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神様と作ろう新世界 〜ケモミミ世界で純愛ラブコメ異世界リアルサバイバル〜  作者: 河合 翔太
第2章 改訂版(今から読む方はここからお読みください)
201/244

第106話 3つ目のダンジョン争奪戦(後編)

【異世界生活 80日 5:00】


 現在、2つ目の魔物の島にある3つ目のダンジョンの前、ダンジョンの挑戦権を賭けての魔物との争奪戦が続いている。


流司りゅうじクン、どうする?」

麗美れいみさんが平地に展開していたワーウルフを殲滅し、そう聞いてくる。

 他のメンバーも戦闘が一段落つき、明日乃あすのの周りに集まる。


「とりあえず、様子を見る?」

俺はそう答える。

 山の中腹ではワーウルフとハーピーが小競り合いをしているがどちらも俺達に構う余裕はないようだが。


「そうね。ハーピーが平地まで下りてきて襲ってくるようなら応戦しましょ。襲ってこないなら、今日は無視かしらね?」

麗美れいみさんも同じ考えのようだ。


「山登りながら戦うのは骨折れそうだしね」

明日乃あすのがそう言って笑うが、戦略的にも厳しそうだし、一理ある。

 しかも、山の中腹の所々には、ハーピーが作ったと思われる粗悪な柵や石垣があり、結構足止めされそうだ。


 とりあえず、明日乃あすのが神様にお祈りをして、ワーウルフの死骸をマナに還し、経験値化、そして、布陣をダンジョンの入り口に移し、入り口を守る態勢にする。

 そのまま、各自、ハーピーが襲ってきたときに対応できるようにクロスボウの準備をしつつ、ワーウルフとハーピーの戦闘を見守る。

 

 ワーウルフは、平地にいた20体以上を俺達が倒してしまったので、残りは10体しかいなかったため、ハーピー30体に対し、ワーウルフ10体、レベルの差があるとは言え圧倒的不利、しかもハーピーはワーウルフが攻撃できない高空から、大きな石を落とすという一方的な攻撃を続けていた。

 ワーウルフの数がどんどん減っていき、形勢不利と感じたワーウルフ達は自分たちの集落、森の方に向かって逃げていく。


「あの投石は面倒臭そうだな」

俺は今の戦いを見てそう呟く。


「近づく前に弓矢で撃ち落とせばいい」

一角いずみがそういう。

 確かにワーウルフは弓矢を持っていなかったので一方的に攻撃されていたが、俺達には弓矢があるしな。


 そして、ワーウルフとの戦闘が一段落したハーピー達と俺達の視線が合う。そして、ぎゃあぎゃあと鳴き出すと、地面に落ちている石を鳥のような足で拾い、俺達に向かって飛んでくる

 

「これ、弓矢の届かない高度から石落とされたら対応策ないよな」

一角いずみが矢をつがえながらつぶやく。

 そうなんだよな。俺もそれは考えた。


「ご安心ください。ハーピーは体の重さの割に翼の大きさと筋力が不足していますので、飛行時間が限られております。よって、高いところまで飛ぶ筋力も飛行時間もありませんので、飛行時には平均で高度30メートルほど。真上に上がるにしても50メートル。それ以上の高さで飛ぼうとすると、力尽きて墜落するので経験的に避けます」

アドバイザー女神様の秘書子さんがしれっと教えてくれる。


「それはちょうどいい高さね」

麗美れいみさんはそう言うと、クロスボウの照準をハーピーに向け、矢を放つ。

 一角いずみも和弓から矢を放ち2体のハーピーが墜落する。

 俺も少し遅れてクロスボウから矢を発射、もう1体ハーピーが墜落する。

 真望まもも放つが真望まもの矢は外れてしまう。最後に明日乃あすのが矢を放ち翼に刺さるが、よろつくだけで墜落まで至らない。ふらつきながら退却していく。


「よく狙って。翼の羽根の部分に当たっても効果は薄いみたいだから狙うなら体ね。翼の、肉や骨のある部分は狙ってもなかなか当たらなそうだし」

麗美れいみさんがそうアドバイスし、クロスボウの再装填を急ぐ。


明日乃あすの、結界は展開したままでいい。投石がやっかいだからな」

俺は明日乃あすのにそうアドバイスし、クロスボウに矢を再装填する。

 クロスボウの先端についた三角の輪につま先を通し、体重をかけ、本体についているテコの原理を利用した弦を張る装置で弦を引き、準備できたところで、つま先を抜き、構え直して、矢を装填、そして、照準を合わせる為に構え直す。

 クロスボウは矢の装填に時間がかかり過ぎるのが難点だ。


 その間に一角いずみは2射目の矢を放ち、3射目を構えている。

 うーん、俺の場合、槍でも投げた方が早いんじゃないか?


 俺はそんなことを考えながらも2射目をハーピーに放ち、ハーピーの肩口に矢が刺さり、錐もみ状態で落ちていくハーピー。


 仕留めきらなかったハーピーが次々と石を落としてくる。

 生身で受けたらかなり痛いかもしれないが、明日乃あすのの結界にしてみたら大したダメージではないようで石が1つあたるたびに耐久度が1下がる程度だ。

 

 俺は慌てずに3射目を装填し、石を投げ終え、下がっていくハーピーを背中から射り、墜落していく。

 心臓など急所を貫いたハーピーは墜落後絶命するが、肩や羽根など致命傷にならない傷の場合、墜落し、ダメージを受けるが、地面でもがき必死に逃げようとする。


「敵が撤退したら、地面に落ちた奴らもとどめを刺さないとな」

一角いずみがそう言い、さらに矢を放つ。

 一角いずみの矢が背中から心臓を貫く。


 石の雨を2回降らせたところで、結界に守られた俺達に嫌気がさし撤退していくハーピー。20体以上仕留め、数は3分の1まで減っている。


「これで、戦闘終了かしらね」

麗美れいみさんがそう言ってクロスボウを下ろす。


「それにしても、敵の装備が貧弱だな。ワーウルフの装備は粗悪な青銅の槍に皮の鎧か。ハーピーに関しては武器も防具も装備していない。まあ、あの翼と足じゃ、防具は装備できないだろうし、武器も持ってないだろうけどな」

俺は墜落したハーピーにとどめを刺しながらそう言う。

 明日乃あすのが倒したボスらしきワーウルフでさえ、青銅の防具ではなく皮の防具を着けていた。


「もしかして、ダンジョンのドロップが渋いのかもしれないな」

一角いずみが俺と同じように、ハーピーにとどめを刺しながらそう言って嫌な顔をする。


「まあ、そのあたりは実際ダンジョンに入ってみれば分かるでしょ?」

麗美れいみさんがそう言う。

 確かにそうだな。


 ハーピーは最後のあがきと暴れて、鋭い足の爪を振り回すのがちょっと怖いが、すでに虫の息。首を刎ね、心臓を貫き、とどめを刺していく。

 体の作りが少し人に似ているせいか、罪の意識を感じる。

 凶暴で、言葉の通じない相手と、自分に言い聞かせてとどめを刺していく。


 墜落したハーピーにとどめを刺し終えたところで、神に祈り、死骸をマナに還し、経験値化。

 ワーウルフに比べて、レベルが10代と低いので経験値の効率は良くない。


 ダンジョンの前で見張りを交代でしながら休憩し、6時の開門を待つ。


「結構呆気なかったな」

休憩をしながら一角いずみがボソッと言う。


明日乃あすのがボス倒しちゃったしな。あと、ハーピーと挟み撃ちにできたのもよかったと思う。逆にハーピーとワーウルフ両方いっぺんに相手にしたら苦戦しただろうな」

俺は一角いずみにそう答える。


「というか、一角いずみちゃん、風の範囲魔法が直撃してたけど大丈夫なの?」

明日乃あすのが思い出して慌ててそう聞く。

 言われてみるとそうだな。結構苦戦してるじゃないか。主に一角いずみが。


「さっきから言っているだろ? 獣化義装を着けていたんだ、痛みといっても10分の1。大したことはない」

一角いずみが少しむきになって答える。

 というか、全身切り刻まれた痛みの10分の1だよな? 結構痛いと思うが。


一角いずみ、やせ我慢だったらすぐに撤退するからな」

俺はそう言う。

 メンバー全員の安全を守るのがリーダーとして一番の使命だからな。


 獣化義装のダメージのフィードバックは10分の1で神経に直接伝わる痛みで怪我などはないらしいが、その痛みが蓄積すれば気絶する恐れもあるらしい。次に同じようなダメージを受けるようなら強制的に撤退だな。


「そろそろ、ダンジョンが開くわよ」

麗美れいみさんがそう言って、入り口の光のカーテンに手を突っ込む。

 朝6時。ダンジョンが解放されたようだ。 

 そのまま、麗美れいみさんがダンジョンに入っていく。


 一角いずみはしぶしぶ麗美れいみさんの後に続いてダンジョンに入る。

 一番乗りできなかったのが悔しかったのかもしれない。いつも一番に入るもんな。


 とりあえず、麗美れいみさんが一番に入った事で、他の魔物達は進入できなくなる。とりあえず、安全は確保できた。


 ダンジョンのエントランスに入り、ダンジョンの攻略準備をする。

 荷物の整理や、親切に設置されているトイレでトイレ休憩をする。

 ちなみに装備はみんな青銅の防具をフル装備だ。


「じゃあいくか」

俺はそう言ってエントランスの階段を降り、ダンジョン1階の入り口へ。


「最初の敵はなんだろうな?」

「どうせ、1階と2階はサービスフロアだろ?」

俺の問いに一角いずみが冷たくそういう。


「俺も多分そうだろうとは思ってたけど、もう少し盛り上がろうぜ」

俺はあきれながらそういう。


「ほら、来たぞ。イッカクウサギのウッドゴーレムだ」

一角いずみがしらけた声でそういう。


「このダンジョンもウサギなのね」

真望まもがそう言う。たぶん、ドロップアイテムのウサギの毛皮を想像しているのだろう。

 一応鑑定してみるとレベル10のイッカクウサギ型のウッドゴーレムだった。


「ということは、ダンジョン争奪戦に出てこなかった魔物っていうのは今までの流れからするとワーラビットってことかしら?」

麗美れいみさんがそう言う。


「たしかに、ワーフロッグのいた魔物の島のダンジョン2階はビッグフロッグだったもんな」

俺は南の島のダンジョンを思い出しそう言う。


「とりあえず、さっさと倒して、次の階行くぞ。ウサギの肉落としたら回収するそ。最近魚ばっかり食べてるしな」

一角いずみがつまらなそうにそう言い、目の前にいたツノウサギ型のウッドゴーレムの首を刎ねる。


「ウサギの皮は、拠点で在庫が余ってるからいいかな。必要になったら拠点のそばのダンジョンでも採れるし」

真望まもがそう言う。


真望まも、余計な事言ってないでとどめを刺せ。とりあえず、真望まものレベルを31にするのが目的の一つだしな」

一角いずみがそう言って真望まもを急かす。


「分かってるわよ」

真望まもがそう言って、一角いずみが刎ねたウッドゴーレムの首にとどめを刺す。

 イッカクウサギのウッドゴーレムはコアが額ではなく両目なので注意が必要だ。


 ドロップアイテムがウサギ肉だったので一角いずみが拾う。


 そんな感じで格下のウッドゴーレムを適当に倒していく。一番レベルの低い真望まもでも単独で倒せるレベルの魔物だ。


 ドロップアイテムはハンカチ大のウサギの毛皮かウサギの肉かウサギの角という名の粗悪な青銅の斧の金属部分、そしてなぜかニンジンと8等分したスーパーで売っていそうなキャベツをランダムドロップする。

 ぶっちゃけ、青銅も余り気味だし、ウサギの毛皮も余り気味で、ウサギの肉と野菜がドロップした時だけ回収する感じだ。ニンジンとキャベツはスープを作るのに微妙にありがたいしな。


 そして、ボス部屋はイッカクウサギに紛れて、レベル10のオオカミ型のウッドゴーレムが混ざる。

 毎回ボス部屋では敵対していそうな敵同士が仲良く登場してくるので違和感があるんだよな。ウサギとオオカミが並ぶとかなりの違和感だ。


「次の階はレベル10のオオカミか」

俺がそう言うと、


「2階もサービスフロアだな」

一角いずみがそう答える。

 まあ、俺達にしてみたらサービスでもなんでもないんだが、神様としたら、外にいる魔物も平等に育成するのにちょうどいいレベルってことだろうな。


 ボス部屋も問題なくクリアし、2階も消化試合のようにクリアしていく。

 オオカミは素早いし、連携して動くので少し面倒臭いが、俺達とのレベルの差が20以上、相手にはならなかった。

 オオカミのウッドゴーレムのドロップはオオカミの毛皮とオオカミの肉。どっちもいらないという結論に至り、廃棄していく。


 そしてボス部屋はワーラビット型のウッドゴーレムがボスだった。レベルは20。


「レベル20は中途半端だな。レベル21になると経験値がはねあがるんだけどな」

俺は少しがっかりする。


「でも、まあ、レベル20なら魔法を使ってこないからそこはありがたいかな」

麗美れいみさんがそう言う。

 まあ、確かに、レベル21以上になると経験値が美味しくなる代わりに魔法を使ってくるのは厄介だな。


 とりあえず、2階のボス部屋をクリアし、ワーラビットのドロップは皮の靴。うーん、いまさら皮の防具は要らないかな? 拠点のそばのダンジョンでも拾えるしな。


 3階の雑魚はワーラビット。レベル20だが、真望まもが単独でも倒せるレベル。みんなで協力して首を刎ね、真望まもがとどめを刺すが、やっぱりレベル20では経験値効率が悪い。まだまだ真望まものレベルは上がる気配がない。

 ワーラビットのドロップは皮鎧と粗悪な青銅の槍、ウサギの皮もたまにドロップする。

 うーん、これも、拠点のそばで手に入るものばかりだし、放置だな。


 たぶん、外にいたワーウルフ達が使っていた武器や防具はこのフロアの防具や武器っぽいな。


 そんな感じで無難にボス部屋に。

 

流司りゅうじクン、急に骨のあるボスが出てきたわね」

俺と一緒にボス部屋の扉を少し開けて覗いた麗美れいみさんがそう言う。


「レベル30のハーピー型のウッドゴーレムか。あれって飛ぶって事だよな?」

一角いずみも覗いて鑑定したのかそんなことをつぶやく。

 確かに今は、床に着地していて、動かない。


「しかも魔法も使うのよね?」

真望まもがそう言って少し怯える。


「魔法を使うとなるといつもの流れね。私が飛び込んで魔法攻撃、物理攻撃無効の金剛義装のスキルで魔法を受けて、流司りゅうじクンがボスに飛び掛かる感じね」

麗美れいみさんが作戦を立案する。


「問題は空に飛ばれると困る事だな」

俺は真剣に悩む。


「多分、ウッドゴーレムはダメージを受けると動きが止まるから、クロスボウで撃てば落ちてくるんじゃないかな?」

明日乃あすのが冷静に判断する。


「対応はそれでいいんじゃないかな? ダメだったら魔法で叩き落してもいいし」

麗美れいみさんが適当にそう言う。

 まあ、ダメだったら投擲スキルでいつも常備している青銅の斧を投げてもいいしな。

 俺はそう考えながら腰に装備した青銅の斧を確認する。


「ぶっちゃけ、部屋の外から、撃っちゃえばいいんじゃないか?」

一角いずみがそう言って弓に矢をつがえると、ボス部屋の扉の外からボスめがけて矢を放つ。


 しかし、矢は扉を通過した辺りで見えないバリアのようなものにぶつかり減速して床に落ちる。


「こんな仕掛けがあったのね」

麗美れいみさんがそれを見て驚く。


 言われてみると、今まで試したことがなかったもんな。というよりダンジョンで弓矢を使うのが初めてかもしれない。今の文明レベルの弓矢ではウッドゴーレムのコアを狙えるほど精度はよくないからな。


「部屋に入ってからクロスボウで攻撃って感じかな?」

俺はそう言い、クロスボウに矢を装填する。


「準備できた? じゃあ、行くわよ。ボス部屋終わったらそのまま、4階も攻略するからね。獣化義装のスキルが勿体ないから」

麗美れいみさんがそう言って、獣化義装のスキルを使う。

 今日は金剛義装を使う前提のスキル仕様なので麗美れいみさんも重装義装、ネコのリアル着ぐるみみたいな獣化義装を装着する。


 そして、獣化義装を着け、麗美れいみさんがボス部屋に飛び込む。

 それと同時にボスのハーピー型のウッドゴーレムが舞い上がり、ボス前に小さな竜巻が現れ、麗美れいみさんに向けて5つのかまいたち、風の刃が襲い掛かる。麗美れいみさんは金剛義装に切り替えているので多分無傷だろう。

 

 麗美れいみさんの金剛義装に風の刃が命中し、金属をひっかくような嫌な音が響く。


 俺は慌てて、ボス部屋に飛び込み、ハーピーに矢を放つ。

 矢は正常にハーピーに向かって飛び、ハーピーの肩に刺さり、墜落してくる。

 ウッドゴーレムでも矢は通用するんだな。まあ、どこまで動きを止められるのかは分からないが。

 

 俺はウッドゴーレムが動き出さないようにそのまま駆け寄り、変幻自在の武器をサーベルのような片刃剣に変化させ、袈裟切りにして、さらに動けなくする。

 そして、ハーピーの細い首を叩き切る。

 

 お、ハーピーは首が細いから首を落としやすい。真望まもを養殖するのにはいいかもしれないな。

 そんなことを考えながら動かなくなったハーピーの体を眺める。

 木で作った美人像みたいな裸体が横たわる。


「りゅう君のエッチ、ハーピーの胸をまじまじと見ないの」

明日乃あすのがヤキモチを焼く。


「いやいや、そんなつもりで見てないし」

俺は慌てて弁明する。


 麗美れいみさんは自分が担当していたワーラビット型ウッドゴーレムの首を刎ね、そのまま、明日乃あすのが対峙するウッドゴーレムの首も刎ねる。

 麗美れいみさんの敵の魔法によるダメージが気になったが見た感じ大丈夫そうだな。


 真望まもが順番に首を刎ねたウッドゴーレムにとどめを刺していき、最後にハーピーのウッドゴーレムの額のコアを破壊しとどめを刺す。

 レベル31はかなりの量の経験値が必要なのでまだまだ真望まものレベルが上がる気配がない。


 そしてドロップする『とり肉』。

 クリスマスで食べそうなもも肉が1つ生のままドロップする。


「と、とり肉?」

明日乃あすのが嫌な顔をする。

 一応鑑定するとハーピーの肉ではないらしい。ニワトリの肉だそうだ。

 うん、意味不明だ。


「と、とりあえず、ニワトリの肉らしいから拾っていこう」

俺はそう言ってドロップアイテム『とり肉』を回収した。


 レベル30のハーピーが次の階から雑魚魔物として襲ってくる。次の階あたりから苦戦しそうだな。


 次話に続く。

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