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神様と作ろう新世界 〜ケモミミ世界で純愛ラブコメ異世界リアルサバイバル〜  作者: 河合 翔太
第2章 改訂版(今から読む方はここからお読みください)
181/244

第87話 魔物の島のダンジョンに再挑戦する

【異世界生活 61日 6:15】


「それじゃあ、改めて、ダンジョンに挑みましょ? それで、今日は誰のレベル上げから始める?」

麗美れいみさんがみんなにそう声をかける。


「そうだな、現在のレベルから考えるとレベル24の琉生るう明日乃あすのをレベル上げするのがいいんだろうけど、獣化スキルの補助魔法がダンジョン向けじゃない一角いずみのレベルを上げるのも大事な気がするんだよな」

俺は麗美れいみさんにそう答える。


「そうねえ、確かに最初に苦戦しそうなのはその辺りよね。一角いずみちゃん以外は獣化スキルの補助魔法でレベル2くらいの敵とのレベル差は誤魔化せるけど、一角いずみちゃんはそれが難しいからね」

麗美さんもそう言って頷く。


「そうは言っても、4階のボスを倒す事を考えると、流司りゅうじのレベルだって足りないぞ」

一角いずみは俺とライバル意識むき出しでそう言う。


「いつものパターンね。雑魚敵を攻略するために全体のレベルを上げるか、ボス部屋を攻略するために流司りゅうじクンか私のレベルを上げるかの二択よね」

麗美れいみさんがそう言って悩む。


「まあ、俺も、最悪、明日乃あすのの補助魔法と自分の補助魔法二重掛けで無理やりボス部屋クリアとかもできるし、やっぱり一角いずみだろ?」

俺はそう言い、みんなも納得する。


「なんか、私が流司りゅうじに劣るみたいな結論でイラっとするな」

一角いずみがそう言ってイライラする。


「まあ、一角いずみの補助魔法の汎用性の悪さを恨め。あれは全速力で走り回れる広いところなら役立つが、ダンジョンみたいな狭い場所じゃ止まってばかりで隙だらけだからな」

俺はそう言ってダンジョンの1階をめざして歩き出す。


「レベルを上げまくって流司りゅうじをあっと言わせてやる」

一角いずみが悔しそうにそう言い、俺の横に並び歩きだす。


 そんな感じで、1階から攻略開始。1階と2階は初心者向けのサービスフロアで魔物の島に住む魔物達の食料確保の場でもある。

 1階は芋虫型のウッドゴーレムで芋虫の肉と絹糸をドロップする。

 2階は巨大ガエルのウッドゴーレムでカエルの後ろ足の肉をドロップする。

 ぶっちゃけ、芋虫の肉を食べたがる奴は誰もいないので放置、カエルの肉もよほど食糧難にでもならない限り放置、唯一、真望まもが欲しがっていた芋虫が落とす絹糸だけ回収する感じだ。

 どちらもレベル10の雑魚モンスター。とりあえず、レベル上げの対象の一角いずみがどんどん倒していく。

 途中落ちている、宝箱代わりに木箱は粗悪な青銅の斧が入っている。青銅の部分だけ取って持って帰る。鍛冶の材料になるからな。


 一角いずみの経験値がもともと結構貯まっていたので、格下の魔物でも100体倒す、1階と2階をクリアしたところでレベルが上がった。レベル26だ。


 そして3階に下りて再度作戦会議をする。


「やっぱり次のレベル上げは琉生るうかな? 4階の魔物のレベルが確かレベル23だったから少し余裕が持ちたいしな」

俺はそう提案し、次は琉生るうのレベルを上げることに、その次は明日乃あすののレベルを上げる感じだ。


 3階はレベル20のワーフロッグ型のウッドゴーレム。明日乃あすの以外は比較的に楽に倒せるレベルだ。

 そして、俺は、青銅の剣と盾の装備を両手持ちの両刃斧に持ち替える。リザードマンのボスが持っていたやつだ。今回はちゃんと拠点から持ってきた。

 というのもワーフロッグを模したウッドゴーレムは木製のせいもあり、結構首が太く硬い。青銅の剣だと首が落とせないのだ。それで前回は苦戦したからな。

 敵とのレベル差もあり余裕のある俺はこの武器を選択する。

 

 3階も比較的楽にクリアする。俺と麗美れいみさんがワーフロッグ型のウッドゴーレムの首を落とし、琉生るうがウッドゴーレムの弱点、額のコアを破壊していく。


 途中で琉生るうのレベルが25に上がり、そこからは明日乃あすのがとどめを刺す役に。

 ボス部屋のボス、レベル23のマーマン型のウッドゴーレムのとどめも刺させたがレベルは上がらなかった。ドロップアイテムは明日乃あすのサイズの青銅の篭手だ。


 ちなみにレベル23のマーマン型ウッドゴーレムは魔法を使うので、俺が先行して金剛義装で魔法を受けてから、戦う感じだ。


「やっぱり、レベル21以上になると急にもらえる経験値が上がるな」

俺は明日乃あすのが、ボスのとどめを刺して3000近く経験値が上がることに驚く。


「ランクが2から3になるからね。ランク2の魔物とランク3の魔物とじゃ5倍以上もらえる経験値が違うからね」

明日乃あすのが嬉しそうにそう言う。

 もう1体倒したら明日乃あすののレベルも上がりそうだな。


明日乃あすののレベルが上がったら一角いずみのレベルをもう少し上げるぞ。それが終わったら俺かな?」

そう言って急いでドロップアイテムを拾い、次の階をめざす。

 俺の獣化義装が時間制限で解けてしまうと勿体ないからな。


 とりあえず、俺が金剛獣化、動けなくなる代わりに物理攻撃と魔法攻撃を無効化するスキルで魔法を受け、敵が1体ずつ出るエリアで3体倒す。

 1体目を明日乃あすのがとどめを刺し、レベルアップ、レベル25に、残り2体は一角いずみが倒す。

 ドロップアイテムは魚の切り身が2つに一角いずみのサイズの青銅の胸当てがドロップする。


「どうする、このまま、2体ずつ出るエリアに行くか?」

俺は一角いずみにそう聞く。


「1回戻ろう。流司りゅうじの獣化義装が中途半端な時間で切れそうだしな。それに今手に入れた胸当ても、麗美れいみねえあたりが着られるだろ?」

一角いずみがそう言うので、一度エントランスに戻り休憩する。

 そして、一角いずみの言った通り中途半端なタイミングで10分、獣化義装の装着時間が切れる。


麗美れいみねえ、この胸当て使えるだろ?」

一角いずみがそう言って麗美れいみさんに今拾った青銅の胸当てを渡す。

 一角いずみはボスリザードマンから奪った青銅の防具一式を神様から貰った箱でお祈りポイントを使ってサイズ変更したものをすでに着ているからもう要らないんだよな。 

 

「ちょっと胸がきついけど着られるから着ちゃうわね」

麗美れいみさんが意地悪そうに一角いずみに言うが、一角いずみは美容やスタイルといった話題には無関心なのでスルーされる。


明日乃あすのもさっきボス部屋で手に入れた青銅の脛あて、着けておけよ」

俺は明日乃あすのにそう言って皮の脛あてから青銅の脛あてに装備変更させる。


「で、次はどうするの?」

麗美れいみさんが作戦を聞いてくる。


「基本、敵が2体になっても流れは一緒だ。俺が先行して金剛獣化で魔法を受けて、2体のウッドゴーレムが魔法を使い切ったことを確認したら、麗美れいみさんと琉生るうで2体に対峙する。そのあと、俺が金剛獣化を解いて動けるようになったら麗美れいみさんと交代、麗美れいみさんが2体のウッドゴーレムの首を刎ねる。そんな感じでどう?」

俺は作戦の概要をそう説明する。


「うーん、だったら私が魔法を受ける役をやるわ。その方が流司りゅうじクンと交代する手間が省けるし。あと、一角いずみちゃん、私が首を刎ねるの面倒臭いから、私が攻撃したら、敵が動かなくなるだろうからその隙にコアを破壊しちゃって」

麗美れいみさんが作戦の変更を提案する。


「ああ、分かった。そっちの方が分かりやすいし早く戦闘が終わりそうだな」

一角いずみがそう言って作戦を了承する。


「あと、一角いずみちゃん、私が金剛獣化を使っても敵2体のうちどちらかが魔法を撃ち渋ったら、一角いずみちゃんも飛び込んで魔法を金剛獣化で受けてね。時間差で魔法を使ってくる可能性もあるでしょ?」

麗美れいみさんが作戦を追加する。


「なるほど。確かにそうだな。了解した」

一角いずみがそう言って追加された作戦も了承する。


「3体になって時間差で魔法を使うようだったら、俺もそれをやる感じか」

俺は麗美さんにそう聞くと。


「最悪そうなるね。その場合は獣化義装でダメージ受ける覚悟で金剛獣化とかないと誰も動けなくなるけどね」

麗美れいみさんが面倒くさそうな顔でそう言う。

 そんな感じで戦い方をシミュレートしてから、さっきの場所に戻る。

 

 通路の先にマーマン型のウッドゴーレムが2体待ち構えている。


 そして、麗美れいみさんが獣化義装、今回は珍しく重装の獣化義装を装着する。

 麗美れいみさんがリアルな猫の着ぐるみに包まれる。

 そして、一応の為、琉生るうも獣化義装で、防御力と少しだけだがステータスを上げる。

 

「じゃあ、行くわよ」

麗美れいみさんがそう言い走り出す。

 他のメンバーも少し距離をとりつつ、遅れないように走り追いかける。


 麗美れいみさんが、敵のいるエリアに入った途端、2体のウッドゴーレムが魔法を使う。

 麗美れいみさんもそれに合わせて金剛義装。すべての魔法を無効化する。

 それを確認した俺と琉生るうは急いで2体のウッドゴーレムに駆け寄り、剣を交える。

 マーマンの装備は青銅の丸い盾と青銅の剣だ。盾と剣を上手く使い、俺達の攻撃を受ける。ただし、俺達の方がレベルは高いので防戦一方ではある。

 

 その状態から、麗美れいみさんは金剛義装を解き、普通の獣化義装に。まずは琉生るうが対峙しているマーマン型のウッドゴーレムの首に、長柄斧槍ハルバードを叩きつける。

 首は切断できなかったが、ウッドゴーレムの動きが一時的に止まる。

 その隙を突いて、一角いずみがウッドゴーレムの額のコアを破壊する。

 同じ流れで俺の対峙するウッドゴーレムも倒し、戦闘終了、次の2体の組に飛び掛かる。

 そんな流れの戦闘を4戦し、一角いずみのレベルが上がる。レベル27だ。


「獣化義装に使ったマナが勿体ないからこのまま10分戦っちゃいましょ。次は琉生るうちゃんのレベル上げかな?」

麗美れいみさんがそう言い、一度に3体出るエリアにも挑む。


 流れは一緒で、麗美れいみさんが3体の魔法を金剛義装で受け、受けきらなかったら琉生るうが残りを金剛義装で受け、魔法が使われきったら、俺と一角いずみがウッドゴーレムに対峙し、琉生るうもダメージ覚悟で金剛義装を解除、3体のウッドゴーレムの動きを止めたところで、麗美れいみさんも金剛義装を解除し、通常の獣化義装で、琉生るうの対峙するウッドゴーレムに斬りかかり、隙を突いて琉生るうがウッドゴーレムの弱点、額のコアを破壊する。

 その流れで、一角いずみ、俺の対峙するウッドゴーレムを麗美れいみさんが動きを止め、琉生るうがとどめを刺す。この繰り返しだ。


 途中で、琉生るうのレベルが26に上がり、とどめを刺す役を明日乃あすのが代わり、明日乃あすのもレベルが上がりレベル26に。

 3体のウッドゴーレムを5組倒したところで、通路の先には4体のウッドゴーレムが待ち構える。ここから先は、4体同時に襲ってくるエリアだ。

 そこで、俺と麗美れいみさんも貢献ポイントでレベルが上がり二人もレベル26に。 


「獣化義装も切れそうだから一度エントランスへ戻りましょ? 琉生るうちゃんも装備手に入ったみたいだし」

麗美れいみさんがそう言うので、一度エントランスに戻る。通路に放置しっぱなしだったドロップアイテムを拾いながら。


 エントランス、安全地帯に戻り少し休憩する。


「やっぱりレベル21越えの敵を倒すと経験値が美味しいわね。あっという間にみんなレベル26になっちゃったわね」

麗美れいみさんが青銅の防具を付け替えながらそう言う。

 サイズは一角いずみのサイズの防具だが、胸当て、脛あて、篭手、兜を装備する。


「この調子なら、4階をクリアして、5階も結構いいところまでいけるんじゃないかな?」

琉生るうも今拾ったばかりの青銅の防具をつけながら嬉しそうにそう言う。

 琉生るうは青銅の胸当てと脛あてを手にいれたようだ。


「まあ、ボスのレベルを見て見ないとわからないけどな。いきなりレベル31とかになったら無理だな」

俺はそう言って笑う。


「さすがにレベル31の敵は出てこないだろ?」

一角いずみが呆れるようにそう言う。

 まあ、絶対はないからな。


「お、明日乃あすのも防具全部揃ったんだな」

俺は着替え終わった明日乃あすのの装備を見てそう言う。


「青銅製の鎖帷子、いいわねえ」

麗美れいみさんが明日乃あすのの真新しい鎖帷子を見てうらやましそうにそう言う。


「確かに見た目もかっこいいけど、防御力も高そうでいいな」

俺もそう言い、少し欲しくなった。


 そんな感じで、休憩をしながら装備を付け替え、さっき撤退した場所に戻る。

 4体のウッドゴーレムが待ち構えている。


「次はどうするの?」

明日乃あすのが不安そうにそう言う。


「さすがにウッドゴーレム4体だと、明日乃あすのも前衛に混ざってもらわないとダメだな。流れはだいたい一緒で、明日乃あすのは獣化スキルの補助魔法をかけて、逃げる感じでもいいから1体敵の足止めをしてくれ。麗美れいみさんは優先的に明日乃あすのの敵を倒す感じでお願いね」

俺は明日乃あすの麗美れいみさんに作戦を伝える。


「分かったわ」

「了解」

明日乃あすの麗美れいみさんがそう返事し、それぞれ獣化スキルや、獣化義装を使い、準備する。

 明日乃あすのが獣化スキルの補助魔法、麗美れいみさんと琉生るうは獣化義装を。俺と一角いずみは補助魔法も獣化義装もなしだ。

  

「次のレベル上げは流司りゅうじクンかな? ボスを抑えてもらわなきゃいけないし」

麗美れいみさんがそう言うので俺は頷く。

 それが戦闘開始の合図だった。


 麗美れいみさんが駆け出し、敵のエリアに入ると魔法が放たれる。

 麗美れいみさんは金剛義装に切り替え、魔法を無効化、2体しか魔法を使わなかったので、次いで琉生るうも突入、金剛義装で残り2体の魔法も受ける。

 それを確認して、俺、一角いずみ明日乃あすのがウッドゴーレムに斬りかかり、琉生るう麗美れいみさんも金剛義装を解除、獣化義装で敵に斬りかかる。


 そんな流れで4体のウッドゴーレムも次々倒していく。

 途中、麗美れいみさんと琉生るうだけでは魔法を4体分撃たせることができず、急遽、俺も獣化義装と金剛義装を使うことになってしまったが、何とか4体出てくるエリアもすべて倒すことができた。

 とどめを刺していた俺のレベルは27になり、一角いずみも貢献ポイントでレベル28になった。


 そして、とうとう4階ボス部屋の前に到着する。

 獣化義装や金剛義装を使いまくって無理やり進攻した感じだが、何とかなるもんだな。

 そこで、獣化義装の時間が切れ、麗美れいみさんと琉生るうが動かなくなった獣化義装を脱ぎ捨てる。そして光に還る獣化義装。


「みんな大丈夫か?」

俺はみんなに聞く。


「少し攻撃は受けたけど、とりあえず私は大丈夫よ。それより、琉生るうちゃんは大丈夫? 結構攻撃受けていたみたいだけど?」

麗美れいみさんがそう言い、心配そうに琉生るうを見る。


「私も一応大丈夫。獣化義装のダメージのフィードバックがあるから体じゅうがちょっと痛いけど、まだ戦えるよ」

そう言って琉生るうは笑うが結構つらそうだ。

 獣化義装のスキルは着ぐるみの様な鎧を見に纏うことで、ダメージを肩代わりしてくれるが1割程度の痛みを神経に直接フィードバックする仕組みのようであまりダメージを受け過ぎると心や精神の方にダメージが貯まってしまうので、あまり無茶な使い方はできない。

 琉生るうは動けなくなる金剛義装から、通常の獣化義装に戻すときに敵からダメージを結構受けてしまっていたようだ


「回復魔法を掛けてみる?」

明日乃あすのが心配そうに琉生るうにそう聞く。


「一応掛けてみてくれ。効くといいんだが」

琉生るうが困った顔をしていたので、俺が明日乃あすのにそう頼む。

 琉生るうの性格だと我慢しそうだしな。


「わかったよ。神よ、力をお貸したまえ。『回復ヒール』!!」

明日乃あすのが神に祈り、聖魔法を唱える。

 琉生るうの体が光る。


「どうだ、琉生るう?」

俺は心配になって聞く。


「うーん、体のダメージではないし、HPが減っている訳でもないしダメみたい。痛みの記憶? 神経に痛みを記憶しちゃってるのかな? なんか外傷はないのに痛みだけが残ってる変な感じだね」

琉生るうが残念そうにそう言う。


「獣化義装へのダメージは精神に直接フィードバックされるので、回復魔法では回復できません。現在のルウ様のダメージ程度ならば、1日睡眠をとることで回復できますが、あまりにもダメージが多い場合は3~4日寝ないと精神へのダメージが回復しないという状況にもなります」

秘書子さんがそう説明する。


「そっか、残念」

琉生るうが残念そうにそう言う。


「どうする? 帰るか?」

俺は琉生るう、そしてみんなに確認する。

 みんな心配そうな顔だ。


「とりあえず、行けるところまでは行こう? もう少しくらいなら頑張れそうだから」

琉生るうがみんなに心配をかけないようにそう言う。


一角いずみ、ここから、琉生るうのポジションを代わりにやってもらっていいか?」

俺は一角いずみに相談する。


「ああ、いいぞ」

一角いずみは意味を理解し、快諾してくれる。

 というか、いつの間にか、金剛義装で魔法を受ける役が一角いずみから琉生るうに代わってしまっていたが、もっと早く気づいて交代させるべきだったな。

俺は反省する。


琉生るうはこれ以上金剛義装を使うな。俺や一角いずみが代わりにやるからな。明日乃あすの、悪いが、麗美れいみさん、一角いずみ、俺で、魔法を受けきらなかったときは明日乃あすのも金剛義装で頼む」

俺は琉生るう明日乃あすのにそう言うと二人は頷く。


「とりあえず、俺の獣化義装の時間も残っているし、ボス部屋だけでも挑戦してみるか」

俺はそう言い、みんなも頷く。


「とりあえず、ボスの強さを確認してからだけどな」

俺はそう付け足し、ボス部屋の扉を少し開け、いつもののぞき見をする。

 そして、鑑定スキルを使う。



なまえ ウォーターリザードマンリーダー

レベル 25

二足歩行のトカゲ。そこそこ知能がある

全身に鱗が生えていて防御力が高い

動きは遅いが力は強い

噛みつきや尻尾で攻撃することもあるので注意が必要

水属性の魔物で水属性の中級魔法を使うことがある

それを模して神が作ったウッドゴーレム



「前に戦った大きいリザードマンの周りにいた取り巻きと一緒ね」

麗美れいみさんがそう言う。

 ああ、前に戦ったレベル31のボスリザードマンの周りにいて、真望まもの『炎の壁(ファイヤーウォール)』の連射で焼かれた奴らのレベルアップ版か。

 そして水属性の中級魔法を使うって事は、麗美れいみさんや今までのマーマン型のウッドゴーレムと同じ魔法を使うってことだろうな。


 まあ、レベル25ならいけないことはないな。さっきの作戦でいくぞ。明日乃あすのは補助魔法を。麗美れいみさんと一角いずみは獣化義装を。ボスは俺が抑えるんで、いつもの作戦で行くよ」

俺はそう言い、みんなも頷く。


 4階のボスとの闘い。ギリギリの戦いになりそうだ。


 次話に続く。

【改訂部分】このあたりは新規で書いている感じです。改訂前はこのダンジョンを一発クリアできてしまったのでなかった話です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 新しいお話を作るとは、新鮮さがありますね
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