第128話 北の臨時拠点作りと小麦の収穫開始
【異世界生活 107日 5:00】
「はい、一角ちゃん、麗美さん、お弁当」
明日乃がそう言って二人に竹筒に入った熊肉の野菜炒めを渡す。
今日は、ワイン作りとガラス瓶を使った保存食作りが一段落したので一角と麗美さんは南西の魔物の島での魔物狩りを再開するそうだ。
昨日はいつもより1時間早く寝たので起床も朝食も出発も1時間早い。あたりはやっと明るくなり出したといった感じだ。
「この野菜炒めは美味しいんだが、米が食べたくなるんだよな」
一角が余計な事を言う。
「お米はまだまだ先だよ。あと2~3カ月はかかるかな?」
琉生が残念そうな顔で言う。
「とりあえず、小麦がそろそろ取れる時期らしいから、パンが先かな?」
俺がそう付け足し、琉生が嬉しそうに頷く。
今日、残りの保存食作りを終えたら、明日は小麦を収穫しに行くのだ。
そんな感じで、2人を送り出した後、俺と明日乃と琉生は冷蔵しておいたクマ肉を水煮にして保存食にしたり、クマ肉と野菜とトウモロコシで野菜スープを作ったりして同じようにピン詰めの保存食にする。
野菜スープなら、遠征時など、いざというときそのまま持ち出してお弁当代わりにも使えるしな。
鈴さんは残りの珪石でガラス瓶を作るらしい。眷属のアオとあぶらあげも手伝う。
他の眷属達はいろいろ不足している日用品を作ってくれるそうだ。
眷属のレオとココとシロは塩作りをしながら、荒縄を編んでくれるらしい。明日から北の平原にも臨時拠点を作り始めるのだが、そこには竹林があるので竹と荒縄で、ここの拠点のような竹製のツリーハウスを作る予定らしく、荒縄が大量に必要になる。トラとアルは荒縄の材料の枯草を集めたり、薪を集めたり、あと、板を作る木材なども探しに行くそうだ。
眷属達のおかげで消耗品に困ることが無くなったのはありがたい。海水で塩作りあたりも地味に面倒臭いし、塩は定期的に作る習慣を怠るとすぐになくなるしな。
そんな感じで少人数なので少しずつ作業をし、午後は琉生は農作業をしたいという事で、俺は明日乃と二人で水煮の瓶詰をひたすら作る。
夕方前には瓶詰めも出来上がり、一角と麗美さんも魔物狩りから帰ってきて、一角の提案、というより強要で最初のダンジョンに調味料を取りに行った。一角的に瓶詰めスープを見て胡椒や果粒のコンソメの素が欲しくなったそうだ。
まあ、胡椒はいくらあっても助かるしな。ベーコン作りとかもあると味が格段に上がる。
ダンジョンで胡椒を貰ってきたところで1日は終わり、夕食を食べて、日課のお祈り、就寝する。
【異世界生活 108日 5:00】
「それじゃあ、今日は予定通り分担して作業を進めよう」
俺は朝食の終わりにそう声を掛け、日課の剣道教室をしてから各自作業に移る。
一角と麗美さんは南西の島に魔物狩りに。
真望は留守番をしながら麻布作り。
俺、明日乃、琉生、鈴さんは北の平原に小麦の収穫に行く感じだ。
眷属達もそれぞれ作業を分担、レオ、シロは留守番をしながら琉生がいない間、農作業やニワトリの世話を担当、アオとトラとアルは|北の平原の遠征に随行、鈴さんの臨時拠点作りの手伝い、ココとあぶらあげは拠点防衛メインで軽作業。
拠点防衛は真望と眷属4人。まあ、オオカミやイノシシに襲われても眷属4人いれば対応できるし、真望のレベルも高くなったからクマに襲われても眷属達と協力すれば問題はないだろう。最悪、ツリーハウスの上から魔法撃ちまくるみたいな安全策もとれるしな。
そんな感じで、とりあえず、みんな一緒に移動し、西へ。一角と麗美さんは西の川にぶつかった所で、いかだで川を渡りさらに西に向かい、俺達はそこから北に向かい丘を越えて北の平原をめざす。
「そういえば、流司、北の拠点の規模はどうする? 南西の島の前の拠点みたいに簡易的なものでいいのかな?」
鈴さんが歩きながら俺に聞いてくる。
「そうだね。今のところは小規模でいいけど、将来的には大きくできるような場所に作って欲しいかな? 小麦畑とかトウモロコシ畑とか農作業の事を考えると北の平原に拠点を移した方がいいかもしれないし」
俺はそう答える。
「南の今の拠点だと、畑にできる土地が少ないし、最初の拠点があったっていう草原は少し掘ると砂地なんだよね。ちょっと本格的に農業するには向かなそう?」
琉生がそう言って将来的な北の拠点への引っ越しを希望する。
「まあ、私も鍛冶工房を作り直せるなら別に北の平原が拠点になってもいいけどね。ただ、石灰石や珪石取りに行くのが面倒なのと、西にある川の底に砂鉄があるらしいから今の拠点の方が都合がいいと言えば都合がいいのよね」
鈴さんがそう言って悩む。
「できればメンバーがバラバラに暮らすみたいな感じにはなりたくないんだよね」
俺はそう言い、横を歩いていた明日乃も頷く。
「なんか、色々面倒臭そうね」
鈴さんがそう言って悩む。
「まあ、本格的な畑作りは来年以降からでいいし、あくまでも引っ越しは来年考えればいいと思うよ」
琉生がそう言い、今回は引っ越しを保留、あくまでも臨時拠点作りに落ち着く。
そんな感じで軽く雑談しながら、途中休憩し、以前よく河原遊びに来ていた川のそばに到着する。
【異世界生活 108日 10:00】
「このあたりの森がよさそうじゃない?」
鈴さんが以前、河遊びにきた滝のそば、滝から少し東に戻ったあたりの森でそう言う。
確かに水汲みにも便利そうだし、目の前は草原で視界は広いし、南に広がる森は薪集めとか便利そうだ。
「南西の臨時拠点と同じで高床式のツリーハウスモドキって感じになりそう?」
俺は気になって聞いてみる。
今の拠点の森と比べると幹の太い木があまり見当たらない。
「そうだね。あんな感じかな?太目な木を4本柱にして、クマに直接攻撃されない程度の高さに床を浮かせた高床式の住居って感じがよさそうだね」
鈴さんがそう言う。
「とりあえず、どうするの? 先に家を作っちゃう? それとも小麦の収穫と並行して家作りする?」
琉生がそう聞いてくる。琉生は早く小麦の収穫がしたいのだろう。
「もう少ししたらお昼だし、とりあえず、ここでお昼まで拠点作りをして、お昼ご飯を食べながら考えればいいんじゃない?」
明日乃がとりあえず、拠点を作ることを提案する。
「そうだな。とりあえず、ここに荷物を置いて、材料の竹を集めてくるか。明日乃と鈴さんは荷物の番をお願いね。俺と琉生が竹林で竹を切って、眷属達が竹を運べば結構早く集まるだろうし」
俺はそう言って、荷物を下ろすと、琉生と眷属3人と川の向こう岸にある竹林をめざす。
この拠点候補地の森から西に15分ほど歩くと川があり、その対岸に竹林がある。砂糖作りの時も結構お世話になった竹林だ。
「おい、眷属達、川は浅いけど、お前たちの身長だと、深いところだと流されるかもしれないから、浅いところを選んで歩けよ」
俺は眷属達に注意を払いながら川を渡る。
俺や琉生なら深い場所でも腰やお腹の高さで歩いて渡ることができるのだが、身長が90センチ前後の眷属達だと肩や首の高さまで水に浸り、下手をすると川の流れで流されてしまう。
俺は渡河のルートを選びながら、なるべく眷属達が楽に渡れそうな浅いところを選んで進む。眷属達も何とか胸の高さくらいまで沈むくらいで済むルートをみつけ、竹の運搬も何とかなりそうだ。
竹林に着くと、俺は変幻自在の武器をノコギリに変化させて竹を切り、琉生は鈴さんが作った青銅製のノコギリを使って竹を切っていく。
眷属達も持参したノコギリや斧で自分たちが持てる長さに切りそろえて、竹を運んでいく。
「琉生も竹を運ぶ作業を手伝ってやってくれ。一人で運ぶと効率悪そうだからな」
俺は琉生にそう言う。
眷属が3人しかいないので2人組みで竹を運ぶと1人余って、余った1人が竹を運ぶ効率が落ちる。なので琉生が混ざって2人組が2組できれば効率よく竹を運べるという算段だ。
2人組みなら竹を長いまま運べるしな。
「分かったよ。流司お兄ちゃん」
琉生はそう言って、ある程度竹を切り倒し終わった後、自分の眷属のトラと組んで竹を運び始める。琉生とトラ、アオとアルのペアで竹を運ぶ感じだ。
あとは俺が竹林でひたすら竹を切れば、4人が戻ってくるころには運ぶ竹ができているという算段だ。
そんな流れで、とりあえず、お昼まで竹を切ったり運んだりする作業をし、最後は俺も竹を担いで拠点の候補地に帰る。
【異世界生活 108日 12:30】
拠点候補地に戻るとその周りには簡単な防護柵ができ始めていた。留守番をしていた鈴さんと明日乃が作ってくれたのだろう。
「ただいま。鈴さん、明日乃、柵を作ってくれていたんだね。柵ができれば最低限の安全は確保できるから助かるよ」
俺はそう言って2人をねぎらう。
「獣に襲われないようにするにはもう少ししっかり作らないいといけないし、柵の横軸も増やさないとくぐられちゃいそうだけどね」
鈴さんがそう言って笑う。
まあ、作り始めだし、まだやっと柱が立って、横の軸が2~3本荒縄で括りつけられたような形だけの柵って感じだ。
「お昼ご飯もできてるから食べちゃおうよ」
明日乃がそう言って昼食を勧める。
俺達は獣除けに炊いたたき火を囲って食事を始める。
「ここはいいわね。周りを探せば野菜も採れるし、川で川魚も捕れるから、食料が尽きて飢えることはなさそうね」
鈴さんが昼食を食べながらそう言う。
「そうだね。川魚捕ったり、野菜を採ったりしてくれば、拠点から持ってきた干し肉とか節約しながら暮らせそうだよね」
明日乃もそう言って頷く。
今日はさすがに時間がなかったので拠点から持ってきた干し肉と野菜で野菜炒めを作ったようだ。
「で、どうする? 拠点を先に作るか、小麦の収穫と拠点作りを同時に進行するか、決めないとな」
俺は昼食を食べ始め、さっそく本題を議論する。
「小麦刈りは刈った後、干さないといけないから干している間、2週間くらい? やる事なくなっちゃうんだよね」
琉生がそう言う。
「ちなみに干すのはここでやるのか、拠点に運んで干すのか?」
俺は気になって聞いてみる。
「うーん、拠点作りと小麦刈りを並行するならここで干すし、先に臨時拠点を作ってから小麦を刈るなら、向こうの拠点に運んでから干す感じかな?」
琉生がそう言う。
「さすがにここで2週間何もしないのはキツイな。それに乾燥させた後、どっちにしろ拠点に小麦運ぶんだろ? だったら、先に拠点作っちゃって、しっかり寝られる体制を作る。で、その後小麦の刈取りをして、終わり次第、拠点に運んで干す感じでどうだ? 鈴さんの荷牛の霊獣もあるし、2週間無駄にならないしな」
俺はそう提案し、明日乃も鈴さんも賛成、早く小麦刈りをしたい琉生もしぶしぶ賛成する。
「私的には、2週間暇があるなら、川の滝を利用して水車小屋を作りたいね。水車小屋で自動で小麦粉が挽けたり、トウモロコシの粉が挽けたりするようになる感じ?」
鈴さんが新しい提案をする。
自動で小麦粉が挽けると聞いて琉生が反応する。
「うーん、水車小屋かぁ。将来的には欲しい施設だけど、とりあえず、小麦って粉にしてから保存する予定じゃないよな?」
俺は気になって琉生に聞いてみる。
「うーん、脱穀した状態で氷室に保存って感じかな? 粉にしちゃうと賞味期限が短くなりそうだし、虫とか湧いても気づかなそうだしね」
琉生がそう答えてくれる。
「そうなると、いちいち粉を挽くのにこっちの拠点まで小麦を持ってこないといけないのか。大量に小麦粉が必要ならともかく、少しずつ小麦粉を使うんなら、今は手で石臼を回して粉にする感じでいいんじゃないか?」
俺はそう答える。
「そうだね。水車も来年以降に検討って感じかな?」
琉生が納得してくれる。
「私的には楽しそうだし、色々役立ちそうだから、水車を作りたいんだけどね」
鈴さんがそう言って笑う。
「まあ、必要になったらね」
俺は言葉を濁しながらそう言い水車は今回作らないことに決める。拠点がこっちに移った際は水車も検討しよう。
とりあえず昼食を終え、午前中と同じ配置で拠点を作ってしまうことにする。
3人暮らせるような小屋を2つ作ることになった。だいたい南西の臨時拠点と同じ構想だ。
俺が竹林でひたすら竹を切り、眷属3人と琉生が竹を運び、運んだ竹を鈴さんが組み立て、ツリーハウスにする。明日乃は鈴さんの手伝いだ。
そんな作業を続け、今日は、一軒目の床と屋根ができたところで日が暮れる。
とりあえず、俺と眷属3人は持ってきた布でテントを張って地べたに寝て、女の子3人は作っている途中の家にテントの布を壁代わりに張って寝る感じで一夜を明かす。
南西の臨時拠点と違い、枯草は目の前の草原に山ほどあるのでそれをクッション代わりに敷いて寝る。
虫対策に麗美さんと眷属達が日頃作っている虫よけのハーブや除虫菊を活用する。ダニやノミや蚊など、サバイバル生活では命取りになることもあるかららしい。麗美さんの受け売りなのであまり良く分かっていないが。
【異世界生活 109日 5:00】
今日も、朝食を食べた後、拠点作りを始める。
俺と琉生と眷属達は変わらず竹を切って運ぶ作業をし、鈴さんと明日乃は1軒目の壁作りではなく、2軒目の床と屋根作りをした。
とりあえず、屋根と床があればテントとして使う予定だった布で壁代わりをさせることができるので、それで騙し騙し暮らし、小麦刈りを開始、鈴さんが拠点を守りながら残りの壁作りをするそうだ。
そんな感じで、午前中2軒目の床と屋根も出来上がり、拠点に竹も十分に集まったので、お昼ご飯を食べた後、午後からは小麦の収穫を始める。
役割分担は、鈴さんと眷属のアルは臨時拠点を防衛しながら家の壁作りと防護柵の強化を続ける。
俺、明日乃、琉生、そして眷属のアオとトラの5人で小麦畑に行き小麦の刈取りをする。
小麦畑は今作っている臨時拠点から1時間ほど北に歩くと着く。
小麦畑と言っても自然に生えた小麦と雑草が点在する大きな草原みたいなものが北の平地に広がっている感じだ。
「うん、実の付き方もいいし、小麦色に色づいているし、収穫時期ぴったりって感じだね。まだ青い小麦は後回しにしてよさそうな小麦だけ刈り採る感じかな。あと、雑草もついでに抜いてこのあたりに積んでおいてね。土をかぶせて、たい肥にして来年の畑作りに役立てるから」
琉生は小麦畑に着くと、そう言い、てきぱきと指示をし、俺達はそれに従い小麦刈りを始める。
小麦刈りというより半分は草むしりだ。
琉生としては来年の小麦畑をちゃんとしたものにしたいらしく、雑草を取って、耕して種を植える予定らしい。なので、今回は雑草も抜いておくそうだ。
「琉生、小麦は根元から刈っちゃっていいのか? それとも穂先だけ刈るか?」
俺は刈り方が分からないので聞いてみる。
「拠点に運ぶことを考えると、穂先だけ刈るのがいいんだけどね。穂先だけ刈ると、干すのが大変になるし、藁も、真望さんが色々使いたいらしいから今回は根元から刈り採る感じかな?」
琉生がそう教えてくれる。
さらに琉生の話では根元から刈り採ることで、根元同士を藁で縛ってV字になるようにすればそのまま、竹竿に干せるから楽だという事らしい。
とりあえず、俺の変幻自在の武器は琉生に貸して、琉生はそれを鎌に変化させててきぱきと小麦を刈りつつ、雑草も抜いていく。
俺や明日乃、眷属達は青銅のナイフで同じように小麦を刈っていく。
そんな感じで小麦刈り半分、草むしり半分、効率の悪い小麦刈りを16時頃までして小麦を臨時拠点に持ち帰り、竹を組んで干し台を作り小麦の穂のまま干して今日の作業は終わりだ。
なるほど、藁と一緒に根元から刈り取ったったおかげで干すのが楽だ。穂先だけ刈っていたら、床に布でも敷き詰めて並べないといけないもんな。
「お帰り、みんな。思ったより収穫できなかった感じ?」
鈴さんが迎えてくれ、干している小麦の量を見てそう聞いてくる。
「ああ、来年の為に雑草を抜いて畑も整備したいらしいから、ちょっと効率悪くてね。霊獣を出す必要がないくらいの量しか刈れなかったよ」
俺はそう答える。
実際5人分の竹製の背負い籠いっぱいに詰めて、同じく5個の背負子に積めるだけ積んで、背中に背負子、竹籠は前に抱えるようにして運んでこれる量くらいの小麦しか刈れなかった。
「今日は草むしりって感じだったね。あと、早めに帰ってきて途中の野菜畑で野菜も採ってきたしね」
明日乃がそう付け足す。
今日は早めに小麦の収穫を切り上げて、小麦畑の手前にある野菜畑で野菜も採ってきたのだ。あの野菜畑ではレタスやキュウリ、トマトなんかも採れるので新鮮な野菜が食べられてありがたい。
琉生としてはあのあたりもちゃんと畑として整備したいらしいが、それはまだ先の話になりそうだ。
まずは小麦の収穫だな。
鈴さんの方も、眷属のアルと2人だけの作業なので、家づくりもゆっくり進んだ感じらしく1軒目の壁を2枚作ったところで日が暮れてしまったそうだ。
その日の夕食はトマトやキャベツやレタス、新鮮な野菜のサラダと干し肉をお湯で戻した塩スープ。
うん、この畑の野菜を食べるとマヨネーズかドレッシングが欲しくなるんだよな。
そんな感じで草むしりに苦戦しながらの自然に生えた小麦の収穫が始まった。
次話に続く。
すみません。さっさとドラゴン倒したり、ダンジョン攻略しろよって感じなのですが、農業の方が忙しくなりだしたり、ガラス瓶が作れるようになって色々、保存食作りの方が忙しくなってしまいました。
小麦とトウモロコシが落ち着いたら、ダンジョン攻略再開します。