【再改訂】第64話 紅茶づくりと焼肉のたれを求めて
経験値の大きな計算間違いをしておりました。申し訳ありません。こんなにサクサクレベル21になれるわけがなかったんですw 計算し直しました。
いつも誤字脱字報告ありがとうございます。
【異世界生活 31日目 18:00】
「ただいま」
とりあえず、俺達はダンジョンで拾った防具や武器などを持てるだけ持って拠点に帰ってきた。
防具、着られるものは全て着て、重複したものは竹林にある物置小屋に一時保管、槍やナイフの数もすでに十分なので用途のない青銅の武器も一時保管だ。
とりあえず、肉と野菜は腐るので持って帰り、麗美さんの重複した皮の鎧と服は鈴さんも着られそうなので拠点に持ち帰り、あとは真望が欲しがったウサギの毛皮を持てるだけ持って拠点に返ってきた感じだ。
「おかえり、みんな。なんか、みんな装備がそろったのね」
鈴さんが少しうらやましそうに言う。
「一応、私のサイズだけど、鈴さんにも着られるかなって、持ってきたわ」
そう言って麗美さんが装備一式を鈴さんに見せる。
「まあ、これから、鈴さんもダンジョンでレベル上げしなきゃいけないんだし、その時にぴったり合うサイズの防具が揃うと思うよ」
俺は鈴さんにそう言う。
「私もまた、ダンジョン入らないとダメなのね。やっぱり」
鈴さんが少し嫌そうにそう言う。
「鈴さん一人だけレベルが低いのもまずいし、何か有用な魔法とかも覚えられるかもしれないし」
俺は、鈴さんにそういってやる気を出させる。
「そうね、金属加工に使えそうな魔法が覚えられるかもしれないもんね」
そう言ってやる気になる鈴さん。
「ああ、そうだ! 紅茶の発酵を止めないと!」
そういって、帰ってきて早々、明日乃が慌てるように動きだし、紅茶の加工を始める。
「とりあえず、紅茶を加熱して発酵止めないとね。これ以上発酵させると苦くなっちゃうらしいし」
明日乃がそう言って急いで、茶葉を煎る。俺と琉生も明日乃の手伝いをする。料理できるメンバー総動員だ。
明日乃の話では焦げないように注意しながら水分が完全に蒸発しない程度、10分くらい煎って発酵を止めるらしい。
「鈴さん、ツリーハウスの状況はどんな感じ?」
俺は紅茶を煎る作業をしながら、鈴さんに進捗を聞く。
「とりあえず、今日はアオとトラとが手伝ってくれて、4軒目の屋根までできた感じかな?明日は作業お休みだから、明後日、明々後日あたりに4軒目もできるかな」
鈴さんがそう教えてくれる。
「なんか荷物も増えたから倉庫も欲しいわよね」
麗美さんが鈴さんにそう言う。
「まあ、茶葉の加工が今日で終わるから、地上の家が倉庫代わりに使えるようになるよ」
俺は麗美さんにそう言う。
「倉庫も欲しいけど、将来的には作業場みたいなものも欲しいな」
鈴さんが夢見ごこちにそう呟く。
何かしら建物は増え続けそうだな。
「流司、明日の件なんだが、もう一日だけ、ダンジョンに潜らないか?」
一角が深刻そうな顔で言う。
「一角? どうしたんだ?」
俺は深刻そうな顔の一角が気になって真面目な顔になって聞く。
「ダンジョンクリアの副賞で貰った焼肉のたれが、これしかないんだぞ? バーベキューするならもうひと瓶欲しい。そう思わないか?」
一角が真剣な顔でそう言う。右手には小さい小瓶(小壺?)を持って。
「なんだよ、真剣な顔をしてそんなくだらない事かよ」
俺は爆笑して呆れる。
他のメンバーも呆れる。
「くだらなくないだろ? どうせバーベキューやるなら少しでも美味しい焼肉を食べたいし、その美味しさはみんなで存分に味わいたい。そう思わないか?」
一角が真剣な顔で熱く論じる。
「そうだね。焼肉なら美味しく食べたいよね。平原走り回ってイノシシを狩るくらいの勢いでやりたいね」
琉生が乗り気になる。
「そうなると、その会場のそばに、別荘みたいな拠点も作りたいわね」
鈴さんも何故かやる気になる。
「私も焼肉のたれ、味見だけはさせてね」
麗美さんはどうでもよさそうだ。
とりあえず、そんな雑談をしながら俺と明日乃と琉生で茶葉をどんどん煎って発酵を止めていきつつ、焼肉のたれを熱く語っている。
「何か私にも手伝うことある?」
休憩を終えた、麗美さんが明日乃にそう聞く。
一角はひたすら焼き肉のたれについて熱く語っている。
「お祈りポイント使って問題なさそうなら、煎って冷ました茶葉を乾燥させちゃって欲しいかな?」
明日乃がそう言い、みんなも少しなら問題ないと、麗美さんの乾燥魔法を使って紅茶を乾燥させていく。
3人で1時間半、大量の紅茶を煎り続けて、発酵を止め、冷めたところを麗美さんが乾燥させる。
「晩ご飯も作らないとね」
明日乃がそう言って夕食を作り始め、琉生も手伝う。
なんか明日乃と琉生が働いているのに俺が何もしないのも気まずいので、今日ダンジョンでドロップしたウサギ肉の余った分を干し肉にする作業をする。
一角は焼肉のたれを語り満足したのか、真望のそばで麻糸作りを手伝い、レオやココも麻の茎を叩く作業を手伝う。
「一角、結局どうするんだ?」
俺がそう聞くと、
「もちろん明日もダンジョンクリアするしかないだろ? 休みは明後日からだ」
一角が決定事項のようにそう言う。
「やっぱり、みんなが強制的に何もしない日っていうのを作った方がいいかもね」
麗美さんが紅茶を乾燥させながら呆れるようにそう言う。
このままだと、調味料を求めて一角が毎日ダンジョンに籠りそうだ。
「忙しい今は、半月に1回、将来的には7日に1回くらいはそんな日を作った方がいいのかもな」
俺はそう言って麗美さんの言葉に頷く。
そんな感じで紅茶も完成し、夕ご飯も出来上がり、みんなで食べる。
今日ドロップしたウサギの肉を軽く焼いて、ちょっとだけみんなで焼肉のたれも味見してみる。
「旨いなこのタレ」
俺は思はずそう声が出てしまう。
「一緒に焼いたお野菜に付けても美味しいよ」
明日乃が焼いた人参に焼肉のたれをつけて感動している。
「これは、スーパーで売ってるタレの中でも一番高い奴だ、そう、あれだ」
一角が訳の分からないことを言って感動している。
まあ、確かに安い焼肉のたれとは違う奥深い旨味とスパイシーさを感じる。多分あの焼肉のたれだと言いたいのだろう。
「これは本当に美味しいわね。お姉さんもバーベキューに参加したくなっちゃったわ」
麗美さんがそう言って、一角の方をチラ見する。
一角が今にも死にそうな悲しそうな顔をする。
「冗談よ、一角ちゃん。お姉さんがお留守番してあげるから、久しぶりの休暇を楽しんできなさい。それに私も一人でだらだらしたいし」
麗美さんが笑いながらそう言う。
「とりあえず、これで、明日も焼肉のたれを手に入れに行くことは確定だな。今日使って減ってしまったし」
一角がそう言って明日の予定が決まってしまう。
確かに味見のつもりが結構使ってしまった。
残りのウサギ肉は塩味で食べる。
そして、食後に完成した紅茶を試飲する。もちろん、この間作ったお砂糖も入れる。
「久しぶりのお砂糖の味、美味しいわ」
麗美さんが嬉しそうに紅茶を味わう。
「うーん、ちょっと苦いし、青臭いけど、紅茶といえば紅茶だな」
一角が評論家のような事を言う。
「ちょっと発酵させすぎちゃったみたいね。苦みはそのせいだよ。あと、この後低温で長時間加熱すると青臭さもなくなるらしいんだけど、さすがに道具や機械がないからその作業は無理かな」
明日乃が少し残念そうに言う。
明日乃の本の知識のうろ覚えと秘書子さんの聞かないと教えてくれないレシピでここまでよくできたと思うぞ。
「いままで、文明的な飲み物がなかったんだし、凄い成果よ」
真望がそう言って美味しそうに紅茶を飲む。
「文明的な飲み物といいつつ、カップは竹の筒だけどな」
俺はそう笑いながらみんなの感想を聞いていく。
やっぱり、元の世界の文化を再現できるとみんな喜んでくれるな。もっといろいろ見つけて、いろいろ勉強して、少しでも文明を取り戻さないとな。
俺はみんなの笑顔を見てさらにやる気が出る。
紅茶をみんなで楽しみ、日課のお祈りをし、歯磨きをして就寝する。
とりあえず、明日はダンジョンに再挑戦が確定してしまったし、早く寝よう。
【異世界生活 32日目 6:00】
今日は一角が我慢できず、午前中からダンジョン攻略だ。
麗美さんの剣道教室を終わらせたとたん、一角が急かし出す。
鈴さんのレベルアップのためにダンジョン攻略参加を勧めたのだが、鈴さん曰く、
「琉生ちゃんがレベル21になった時の新しい魔法に期待しているのよね。琉生ちゃん、今日は頑張ってね」
鈴さんがなんか気持ち悪い猫なで声で琉生を応援する。
鈴さんが悪い事を考えるとなぜかそんな口調になり名前をちゃん付けするのだ。
多分、鍛冶絡みで琉生に何かさせる気なのだろう。
とりあえず、鈴さんの期待が強すぎるので、鈴さんと真望はダンジョン攻略をお休み、琉生が参加することに。
全員レベル19になったら、まずは琉生をレベル21にすることになった。
今日は、いきなり5階でもクリアできそうな感じだが、余裕をもって、補助魔法が無しでもクリアできるように、1階からレベル上げをしていく。まずは苦戦しがちな明日乃からレベル上げを開始する。
3階まではレベル10以下のランク1と呼ばれる雑魚だ。経験値効率は悪くレベルが上がらない。
4階からが本番、レベル13のワーラビット型ウッドゴーレム、ランク2の敵になると経験値が8倍に跳ね上がる。
最初の1体ずつ襲ってくるエリアで3体倒したところで明日乃のレベルが19になる。
次は琉生のレベル上げをする。
琉生はレベル13の敵が2体ずつ出るエリアで8体倒したところではレベルが上がらず、次のエリア、3体ずつ敵が出るエリアで3体倒し、レベル19に。ついでに一角も貢献ポイントでレベル19になる。
最後は俺のレベル上げ。
同じように敵が3体出るエリアで3組、9体を倒したところで俺のレベルも19になり、全員がレベル19になった。
「よし、順調に全員レベル19になれたけど、これからは鈴さんの希望通り琉生をレベル21にするって事でいいんだよな?」
俺はみんなに確認をとる。
「うーん、それなんだけど、私の意見としたら、明日乃ちゃんをレベル21にしてからでもいいのかなって。どうせ、5階も経験値美味しいから琉生ちゃんは5階で上げられると思うのよね。で、その前に少し苦戦しがちな明日乃ちゃんのレベル上げをする。私としては明日乃ちゃんの新しい魔法にも興味があるのよね」
麗美さんがそう言う。
「確かに俺も明日乃の聖魔法の新しいものが実は見たかったんだよね。戦闘の事を考えるとそっちが優先だろうとは思っていたんだよ。ただ、レベル20からレベル21になる時の経験値って相当な量必要だったよね?」
俺は麗美さんの意見に同意しつつ質問をする。
「そうね。ランクアップに経験値が必要とかって、レベル11からレベル20になるまでに必要な経験値を取り直す必要がある。だっけ?」
麗美さんが答えてくれる。
「そうそう、そんな感じ」
俺には数値まではよく分からないがそんなことを秘書子さんだかが言っていた気がする。
「まあ、それも計算して明日乃ちゃんと琉生ちゃんくらいはレベル21にできるかな?って見込んでいるのよ。ダメだったら鈴さんに謝る感じ?」
麗美さんがそう言って笑う。
琉生のレベルが21になってなかったら鈴さん泣くぞ。
「ま、まあ、鈴さんの事は置いといて、安定してレベル上げする為にも、戦闘が苦手な明日乃を先にあげるのは俺も賛成だよ」
結局、俺も、麗美さんの意見に賛同する。
「じゃあ、そう言うことで、明日乃がレベル21になったら琉生のレベル上げでいいよな?」
一角がそう言って先に進む。
明日乃のレベル上げという形で、4階の残りの敵を倒していく。
3体出てくる敵を一組倒し、次は4体で襲ってくる。その4体の敵を3組倒したところで明日乃はレベル20に。そして貢献ポイントで麗美さんもレベル20になる。
そのままレベル上げを続ける。
そして、ボス部屋に到達、4階のボス、レベル15のワーラビット型のウッドゴーレムも、いまや、補助魔法なしでも余裕で倒せるレベルになり、明日乃にすべての敵にとどめを刺させる。
次は5階だ。前回は補助魔法を使いつつの進撃だったが、今回は補助魔法無しでもなんとか無傷で進め、まずは1体しか出てこないエリアで3体、2体ずつ出てくるエリアで8体、3体ずつ出てくるエリアで15体倒す。
そこで一度休憩する。
気づいたら、俺も、一角も琉生も貢献ポイントによる経験値の分配でレベル20になっていた。
そしてもう一つの事にも気づく。
「ねえ、麗美さん、これ、明日乃がレベル21になることも難しそうじゃない?」
ぼそっと俺は言う。
俺はなかなかレベルの上がらない明日乃に業を煮やして、こっそり明日乃の経験値を見るが、レベル21になるのに必要な経験値が12425ポイントに対し、現在の経験値が4653ポイント。あれだけ明日乃に敵のとどめを刺させて経験値が全然足りていない。
「うん。お姉さんの計算が甘かったみたい。これほどレベル21になるまでのハードルが高いとは思ってもみなかったわ」
麗美さんが悪気もなさそうにそう言う。
「もしかして、琉生ちゃんのレベルが上がると、鈴さんが興奮して、明日の川遊びを延期して鍛冶関連の作業を始めちゃいそうだったから、あえて琉生ちゃんのレベルを上げなかったんじゃ?」
明日乃がそう言って訝しむ。
「なんか、琉生ちゃんが可哀想じゃない? 本人は野菜を採りに行きたいし、焼肉も食べたいみたいだし、ここでレベルが上がったり上がりそうになったりして、鈴さんが暴走しだしてお休みが中止とかになったら、ねえ?」
麗美さんがそう言って笑う。
確信犯だったのか。
俺は仕方ない。と、麗美さんの優しさに笑いが漏れた。
みんなも仕方なさそうな顔で笑った。
明日ぐらい、気兼ねなく遊びたいもんな。
休憩して落ち着いたところで4体で襲ってくるエリアでも明日乃にとどめを刺させ、ボス部屋前に到達する。
「とうとう、焼肉のたれが目の前だ」
一角は終始、焼肉のたれにしか興味がなかったようだ。
「胡椒とかも魅力的だけどね」
明日乃も調味料に興味が出だしたらしい。
「琉生的にはお醤油かな? マヨネーズも捨てがたいけど」
琉生は醤油とマヨネーズ推しらしい。
「だったら、何度でもこのダンジョンをクリアすればいい」
一角が自慢げな顔でそう言う。
「いやいや、次のダンジョン攻略しようぜ? 早くしないとレオが消えるぞ?」
俺は慌てて突っ込む。
「そうだったな。レオがいなくなるのはかわいそうだ」
一角の頭からレオの事がすっかり抜けていたようだ。恐るべし焼肉のたれ。
「よし、さらに大びんになった焼肉のたれをめざして次のダンジョンも攻略するぞ」
一角がやる気になる。
「2つ目のダンジョンは私の専用武器が目的なんだけどね」
麗美さんがぼそっと言う。
「いやいや、レオが消えないように7つのダンジョンを攻略するのが目的だろ?」
俺は2人に突っ込みをいれる。
「冗談だ」
「冗談よ」
一角と麗美さんが声を合わせてそう言う。
本当か? レオのこと忘れてないか?
「一角ちゃんはりゅう君なら放っておいてもレオを助けてくれるってわかってるから気にしていないんだよ」
明日乃がそう言って笑うが、本当か?
そんな、頭が焼肉のたれでいっぱいの一角が気合を入れてボス部屋に挑む。
とりあえず、今回は麗美さんがボスを抑えてくれるらしいので、各自で取り巻きの首を刎ねて、手の空いた人間が麗美さんのフォローをする感じになる。
「いくわよ」
そう言って麗美さんがボス部屋に飛び込み、ボスと対峙する。
俺は一番左端の敵と対峙し、敵の攻撃を変幻自在の武器を片刃の剣に変えたもので戦う。
見かけだけ日本刀の大太刀に似せた武器だ。
結局、レベルが上がって、敵とのレベル差がついた今、敵の攻撃を捌きつつ、首を刎ねやすい武器ということで、盾ではなく、今の武器に至ったわけだ。
俺は少し大きい日本刀のような武器でワーラビット型のウッドゴーレムの攻撃をいなし、敵の隙ができたところで、右手を肘から斬り落とし、左手で敵も反撃をするがバックステップでかわし、そのまま返し刀で左手も斬り落とし、最後は攻撃手段を失ったウッドゴーレムの首を斬り落とす。
隣を見ると明日乃が防戦一方で苦戦していたので、急いで駆け寄り、明日乃が対峙していたウッドゴーレムの首をななめ後ろから斬首刑をするサムライのように頚椎のあたりをめがけて斬り下ろし、首を刎ねる。
「ありがとう、りゅう君」
明日乃がそう言って一息つく。
一角も琉生も決着がついたようで、そのまま一角がボスに対峙している麗美さんのフォローに入ろうとしたところで、麗美さんは華麗な一閃でウッドゴーレムの両ひざのあたりを一刀両断、敵が地面に突っ伏したところで首を刎ねる。
「終わったわね。みんな。明日乃ちゃん、とどめ刺しちゃっていいよ。それやっても、レベル21にはならなそうだけどね」
麗美さんがそう言うので、明日乃は床に転がっているウッドゴーレムの首を回り、弱点のコアを一つ一つ破壊しとどめを刺す。
麗美さんの言う通り、明日乃のレベルが上がるのには経験値がまだまだ足りなかった。
「レベル21の壁は思った以上に高いわね」
麗美さんが呆れるようにそう言う。
そして、ドロップアイテムと宝箱代わりの木箱を開け、一角念願の焼肉のたれが手に入る石の台座の部屋に入る。
台座の四角い石たちはまた、淡く光っており、一角が焼肉のたれのボタンを押すと、前回同様、手のひら大の小さな壺が台座の上に現れ、四角い石の光が消える。
壺の小ささに一角が、不満そうな顔をするが、それを知っていて来たんだからあきらめろと、笑うしかなかった。
それと、最後のボスのドロップアイテムは前回同様、皮の服上下、厚手で鎧の代わりにお腹や太ももや二の腕を守れる少し良いなめし皮の服だ。明日乃のサイズに合っており、明日乃の安全がさらに担保される。
「じゃあ、目的の焼肉のたれも手に入れたし帰るぞ。明日はイノシシかクマを倒すまで帰れると思うなよ。流司」
一角がそう言って笑う。
明日の予定が水着姿の女の子達と楽しく川で水遊びの予定がいつの間にかイノシシ探しに変わっていたのだった。
次話に続く。
【改訂部分】紅茶の部分以外はほぼ書き足し部分ですね
ダンジョンで小分けした調味料が副賞としてもらえるようになったので調味料マニア?な一角が夢中ですw
明日は1日遅れましたが予定通り(改訂前同様)川遊びに行く予定です。なんか一角がやる気ですw
【再改訂部分】ここは改訂は特に大丈夫そうです。敵の数の計算間違いの経験値もレベルが上がってきて誤差範囲内に入ったみたいです。




