第109話 焼き鳥を食べよう。そして、流司の新しい武器
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【異世界生活 80日 14:00】
「おかえり、流司お兄ちゃん」
ニワトリの世話をしていた琉生が走ってきて迎えてくれる。
「また、鈴さんが悲しみそうな防具拾ってきたね」
琉生が俺と一角が着ている鉄の胸当てを見てそう言って笑う。
「それじゃあ、鈴さんに見つからないうちにダンジョンに行くか」
一角がそう言ってドロップ品の整理を始める。
「私は鶏肉を燻製にする作業していいかな?」
明日乃がそう提案する。
「仕方ないわね。折角拾ってきた鶏肉腐らせたら勿体ないしね」
真望が仕方なさそうに言う。
「今日中に燻製の作業が終われば明日も南東の島のダンジョンに挑戦できるしな」
一角がそう言って賛成する。
一角は明日もダンジョンに挑戦したいらしい。
「一角ちゃん、燻製は塩漬けして水分抜いたり、下ごしらえに時間かかったりするから今日中にできるものでもないよ」
明日乃がそう言って呆れるように笑う。
そんな流れで、ダンジョンに調味料を取りに行くメンバーは、俺、一角、麗美さん、真望、琉生の5人に決まる。帰りは麻の群生地に行って麻の茎の回収と新しい麻の茎を腐らせる作業もする。
特に俺と一角は鈴さんに見つからないようにとそそくさとダンジョンに出かける。鉄の胸当てを見せたら泣きそうだしな。
今日は鈴さんが鍛冶工房に籠っていてくれて助かった。
まあ、どっちにしろ、夕方帰ってきたらバレるんだけど。
ダンジョンに入る前に、麗美さんがしれっとレベル32になったことを教えてくれる。南東の島の帰りに会ったワーウルフとの闘いでレベルが上がったそうだ。
そういうのは上がった時に行ってくれないと反応に困るんだよな。反応に困りつつも麗美さんをお祝いする。
とりあえず、1つ目のダンジョンの5階に直接行き、クリアしてダンジョンクリアの副賞、調味料を貰う。
さすがに1つ目のダンジョンの経験値効率ではレベルが上がらないので4階より上の階はもうスルーだ。
ちなみに、明日乃が欲しがった焼鳥のたれは、普通に希望したらもらえた。調味料なら結構何でももらえるっぽいな。量は少しだけど。
帰りに麻の群生地に行き、腐らせた麻の茎を回収、新しい麻の茎を切り倒し、地面に寝かせて琉生の腐らせる魔法をかけて置く。
魔法をかけると2日でちょうどよく腐るのだが、3日以上放置しても、2日で魔法が切れるらしく、腐り過ぎるという事はあまりないようだ。琉生の土魔法、便利すぎる。
【異世界生活 80日 17:30】
帰り道、荷物に余裕があったので、麻の群生地のそばにある地層の見える崖で砂と粘土も回収して帰る。土器作りとか鍛冶に砂や粘土が結構使われるので拠点に在庫しておく。粘土は乾かないように日陰の地面に埋めておく感じだ。
そして、拠点に帰ると不機嫌そうな鈴さんが待っていた。
「流司、一角、それね。問題の鉄の防具って」
鈴さんがそう言ってまじまじと俺達の鉄製の防具を睨む。
そして、叩いたり触ったりして鉄の質を調べ出す。
鈴さんが明日乃にダンジョンの事を聞いてバレたらしい。
「い、いや、ダンジョンでドロップするんだから使わないと勿体ないでしょ?」
俺はびくびくしながら言い訳をする。
「これは、急いで鋼鉄の武器を作らないとね。次のダンジョン行ったら、鋼の武器とかドロップしそうだし」
鈴さんが独り言のようにそう呟く。
「そう言えば鉄と鋼鉄って何が違うんだ?」
一角がそう呟く。
「一角が着ている鉄の胸当てと私が作ろうとしている鋼鉄の剣の違いはずばり含まれる炭素の量ね」
鈴さんが一角のつぶやきに反応しそう答える。
そして、少し早口で鉄の解説が始まる。
「基本的に、鉄は鉄鉱石を溶かして作るんだけど、鉄鉱石をただ溶かしただけでは、酸素を多く含む酸化鉄や、硫黄など不純物を含む脆い鉄、銑鉄という鉄ができてしまうわ。それを、石灰やコークスと一緒に燃焼させることで、不純物が取り除かれ、酸素も取り除かれ鉄が出来上がる」
鈴さんがそう説明し、さらに説明が続く。
「で、鉄っていうのは中に炭素を含有することでいろいろ性質が変わるの。鉄の純度が高すぎると錆びやすかったり、炭素の割合が少なければ、脆く、強度が乏しいけど、粘度があって加工しやすかったり、逆に炭素の割合を増やしていくと靭性が上がって固い、強度のある、そして刀にしたときに切れ味の優れる鋼鉄になる。ただし、粘りが無くなるから刃こぼれしやすくなる、鉄の性質によって使い分けは必要になるわね。プロの料理人が使う包丁なんかは刃の部分だけ炭素率の高い鋼鉄を使って、それ以外、刃の部分をサンドイッチして本体になる部分は炭素率の少し低い、粘りのある鉄を使って折れにくくするみたいな?」
鈴さんが早口で鉄の事を教えてくれる。
「要は、今着ている俺達の鎧は鋼鉄の中でも比較的炭素の割合が少ない、強度のない鉄ってことかな?」
俺はよく分からないのでそう答える。
「うーん、純粋に強度と言っても、硬さと粘りみたいな色々なベクトルがあるから難しいんだけどね。柔らかい鉄だからこそ丈夫っていう部分もあったり、炭素の割合が高すぎる鋼鉄で鎧を作っても固い代わりに割れやすい可能性があったり、色々研究が必要かもね?」
鈴さんがそう説明してくれるが俺にはよくわからない。今着ている鉄の胸当ては柔らかいから丈夫ってことか?
「まあ、とりあえず、鈴さんにはそのあたり研究してもらって切れ味が良くて強度もある、折れない剣や槍を作ってもらえばいいって事だな」
一角も良く分からなかったらしい。俺も頷いて、鈴さんの機嫌を取る。
「私が作り終わるころにはダンジョン製の鋼鉄の剣とか拾ってきそうだけどね」
鈴さんがそう言ってがっくり肩を落とす。
「まあ、鉄なら武器以外にも色々作って欲しいし、ね? お鍋とか、包丁とか、ダンジョンでドロップしなそうなもの? そういうのを私は欲しいかな?」
明日乃が一生懸命フォローする。
「わ、私も農機具とかもっとよく土が掘れる道具が欲しいな」
琉生もなぜか一生懸命フォローする。
「そうだね。鍛冶師として、そのあたりの仕事もあるもんね。なんか、戦が無くなって仕事がなくなった江戸時代以降の刀鍛冶みたいだけどね」
鈴さんがさらにがっくりする。
「まあ、でも、江戸時代だって凄い刀鍛冶は生き残ったんでしょ? ダンジョン製の武器を越える刀を作る。みたいな意気込みで頑張ればいいんじゃないかな?」
麗美さんまでフォローする。
「そうだね。まだ、ダンジョン製の鋼鉄の剣だって見たわけじゃないんだし、それが出てからも改良の余地もあるかもしれないしね」
鈴さんが少しやる気を取り戻す。
「それに、元の世界の技術を復活させて次の世代に引き継ぐとか、色々やることいっぱいだし、頑張らないと」
俺も一生懸命フォローする。
「その前に次世代を作る作業、子作りも始めないとね」
麗美さんがそう言って俺を冷やかす。
最近、誰もその話をしないから忘れていたけど、重大な問題も残っていたな。
明日乃、真望、麗美さんあたりが、なんか俺を睨んでいるし、琉生や鈴さんもなんか期待のまなざしで俺を見ている。
この話に乗ってこないのは一角くらいか。
「そうそう、武器と言えば、投槍をもっと遠くに正確に飛ぶようにする方法、槍の改良みたいなのってないかな? 俺の場合、クロスボウを装填して矢で攻撃するより投槍の方が攻撃回数を増やせてよさそうなんだよね」
俺は誤魔化すように鈴さんに話題を振り、話題を変える。
「ああ、クロスボウって装填の行程が多くて矢を発射するまで時間がかかるもんね。だったら、投槍機、アトラトルを作ればいいんじゃないかな? 粗悪な槍なら、敵からいくらでも手に入るし、それをアトラトルで投げればいいんじゃないかな?」
鈴さんはそう言いながら、いつものたまり場、たき火の方に歩き出す。
俺達も拠点の裏口で立ち話の状態だったので、鈴さんに並んで歩きだす。
「アトラトル?」
俺は聞きなれない単語に聞き返す。
「ああ、アトラトルね。それなら作るのも簡単そうだし、いいかもね」
明日乃も知識があったようで鈴さんに賛同する。
「うーん、実際見てもらった方が分かりやすいかな? 明日乃、料理で使っている木のおたま借りていいかな?」
鈴さんはたき火に向かう途中で調理場に方向を変え、明日乃にそう聞く。
「いいけど、壊さないようにね。手加減して使ってね」
明日乃が心配そうにそう答える。
「壊れたら、また作ってあげるって」
鈴さんはそう言い、鈴さんが暇な時に作ったらしい料理道具のうち、木を削って作ったおたまを調理場で見つけ持ち出す。
「それと、琉生、背負ってる、予備の武器、槍を貸して」
鈴さんは琉生にそう言い、琉生はリュックサックに結んであった予備の武器、青銅の剣とは別にいつも持っている青銅の穂先の付いた木の槍を鈴さんに渡す。
「要は、こんな感じの料理で使うおたまみたいなものなんだけど」
鈴さんはそう言って、持っていたおたまの、汁をすくう丸い部分に琉生から借りた槍の柄の先の、穂先とは逆の部分をはめると、
「で、このおたまの汁をすくう部分に槍の柄のお尻をひっかけて、槍が落ちないように持ちながら、おたまを思いっきり振る」
そう言って、鈴さんが、そのまま思いっきりおたまを振り下ろす。
すると、槍がはるか遠く、琉生の作った畑のさらに先にある草原に槍が飛んでいく。
たき火のそばで作業をしていた眷属のレオとココがそれを見て、慌てて槍を拾いに行く。棒を拾いに行くわんこみたいだ。
「そうね、今のが投槍機、アトラトルの仕組みね。遠心力っていうか、腕を延長させるっていうか、そんな感じで、人が人力で槍を投げるよりさらに飛距離が出せるし、威力も命中率も上がるの。槍投げのオリンピック選手でも100メートルは投げられないけど、アトラトルを使えば、素人でも100メートル超えるし、130メートルくらいまで投げられるらしいよ。まあ、歴史的には進化した弓矢とかに負けちゃったらしいけどね」
鈴さんではなく、槍が飛んでいくのを眺めていた明日乃がそう教えてくれる。
明日乃曰く、歴史的には原始人が氷河期に使っていて、発達した弓矢や投石機に駆逐され、消えていった武器って感じらしい。
凄い威力と飛距離でマンモスが滅びる原因になった凶悪な武器という逸話まであるそうだ。本当かどうかは知らないが。
「すごいな、そのアトラトルってやつ。鈴さん、これ作れる? できればおたまっぽくない感じで」
俺は素直に驚き、鈴さんに作れるか聞いてみる。
「明日乃の知識に加えて秘書子さんにアトラトルの正確な知識を教えてもらえるなら、それをそのまま作るわよ。木を削るだけだから明日乃が夕食を作るのを待つ間にでも簡単に作れると思うわ」
鈴さんがそう言う。
鈴さんは、アドバイザー女神様の秘書子さんに聞きながら地面に設計図を書き、鍛冶工房から持ってきた青銅で作ったらしい工具で木を削って、どんどんアトラトルらしいものを作っていく。
そして、明日乃の夕ご飯が出来上がるころにはアトラトルの形ができていて、夕ご飯を食べ終わった後に軽く仕上げれば出来上がるとのこと。
俺に新しい武器が加わった。
「できればクロスボウをもっと強化して、『アトラトルよりクロスボウの方がいい』って流司に言わせたいんだけど、それもまだ先の話ね」
鈴さんが夕食を食べながらそう言って笑う。
今日は、ダンジョンでドロップした『とり肉』と琉生の畑で採れたネギを竹串に刺し、1つ目のダンジョンクリアの副賞の焼き鳥のタレをつけて焼いた焼き鳥のねぎまと、塩味のねぎま。焼き鳥のたれが足りない分は塩を振って焼いただけの鳥ももを丸焼きにして夕ご飯にした。
「はぁぁ、これ、ビールが飲みたくなるわ」
ビール好きの麗美さんがそう唸る。
「そうね、これはきっとお酒のつまみね」
年齢的にはもう少しでお酒が飲める鈴さんもそう言って美味しそうに焼き鳥を食べる。
麗美さんがお祈りポイントでビールを交換しようと言い出したが、焼肉のたれ以上に高級品、というより99999ポイント必要ということで、却下された。
まあ、オーバーテクノロジーな食品なのかもしれないな。
「塩味のねぎまもいいが、タレのねぎまは最高だな。ご飯に乗せて焼き鳥丼にしたくなる」
一角はまたお米を食べたがる。
「鳥ももの丸焼きも美味しいね」
琉生が美味しそうに丸焼きを頬張る。
「琉生ちゃん、とり肉いっぱいあるし、タラの干したのもいっぱいあるから、今日はお腹いっぱい食べていいからね」
明日乃がそう言い、琉生嬉しそうに丸焼きをもう一つ平らげる。
久しぶりに、リミッターを外した琉生の大食いが始まる。
そして、明日乃はまだ、ハーピーの肉かもしれないと疑っているのか、今日は少食だ。
「そういえば、干したタラってそんなに余ってるのか?」
俺は気になって聞く。
「そうだね。さんざん、南の島のダンジョンに潜ったからね。で、一角ちゃんが魚の切り身を捨てたがらなかったから、いっぱいあるよ。毎食タラの干物でも10日食べ続けなきゃダメなくらい」
明日乃が少しあきれ顔でそういう。
そして、一角自身はもう、魚料理に飽きている。
「そうなると、明日以降、南東の島のダンジョンに行く場合でも食材は捨てた方がいいかもな」
俺はそう答える。
「ニンジンとキャベツはあると嬉しいから持って帰りたいな」
明日乃は慌ててそう答える。
今日も焼き鳥と一緒にキャベツとニンジンにタマネギを加えた野菜炒めも添えてある。
「ウサギ肉は捨ててもいいんじゃないか? とり肉で充分だしな」
一角も、とり肉さえあればいいらしい。
「とりあえず、とり肉と野菜だけ少し持ち帰って、タラやシャケの干物と交互に食べる感じかな?」
俺はそう提案し、明日乃が頷き、みんなもそれで納得する。
「明日はどうする? ダンジョン行くのか?」
一角が聞いてくる。一角としては行きたいんだろう。早く南東の島のダンジョンを攻略して自分専用の変幻自在の武器が欲しいのだ。
「私はとり肉の燻製作りがしたいかな? 下ごしらえはもうしちゃったし」
明日乃がそういう。
「私も、野菜が減ってきたから北の平原に野菜取りに行きたいかな」
琉生もやりたいことがあるらしい。
「私はやる事いっぱいだし、今日もはた織り機を改良する部品作ってたし、それを続けたいわね」
鈴さんはやる事がいっぱいだ。
「私も鈴さんの手伝いがしたい。改良版のはた織り機が早く欲しいし」
真望もやる事ができた。
「じゃあ、明日はダンジョンの攻略はお休みして、各自やりたい作業をする感じかな?」
俺はそう結論付け、明後日にもう一度南東の島のダンジョンに行くことになった。
夕食も終わり、日課のお祈りをして、各自、水浴びをしたい人は水浴びをして、就寝する。
水道ができて、水浴びが自由にできるようになり明日乃が嬉しそうだ。
【異世界生活 81日】
今日は、それぞれ、やりたい作業をする日。
昨日の夕食の時に話し合った通りそれぞれが作業をする。
明日乃は拠点で燻製作り。昨日拾ってきたドロップアイテム『とり肉』を鈴さんに作ってもらった燻製器で燻製にする。
鈴さんと真望は眷属達と改良したはた織機の部品作りと組み立てをする。
鈴さんが鍛冶道具、金床、金槌、火箸を手に入れたことでより小さくて精密な部品を作ることができるようになったのでより、目の細かい布が織れるはた織機を作っている。
琉生は北の平原で自生している野菜を採ってきて、自分の畑に植え替える作業。一人では危険なので俺がついていき、麗美さんもついて来ることになり、魔物狩りに行けなくなった一角もしぶしぶ、北の平原への遠征に参加する。
明日はダンジョンに行く予定なので、少し早めに出発して早めに帰ってくる予定だ。
野菜を採りに行くついでにトウモロコシ畑と小麦畑も見に行ったところ、トウモロコシがもう少し、あと1週間程度で収穫できそうとわかり、小麦もトウモロコシの収穫が終わるころには収穫時期になりそうと、琉生が喜んでいた。そして、しぶしぶ参加していた一角もトウモロコシと小麦が収穫できそうと聞き、興奮していた。
そんな感じで、野菜を収穫して拠点に帰ると、ぐったりした鈴さん、真望、そして明日乃がたき火のまわりで休んでいた。
うん、分かるぞ。あのはた織り機の上糸と下糸を入れ替える装置を手作業で作ったんだろうな。それも前回の数倍の数をより細かくなった部品で。
前回のはた織機の部品ですら小さくて数も多くて面倒くさかったもんな。しかも今日1日では全然終わらなかったらしい。しかも明日乃は燻製を作りながら手伝ったらしい。あまりのぐったり感にちょっと可哀想になってきた。
とりあえず、俺は琉生を手伝って収穫してきた野菜を畑に植え直し、明日乃を休ませて、俺と琉生で夕食を作る。
明日乃が作ったとり肉の燻製がいい感じだったので、今日獲ってきたレタスやトマトやキュウリをサラダにして燻製と一緒に夕食にする。とり肉の燻製、サラダ添えだ。
そして、一角がドレッシング、せめてマヨネーズが欲しいとうるさかった。
確かに塩味だけではもったいない食材だったな。
いつもの日課のお祈りをして、今日は早めに就寝する。
明日、もう一度、南東の島のダンジョンに挑戦する為に。
次話に続く。
改訂前にあった投槍器、アトラトルの話をここに持ってきました。
クロスボウがまだ原始的な構造なので、流司に関してはアトラトルを使って槍を投げた方が威力も飛距離も上な感じです。
流司には『投擲』のスキルもあるので命中率がものすごく高くなっています。
ちなみに麗美さんがアトラトルを使っても飛距離は伸びるけどクロスボウほど命中率は高くないのでどっちも同じかなって感じです。一角も似た感じです。