表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

野望

 はぁ、どうすっかね。とりあえず木から降りる。とりあえず魔法でも使ってみますか?なんか変わってるかもしれないし。

 つっても、俺が使える魔法はデバフ魔法とバフ魔法だけなんだけどな!! 適正がなかったんや……。

 とりあえずバフ魔法を十秒ほどかけて詠唱する。まぁ、エフェクトもないし、ステータス値は変わらないんだけどな!! でも、見てろよ攻撃力が一桁でもこの通り。


 息を吸い、一瞬止めて全力で地面を叩く。亀裂が入り、俺の足元が凹み、半径二メートルほどの地面が盛り上がる。まぁ、こんなもんよ。

 ただ、一発で効果は切れるから自分でかけ続けるのは現実的ではない。モゴモゴ喋りながら集中しつつ、モンスターの動きを見る、まぁ無理だね。


 あ、そういえばゾンビスキルの方は試せるんじゃないか?腕を切り落とすのは流石に嫌だし、感染させるには運よくか悪くか何もいそうにない。

 じゃあ臭い息しかないか……。これが魔法由来のスキルなら使えるかもな。


 スキルはイメージが大事。できるだけ臭そうな、ハエがたかる生ゴミの山、下水道の汚水、畑にある肥溜め……それらが混ざったそんなイメー……。うぇっ想像だけでリバースしてしまったよ。気を取り直して臭い息。


 吐き出すと、灰色のいかにも臭そうなブレスを吐けた。範囲は目の前を覆うほど。ブレスが散った後には、紫色でぶくぶくと泡立ち、踏んだだけで毒状態になりそうな床だけが残っていた。あれ〜?くさとか木とか生えてた筈なんだけどな。


 どっちかというと腐蝕ブレスなんじゃないか。そう、臭い息じやなくて、腐蝕ブレスだったんだそうに違いない。


 ここからは応用。甘い香りのイメージでブレスを吐いてみる。うん、駄目だな。普通の臭い息って感じの黄色い息が出た。

 うまいこと行けば炎のブレスとかはけるかと思ったけど無理だったね。まぁ、うまいこと行ったことはバフをデバフに転用した時ぐらいだ。


 実は俺が使える魔法はファインという魔法だけなのだ。自作だ。

 魔法適正がない、つまり魔法スキルがないのに魔法使いのステータスで生まれた俺は、文献を読み漁り俺が使える唯一の魔法を作り出した、それがあのバフ魔法だ。


 それをイメージ反転で作ったのがスキルには適応されなかったが、タイアーという魔法だ。やっぱり自作と元からのスキルだと使い勝手が違うのだろうか。

 まぁ、そんなことはどうでもいいか。俺には可能性が生まれた!!

 ふはは、魔物一の魔法つかいになって俺を荒野に置き去りにした人間共に復讐してやるぜ。

 そしてあの町に帰るんだ。俺の故郷に。復興させて得た軍で夢を叶える。

 ちょっと予定から外れたが。俺の夢、この国の王の暗殺を。

 


 

 


 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ