し、そう言う。俺は瞬時に理解し、対峙しているウッドゴーレム(爪ウサギ)を牽制しつつ、維持する。


「神よ回復の力をお貸したまえ。ヒール」

麗美れいみさんがそう言い、一角いずみの体が光り出す。

 

「いいわよ、流司りゅうじクン」

回復が済んだようで俺にそう声をかける麗美れいみさん。


琉生るう、とどめを」

フォローに来ていた琉生るうに俺はそう言い、俺がウッドゴーレムを適当に突き刺しまくり、隙を突いて琉生るうが額のコアを槍で貫く。


「急いで、次行くわよ」

麗美れいみさんがそう言って、後ろの2組目にも先制攻撃をかける。

 運よく、前の1組は追ってはこないようだ。


 2戦目、琉生るう一角いずみがやられたような攻撃をされる。

 すばやさ特化のウサギ型ウッドゴーレムが、琉生るうの足元を狙い、爪で攻撃し、防御しようとしたところをフェイント、そこから飛びつき、腕に噛みつく。


 これは運よく麗美れいみさんが間に合い、麗美れいみさんがすぐにとどめを刺す。それでもダメージは5ポイントだ。


 最後にそのまま麗美れいみさんが俺の相手していたウサギ型ウッドゴーレムを横から槍で突き刺し、跳ね飛ばし、壁にぶつかったところを、俺がとどめを刺す。


「とりあえず、逃げよう。ダメージ受け過ぎだ」

俺はそう言うとみんなも頷き、前で様子を見ているウッドゴーレムを無視して撤退する。敵は追ってこないようだ。


 とりあえず、敵が3体ずつしか襲ってこられないエリアまで戻り、


「今日も帰る? やっぱり、麗美れいみさん以外、すばやさ特化に対応できていない。せめて俺と一角いずみがレベル11にならないとこの階はクリアできないかも?」

俺はそう言って相談する。


 少なくとも俺は、奴らと同じ素早さ高めのステータスだから、レベルが一つ上がるだけでも素早さで奴らを越えられて、槍操作の稚拙さを補えると思うし、一角いずみも少しでも素早さが上がれば、元々の槍の扱いのうまさで対応できると思う。

 2人ともあともう少しって気がするのだ。

 まあ、もちろん、琉生るうもレベルが上がれば対等以上に戦える気はする。ただ、琉生るうは、次のレベルに上がるまでの経験値が多すぎるのと、剣道道場を始めて間もないし、元々、人と戦うような運動をしていない。まあ、俺もバスケ部だから直接戦うスポーツではないのだが。多少は足しにはなっている気はする。


「そうね、一度帰ってまた明日かしらね。そして、明日は流司りゅうじクンと一角いずみちゃんのレベルをあげながら進む感じかな? で、2人のレベルが上がったらこの階のボスと戦えるかな?」

麗美れいみさんがそう言う。


「なんか、足引っ張ってごめんね」

俺は麗美れいみさんに謝る。


「仕方ないわよ。流司りゅうじクンは戦うことに慣れていない、一角いずみちゃんは素早さ特化に対応できていない。それだけ。戦っていれば何とかなるわよ」

麗美れいみさんはそう言って笑う。


「私はどうしようもないみたいなんですけど」

明日乃あすのが申し訳なさそうに言う。


明日乃あすのちゃんには回復魔法と防御魔法、聖魔法って言う奴を期待しているわ。私には防御魔法は使えないみたいだし」

麗美れいみさんはそう言って明日乃あすのを励ます。

 俺もなんか、明日乃あすのの聖魔法というのが今後のキーになるような予感はしているんだよな。


「じゃあ、帰ろうか。琉生るう、回復魔法かけてもらうか?」

俺は琉生るうのダメージが気になって聞いてみる。


「大丈夫だよ。昨日よりダメージ少ないし、また寝れば回復するレベルだし」

琉生るうはそう言って回復魔法を辞退する。

 まあ、1回300円のお祈りポイントは確かにあまり使いたくないけどな。


 そうして、今回は2階のボス部屋手前での撤退となってしまった。

 しかもまだ、2階という。5階をクリアするのはかなり骨が折れるかもしれない。じっくりと攻めよう。


 前回同様、北のエントランスまで戻り、階段を上がり、長い廊下を抜けて、出入り口のある南のエントランスへ行く。そして、無念の撤退。ダンジョンから出る。


 今日の戦利品

 小さいウサギの毛皮 たくさん

 粗悪な青銅の斧 4本

 青銅のウサギの爪 10本



【異世界生活 13日目 16:00】 


 ダンジョンから出ると、少し日が傾きかけている。


「そう言えば、琉生るうの物を腐らせる魔法をかけておいた麻の茎がそろそろいいんじゃないか? 帰りに回収して帰ろう」

俺はみんなにそう言う。


「そうだね。で、今日も茎を切り倒して魔法かけとけば明後日にはまたいい感じに茎が腐っていると思うよ」

琉生るうがそう言う。


「まだいるのか?」

俺は麻の茎叩きを思い出しうんざりする。

 

真望まもちゃんの話だと、洋服を全員分作るのにも全然足りないし、服ができたら、布のリュックサックとかテントとか作りたいって言ってたね。だからまだまだ麻の茎は必要かな? それに麻糸にしちゃえば腐るものでもないし、置いておけるしあって損はしないんじゃない?」

明日乃あすのがそう言う。


「テントか。確かに日帰りで探索しているうちはいいけど泊りがけになったらテントがあると便利だよな」

俺は布製のテントを想像してちょっと欲しくなる。防水対策はどうするのか気になるが。


「じゃあ、麻の群生地に向かいましょ。私もそこで乾燥魔法かけちゃえば、麻の茎の重さも減らせるでしょ?」

麗美れいみさんがそう言う。

 そうだな。麗美れいみさんがいれば乾いた麻の茎になるから少し重さが軽減されるな。


 そんな話をして、とりあえず、ダンジョンのある丘を降り、川を少し下って麻の群生地に向かう。

 アドバイサー女神様の秘書子さんに麻の具合を確認してもらい、問題なさそうなので泥を川の水で洗ってから麗美れいみさんの乾燥魔法をかけてもらう。

 そしてその間他のメンバーは麻の茎をナイフで切り倒し、土に寝かせて、そこに琉生るうの物を腐らせる魔法をかけてもらう。お祈りポイントの大判振る舞いだな。

 琉生るうの土魔法を5回で500ポイント、麗美れいみさんの水魔法を7回で700ポイント。結構使ってしまった。ぶっちゃけ、濡れたまま持って帰って1日乾かしてから魔法かけてもらった方が良かったかも?

 お祈りポイントを確認すると残高が1400まで減ってしまった。


「今日はちょっと、お祈りポイント使いすぎたね」

明日乃あすのがそう言って心配そうな顔をする。


「まあ、昨日、今日と色々貰ったし、ノコギリとか高いものお願いしちゃったからな」

俺はそう言って笑う。


「少し節約しないとね。何かあった時に困るかもしれないし」

明日乃あすのがそう言う。


「そうだな。残高は30000ポイントくらいをキープしておきたいな。まあ、秘書子さんにこのまえ聞いたら、貯められる上限99999らしいからあまり貯め過ぎても無駄になるし」

俺はそう言う。


流司りゅうじクン、無駄話していると真っ暗になっちゃうよ? 明日乃あすのちゃんに光魔法使ってもらって、さらに無駄遣いする気?」

麗美れいみさんが冷やかすようにそう言う。

 

「それはマズいな。急いで帰ろう」

俺はそう言って、麻の茎を担いで帰路に着く。


 竹も持って帰りたかったんだが、さすがに麻の茎と一緒には無理か。

 俺はそんなことを考えながら竹林をスルーする。



【異世界生活 13日目 18:00】


「ただいま。麻の茎を回収に行ったら、帰るのが遅くなっちゃったよ」

俺は、留守番の真望まもすずさんとレオそう言って、拠点で合流する。


 真望まもが嬉しそうに麻の茎を受け取り、物置に運んでいく。ついでにウサギの皮も嬉しそうに受け取っている。


「早めに帰ってきてツリーハウス作り手伝って欲しかったんだけどな」

すずさんがそう言って俺達を冷やかす。


「ごめんごめん。で、進捗はどんな感じ?」

俺はそう言って今日の状況を聞く。


「そっちこそ、ダンジョン攻略うまくいった?」

すずさんがそう言って笑う。


「うーん、今日もダメだった。レベル不足とステータスの相性の悪さで苦戦している感じだよ。明日もレベル上げして、明日こそ2階のボスを攻略って感じかな?」

俺はすずさんに今日の結果を報告する。

 そしてついでに、今日の戦利品の青銅の斧や青銅のウサギの爪を渡す。


「今日もたくさんあるわね」

すずさんがちょっとうんざりする。


「まあ、槍は今回の分で充分かな?5人分と予備を2~3本? これだけあれば一応足りるし、ウサギの爪製のナイフはダンジョン組の人数分は揃っているから、後はすずさんの分と予備が2~3個あればいいかな?」

俺はそう言う。


「あとは、将来的に、矢のやじりの材料にしてくれ」

一角いずみがそう言う。


「この青銅の爪をやじりにするには金床かなどこ金槌かなづちが必要かな? 金槌は変幻自在の武器でなんとかなるとして、金床はね。また15000ポイントコースっぽい」

すずさんがそう言ってがっかりする。


「金床はどう考えても武器じゃないだろ?」

俺はそう突っ込みを入れる。


「まあ、溶かしたら武器になるだろ? ってことかな」

すずさんがそう言って笑う。

 神様の基準、適当すぎるだろ。


「で、ツリーハウス作りの方は一人じゃやれることが限られるから、とりあえず、竹を寸法に合わせて切れるだけ切ったから、明日はそれを組む作業かな? まあ、もっと切らないと家にはならないけどね」

すずさんがそう言う。


「あと、レオに協力してもらって、炭を焼いたよ。貝を焼いて生石灰を作るにしても、鍛冶を始めるにしても木炭は必要だからね。レオに炭の作り方教えたから量産もできるかな? 薪も集めてきてくれるし。というか、レオは凄いね。仕事熱心だし、真面目だし」

すずさんがそう言う。


「あんまり、レオを働かせ過ぎないでよ? ブラック企業じゃないんだから」

俺はそう言って呆れる。

 あいつは、言わないと休まなそうだしな。


「レオが過労死する前に、他の眷属も集めてあげないとね」

麗美れいみさんが不吉な事を言う。


「まあ、効率を上げる為にも人手は必要だもんな。あと、眷属を呼ぶ為に必要な変幻自在の武器自体も欲しいし、やっぱり他の島の魔物を倒してダンジョン攻略は急がないとダメか」

俺はそう言って今後の事も考える。


「とりあえずは、この島のダンジョンを攻略しないとね」

明日乃あすのがそう言って笑う。

 そうだな、ちょっと焦り過ぎたかもしれない。


「私の方は、麻の繊維を取り出す作業で1日終わっちゃったわね。やっぱり、麻糸作りは人手が必要よね。明日もよろしくね。とりあえず、明日も午前中が作業?」

真望まもがそう言う。


「そうだな。特に急ぐ作業はないけど、すずさんに槍は作って欲しいかな? 明日乃あすのの分の青銅の槍がまだだし、予備の槍も欲しいからな。明日も午前作業で午後からダンジョンかな?」

俺はそう真望まもに言う。


「というか、俺達がレベルアップ終わったら、真望まもすずさんもダンジョンに入ってレベルップしてもらうからね。スパルタだよ、スパルタ」

俺はそう言って真望まもすずさんを脅す。

 まあ、仲間をバランスよくレベル上げないと色々と効率落ちそうだしな。


 そんな感じで情報交換をして、明日乃あすのが夕食を作り出すので、それを待つ間、軽く、麻の茎叩きをして待つ。


 それと、明日乃あすのの話では、干し肉がそろそろなくなるらしい。熊肉があと1食分、猪肉があと4食分とのこと明後日には食べつくしてしまうそうだ。


「明日、作業の時間に、私が魚でも取りに行くか? いくとしたら魔法で水中眼鏡代わりができる私と麗美れいみさんかな?」

一角いずみがそう言う。

 

「お祈りポイントが貯まったら、水中眼鏡も頼んでもいいんじゃないか? プラスチックとかゴムはなさそうだけどな」

俺はそう言う。


「水中眼鏡もそこそこ高いから、頻度から考えると魔法でもいい気がしてきたんだよな。魔法は10分100円だしな」

一角いずみがそう言う。

 水中眼鏡の材料を集めて、数千ポイント払って神様に作ってもらうのとどっちが得かって話だよな。

 ダンジョンにこだわり過ぎて、食料不足になりそうなので、明日は魚獲りも必要かな?


 そんな雑談をしながら夕食の猪鍋を食べ、日課のお祈りをして眠りにつく。

 今日の見張りは前半が明日乃あすの、後半が一角いずみだ。


 明日乃あすのがレオと見張りを交代するときに、いつものように明日乃あすのに起こされて甘えられる。

 明日は俺も少し起きるのが遅くなるかもしれないな。


 次話に続く。


 そろそろ、ダンジョンがマンネリ化してきたのでダンジョン解説なしのスキップ気味に進むかもしれませんw

 それと、誤字脱字報告ありがとうございます。 

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