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昔話

 俺がそんな野望を抱いたのには理由がある。俺の故郷は魔法使いの秘境として知られていた。まぁ、知られてたってことから察するとは思うが。

 俺の故郷は2つの国の丁度中心ぐらいにあった。まぁ、俺が今いる方の国に属してはいたんだが。ここからは昔話だ。


 俺は平和な町で、無口だけど優しい父さん、いつも笑顔の美人な母さん、温かいお隣さんや、よく遊んでくれる近所のおじちゃん、おばちゃんに囲まれて過ごしていた。小さな集落だったが、満ち足りていた。

 あの頃はよく笑う明るい奴だった気がするよ。そして、魔法を学んで俺は全属性の魔法が使えるようになった。皆が喜んでくれたっけな。そして忘れもしないあの日が来た。


 俺が五歳ぐらいの頃。俺の町は森に囲まれていたんだが、東のほうが赤く染まった。山火事か、と大人達がパーティーを組んで消化すべく特攻した。その中に……水魔法が得意だった俺の父さんもいた。


 しばらくたっても火が止まることはなく、残された俺達は慌てふためいていた。その時、火の方から現れたのは今いる国、ホロボの兵士たちだった。でっぷりと太ったいい服を着た上官は、歳をとったおばちゃん達は皆殺しにするように指示を出した。俺達は魔法で抵抗しようとした、が。魔法が使えなかった。なすすべもなく知り合いが殺されていった。俺はそれを見つめることしか、出来なかった。


 

 ……。そして母さんは無言で俺を抱きしめたまま、火の中へ飛び込んだ。見上げたときに見えた母さんの揺れる長い髪の間から見えた真剣な眼差しが今も夢に出る。


 力が強いわけでも、スタミナが凄いわけでもなかった母ちゃんは、なんとか森の中には逃げ込んだものの、そこで疲れ果て足は焼け爛れもう走れないようだった。そして俺に潤んだ目でこう言った。


「貴方だけでも生きて。貴方が生きていれば私は……」


 その瞬間、焼けた木が倒れてきた。俺は。つぶされるかあちゃんを。ただ、みることしかできなかった。


 

 ……。奥からあのデブの怒号が聞こえた。ガキ一人逃がすな!! と。俺は必死に走った、肺に煙が入り咳き込みながら、できるだけ遠くへ。しかし途中で俺は倒れてしまった。あぁ、俺はここで死ぬんだなって。その時、誰かが俺の体を抱いた。凄い速さで景色が移り変わり森の外へ出た。


 それは通りすがりの冒険者だった。名前も教えてはくれなかったが、その青い鎧を俺はかっこいいと思った。そこで意識が途切れた。


 その後俺は青い鎧の拠点なのか隣国イーロへ行った。冒険者ギルドに受け渡され、その後孤児院へ。そこの寮母がひでぇやつだったし、居たやつもろくでもないやつばかりだった。いじめも受けた。なぜか俺の魔法のスキルは全てなくなっていたからね。

 

 だから俺は何もできなかった。俺のその時のスキルは苦痛耐性、ど根性、逃走しかなかった。どうしょうもないわな。称号には、託されたものと言うのがあったなそういえば。今はないが。称号ってなんか意味あんのかね? おっと、話がずれたな。


 まぁ、なんとか耐えて俺は十歳で冒険者になった。あの青い鎧に憧れたのもあったし、他に仕事がなかったってのもある。魔法の研究はその頃から始めた。言ってなかったとは思うがその魔法の作成には十年かかった。魔法陣の省略で躓いてな。で二十歳でパーティーを組んで隣国へ行った。そう、ホロボへ。


 そこで武功を上げると王に会えると聞いた。王様にあの事件について聞いてみたくなって、俺はがむしゃらに頑張った。ゴミ虫とか言われながら。


 そんなある日、俺は王の凱旋を見る機会があった。ああ、と言っても遠筒と呼ばれるもので山の上から見たからかなり遠くからなんだが。そして王の顔を見て驚いたよ、村を滅ぼしたあのデブと顔が一緒だったからだ。


 嫌がらせにデバフをかけてやろうとしたが、流石に遠すぎて無理だった。


 まぁ、こういう訳で冒険者を続けて武功を上げて、俺の自作魔法で謁見時にぶち殺す予定だったが失敗した。死んじゃったからね俺!!いや、生きてんのか?ゾンビだしな半々だな。


 まぁ、とにかく綺麗な白骨死体があるかもしれない、ちょっと感染させられるかはわからんが、まあスケルトンもゾンビみたいなもんだろ無念を晴らさせてあげたい。そして、あの日々を俺は取り戻したいと……どこかで思ってるのかもな。


 まぁ、その村はここから徒歩一ヶ月程度だ、頑張っか!!


 

 


 


 

 

 楽しい。先をもっと書きたい。勤務後で疲れてるのでちょっと文が乱れてるかもです。ストーリーが天から降ってくるかのごとく浮かびます。やっぱり主人公はモンスターに限りますね。

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