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分け目と見極め

 雷鳴が、聞こえる……。


 喧しく、耳を穿つほどの雷鳴が……。


 例え耳を塞ぎ、目を閉じていても分かる。


 青白い閃光が、曇天をまるで竜のように駆け巡り、やがて地上へと落ちてくる。

雷を黄金の身に纏い、喉を鳴らし、天に轟くほどの咆哮を上げる、一匹の獣の姿。

 

 その光景を、俺は未だ目にしたことが無い…………はずだ。

 

 だというのに、何故こうも鮮明に、その光景が目に浮かぶのだろうか……。


 所謂、デジャビュというやつなのか……それとも、一種の予知夢なのか。どちらにしても悪い事ではないし、正直どちらでも構わない。


 いずれは、この目で直接拝むことになるのだろうから……。





「…………。」


 酷く、体が重かった。

 特に、腹部の辺りが、まるで沈み込むように……重い。


 何かまずい物でも、胃の中に入れてしまったのだろうか? いや、異世界(こっち)に来てからずっと何も食べていないはずだ。かといって、俺は何もしなくとも腹が痛くなるほど、胃腸が貧弱ではない。


 なら……なぜ?


「……ん、……んん?」


 そこまで考えたところで、コウキはようやく閉じていた瞼をゆっくりと開く。


 視線の端には、締め切られたカーテンの隙間から漏れ出てくるオレンジ色の光が見える。どうやら、既に時刻は夕方に当たるらしく、長時間眠ってしまっていた事を察した。


 再び腹部の辺りに重みを感じて、視線の窓から移す。

 すると、コウキの腹部に、何やら丸っこい物体が乗っかっている事に気が付いた。


 というか……レオが体を丸くして寝ていただけだった。


「……重い」


 ムクリと上半身を起こすと、寝息を立てていたレオがころんっと寝返りを打ったように転がった。そのせいで目が覚めたらしく、大欠伸をしてググーッと体を伸ばしている。


 その後、目を覚ましたコウキに気付いたらしく、「フン」と鼻を鳴らす。


「ようやく起きたか……」

「お互いにな。……で、ここ何処なんだ?」


 漸うとボヤケた視界が定まり始めたらしく、改めて周囲を見渡してみた。


 木材で作られたであろう家具が点々と設置されており、先程のカーテン付きの窓、そして奥に見える一つの扉。

 察するに、何処かの小屋の一室と言ったところだろうか。


「まさか、レオが用意してくれたのか?」

「ああ……。たった一日歩き続けた程度で路頭に倒れ込み、川に頭から突っ込んだキサマを背負い、ここまで連れて寝かせるのは随分と骨が折れた。感謝しろ」


「そうか……知らぬ間に世話になってたんだな。わりぃ……」


「まったく、この調子では先が思いやられる」

「こちとらゆとり世代なもんでね……飲まず食わずで一日放浪すんのは、流石に厳しいもんがあんだよ」


 おまけに、お前と二度タイマンはったせいで、満身創痍に成りかけていたんだ。口に出して言うと、またウダウダと説教垂れそうだから黙っておくが。


 苦笑しながら、コウキが寝ていた寝台から離れようとすると……、


「……これ。服もお前が用意したのか?」


 喧嘩してヨレヨレだったはずのスーツは、何やら薄い素材の服に変わっていた。柄は何とも言えない肌色で、悪い意味で通気性が良く、まるで何日も洗わず放置していたタオルのようにゴワゴワとしている。

 サイズも一回り大きく、ハッキリ言って着心地は最悪だった。


「ああ。それは……」

「ハハッ。もっとマシな服用意できなかったのかよ! こんなボロきれ着るくらいなら、まだ裸の方がまだ良いって———」


「申し訳ありません。家中を探しましたが、そのような服を用意するのが精一杯でして……」


 と、コウキが服に付いてケラケラとした態度で悪態をついた瞬間、ガチャリと扉が開いて、一人の女性が謝罪と共に入室してきた。


 完全に意表を突かれたコウキは、女性の登場によって体が硬直し、唖然としていた。


 せっかくの御厚意を無下にしてしまった事に対して……?


 ———否。


 姿を現した彼女が、もうしばらくは合えないと思っていた人物だったからである。


「フィオナさん———ッッ⁉」


 コウキは夢中で名前を呼び、子供のように飛び上がって彼女の方へと走り出した。


「へっ? へえぇっ⁉」

「フィオナさん‼ 俺、こんなところで貴方に会えるなんて思ってませんでした! もっと時間が掛かるって思ってたんスけど、まさか会いに来てくれるなんて!」


「あああ……あの! あのあの! ちょっ、と……」


「正直、あの時は色々あって、混乱してて……上手く話せなかったんスけど、もっと貴方にお礼言いたいなって思ってたんです!」

「あの……ちょっと、落ち着いてくださ———ひゃうっ⁉」


 彼女は、一日飲まず食わずのコウキのために、空きっ腹に丁度いいお粥を作ってきていた。湯気が立ち昇る熱々のお粥を、わざわざ銀の匙と一緒にお盆に乗せて運んできたのだが、どうやらそれがいけなかったようだ。


 目覚めたコウキは、彼女と目が合うや否やいきなり目を輝かせて急接近し、身に覚えのない話を凄まじい勢いで聞かせ続け、嬉しさのあまり彼女の両肩を掴んでいた。


 彼女は、動転し掴まれた手を振り払おうとしたが、せっかくの貴重な食糧で作ったお粥を床にぶちまけるわけにはいなかい、と身動き一つ取ることさえできなかった。


 混乱する彼女の事など気にも止めず、我を忘れたコウキはひたすらに名前を呼び続ける。


「フィオナさん!」

「…………や、…………やめッ」


 彼女の顔色はみるみる赤くなっていき、壁に押さえつけんばかりに力を入れてくるコウキの迫力に気圧されて、思わず両目をキュッと瞑った瞬間。


「俺の視界で盛りだすな阿呆がァ———ッッ‼」


「———ゲハァッ⁉」


 ボディーブローを叩き込むが如く、レオの頭突きが的確にコウキの脇腹を捕らえた。


 強烈な不意打ちをくらったコウキは、床に倒れ込み、脇腹を押さえながらのたうち回る。


 直撃して数秒は堪らず話せなかったが、しばらくしてプルプルと体を震わせ、脂汗を浮かべながらレオを睨む。


「て……テメ、いきなり……何しやがる」

「キサマこそ、何をしている? 起きたかと思えば、女を見るや否や猿のように飛び掛かりおって。……俺は今まさに、キサマを助けた事を激しく悔いているところだ」

「……は……あぁ?」


 困惑するコウキに対し、レオはクイッと首を彼女の方へ振り、「見ろ」と指示した。

 コウキは指示通りに、『フィオナ』だと思っている女性を瞳に映す。


「……はぁ……はぁ……はぁ……」


 彼女は、粥を乗せたお盆を持ちながら、まるで強姦に襲われかけた被害者女性のように、熱の籠った吐息を漏らし、首筋に汗を伝わせながら小刻みに体を震わせていた。

 コウキが頭突きで飛ばされた事によって緊張と糸が解けたのか、そのまま扉に背を預けるようにして、へたりと腰を下ろす。


 その一部始終を、俺は沈黙したまま、募る自責の念と共に見つめていた。


「ようやく頭が冷えたか? このケダモノが……」


「…………。」


 何も、言い返すことができなかった……。

 いや、言い返す権利などありはない……。


 考え込まずとも分かる、俺が傍から見たらどのような人物に映っていたのかを。


 初対面の女性に対し、いきなり乱暴をしようとした外道の畜生野郎。

 擁護しようのない事実だった。


 よく見れば、顔つきは似ているものの、フィオナさんとは別人だ。瓜二つ、まるで双子かと思わせるほど顔立ちが同じだが、よくよくと見れば明らかな違いがある。


 それに気付かず、俺は我を忘れて詰め寄っていたのだ。


「あ……あの……スイマセン。知り合いと……勘違いしてしまった、みたいで……」

「…………。」


 コウキはぎこちない謝罪をしたが、彼女は体の形が分からないように両手で肩を抱き寄せ、目を泳がせながらこちらを見ている。分かりやすく警戒しているようだった。

 彼女の反応は至極当然であり、返事をしてくれるとは思えない。


 最低だ……何やってんだ俺は。


 と、さらに自責の念を募らせていたコウキの姿を、レオはチラリと横目で見て、一言。


「心配するな小娘。次にこの男が妙な事をすれば、俺が股間の一物(いちもつ)を再起不能に叩き潰す」

「なっ⁉」


 思わず股間が、ヒュンッとなった。


「ななっ、何もしねぇよ⁉ そもそも……俺は襲うつもりなんか——」

「……どうだか? 女を襲って捕まった人間は皆総じて同じことを言う。一物だけではなく、いっそ睾丸も潰して雄ですら無くしてやろうか?」

「だから誤解だって言ってんだろ‼ 狼藉を働くつもりはなかったんだって‼」


 コイツならマジでやりかねない……と、ゾッとして背筋が凍り付いた。


 その後も、レオは何かと理由を付けて俺の股間を破壊しようと宣告する。確かに状況だけ見れば、俺は強姦未遂に当たる。股間は潰されなくとも、牢獄に叩き込まれるくらいはされるだろう。


 冤罪で訴えたとしても、十対ゼロで俺の負けだ。


 それでも、無罪を主張し訴える俺と、糾弾するレオとの論は続く。

 一人と一匹。その不毛ともいえる口論をしばらく眺めていた彼女は、ようやく落ち着いてきたのか、


「あの……」


 と、声を掛けてくる。


「はい?」

「なんだ?」


 声を掛けられた一人と一匹は、ほぼ同時に聞き返す。


「取り敢えず……先程のは、誤解……ということで、よろしいのでしょうか?」


 おずおずと尋ねてくる彼女に、コウキは「そうなんです」と返すが、すかさずレオが間に割って入り、


「否。襲った者の戯言など信用するな。キサマを欺こうとしているかもしれんぞ?」


「いいから黙ってろ‼ これ以上話をややこしくするんじゃねぇッッ‼」


 レオのしつこい糾弾に、コウキは叫ばずにはいられなかった。





「……なるほど。つまり、私がコウキさんの恩人にすごく似ていたので、誤解してしまった……という事ですね?」

「ええ……まぁ」


 自分で説明しておいてなんだが、とってつけたような嘘くささが拭い切れない。もしも立場が逆だったなら、「コイツ口から出まかせを……」と余計に信用性を失っていただろう。


 事実、隣で話を聞いていたレオは、「嘘くせぇ」と言わんばかりに、ジトーッと目を座らせていた。


 とはいえ、俺にとってはまごう事無き事実なのだからどうしようもない。

 彼女は納得してくれるのだろうか……と、コウキは内心冷や冷やしながら彼女の表情を窺っていた。


 すると、彼女は何やら「ふぅ」と小さく息を吐いて、


「分かりました。こちらも要らぬ勘違いをしてしまったみたいで……すみません」


 と、あろうことかコウキに謝ってきたのである。


「いやいやいや‼ 悪いのは紛れもなく俺ですから‼ そちらが謝る必要は何も……」


 コウキは戸惑い、騒がしく手を振りながら否定するが、彼女は特に気にする様子もなく、口元を緩ませて話題を別の方向に切り替えた。


「それにしても……咄嗟に見間違うほど、私と似ている人がいるんですね。出来れば会ってみたいものですが、その人は何処にいらっしゃるんですか?」

「え……あ、いや、あの人は……何と言いますか。だいぶ遠くにいるので、難しいというか……」

「そうです、か……。それは残念です」


 ほんの少ししょんぼりとする彼女を見ていたコウキは、再び……こう思った。


 似ている。


 顔だけじゃない。仕草や声、口調から性格に至るまで全く同じ。合わせ鏡とはこのことだ。

 とは、いったものの———。


「けど、ちゃんと見ると……けっこう違うというか……」


 コウキの呟きに、意外にもレオが反応を示す。


「咄嗟に見間違えるほど似ているのだろう? そう大きな違いがあるのか?」

「ある。俺が世話になったフィオナさんは、前髪で隠れている目が、左じゃなくて右なんだ」

「……馬鹿馬鹿しい」


 レオは呆れてため息を付いた。


 他にもフィオナさんとは異なる点はあるが、それに関しては雰囲気や身に纏うオーラといった胡乱な話になってくる。

 自分でも上手く説明できないことを、相手に上手く伝えられるわけがない。


「前髪……ですか、アハハ……」


 レオと同様、彼女もコウキの話を聞いて、思わず乾いた笑いを漏らしながら前髪をいじる。その可愛げのある動作に目をやりつつ、チラリと彼女の手元に視線が行く。

 彼女が手を動かす度、口にはしないが、気になって仕方がない点があった。


 なんだ……その傷だらけの手は?


 刃物で切ったような細い切り傷や、摩擦で裂けたような痛々しい裂傷、他にもむち打ちや打撲などといった痣の跡が、無数に刻み込まれている。

 傷跡の上に傷跡が重なっているその状態は、優し気な雰囲気を纏う彼女からはとても想像できなかった。


 並大抵の事では、こうまで酷く無残になりはしない……はずだ。


 ———一体、彼女は何者なんだ?


 コウキの脳内で次々と疑問沸いてくる最中、彼女は「あっ!」と何かを思い出したかのように甲高い声を上げる。


「そうでした! 僭越ながら食事をお作り致しましたので、是非召し上がってください」


 彼女はそう言いながら、机の上に置いていたお粥の入った皿をコウキへと差し出す。持ってきたときに比べたら冷めてはいるが、人肌程度なので、今が丁度いいのかもしれない。


「ありがとう、ございます……」


 と礼言って、コウキは差し出された銀の匙と共に皿を受け取る。

 昨日から何も食べていなかったので、タダで食事をふるまってくれるという行為は、感謝以外の言葉が見つからない。


「…………。」


 コウキは、もう一度彼女の顔を眺めて、思わず感慨に浸ってしまっていた。


 まさか……こっちの世界でも、最初に助け舟を出してくれたのは、同じ女性だったとはな。

 そんでもって、顔も同じとか…………アレだな。


 運命——ってやつなのかもしれん。


 コウキは若干頬を緩ませつつ、お粥を匙で掬って口へと持っていく。


「……ん?」


 口に含んだ瞬間、コウキはほんの少し表情が変わる。


「お口に、合いませんでしたか……?」

「んん? いや全然! 昨日ぶりの食事だったんで、なんか感慨深くって」


「うまいっスよ」とコウキが笑いながら答えると、


「そうですか! それは良かったです!」


 と、彼女は掌を合わせて満足気に笑ってくれた。


 フィオナさんに似ている以上、たった一度でも表情が曇る姿を見たくはなかったのだ。

 ……って、さっき盛大にやらかした俺が言えたことではないが、な……。


 と、コウキは徐々に罪悪感に蝕まれ、それを振り払いたくて適当な話題を彼女へと振る。


「そういえば、名前聞いてませんでしたね。ちなみに俺は……」

「カミヤコウキさん、ですよね? さっきこの子から聞きました。ねー、レオちゃん」

「……は?」


 コウキは驚き、間抜けな声を出す。


 被せるように名前を呼ばれたことにも驚いたが、彼女が安易に『レオ』の名を呼び、あろうことか「ちゃん」付けまでしていることに、目を見開くほど驚愕してしまった。


 思わずレオに視線を移すと、しらーっとした顔のままいやがる。


「お前……どういうことだ?」

「話を円滑にするために、少々妥協を重ねただけだ。協力を仰ぐためには、まず自らの素性を明らかにしなければならない。キサマ風に言わせれば、こんな具合か?」


 などと、淡白な表情のまま語る。


 その瞬間、頭の中で僅かに引っかかっていた疑問が、少しずつ解けていった。


「じゃあ、アレか……? 一日歩き続けて路頭に倒れ込み川に頭から突っ込んだ俺を、背負い、ここまで連れて寝かせたのは、お前じゃなくて……」


「はい。僭越ながら私が」


 彼女は、静かにそっと手を挙げる。


「その時に自己紹介を済まさせていただきました。ちなみに、私はフィーナと言います」


 フィーナがせっかく自己紹介をしてくれたのだが、コウキは別のことで頭がいっぱいで、ほとんど耳に入っていなかった。


「……ってことは、俺は彼女に介抱してもらって、濡れたスーツの代わりに新しい服を用意して着替えさせてもらったのに。服に対してケチをつけた挙句、その命の恩人に対して不貞行為を働きかけたってことか?」


 一呼吸で全てを語り終えたコウキは、顔を強張らせ、ギギギ……と錆びた歯車のように首を動かしてレオの法へと視線を落とす。


 レオは、虫を見るような眼でコウキを眺め、ため息交じりに一言。


「だから言ったろ。キサマを助けた事を激しく悔いているところだ……と」


「——ッッ!」


 後頭部を、鉄板でおもいっきりぶん殴られたかのような、衝撃が走った。

 目の前が歪むような衝撃が残るまま、再びぎこちない動きで、今度はフィーナに視線を移す。


 すると、フィーナは狼狽えながらころころと表情を移り替えて、最後には、分かりやすいくらいの作り笑いを浮かべた。


 もう一発、コウキの後頭部目掛けて追撃が見舞われ、そのまま深々と頭を下げる。


「——本当に、すみませんでした」


 この時の、俺の謝罪は、人生で一番気持ちが籠っていたと思う。



 神谷コウキ二十三歳。

 彼の心の中の辞書には、『反省』という単語に対し、赤線が引かれた日となった。




読んでいただいて、ありがとうございます。

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