狩人
称号の威力確認です。
「さて、面倒なのもいなくなった所で鉱山と森どっちから行こうか。」
「そうですねぇ。rennさん、さっきのインゴット残してますか?」
「一つ残してるぞ。だから、楓の装備優先で、森に行こうと思うんだが。」
「ありがとうございます。後で鉱山にも行きましょうね。」
「ああ。」
このルネの街の周りには、4つのフィールドがある。一つが平原エリア。ここでは薬草がよく採れる。また、mobがノンアクティブのため、初心者にオススメだと攻略wikiにも書いてある。2つめが、湖エリア。ここは空気と魔力が澄んでいるため、魔力草という、いわゆるMPポーションの元となる薬草が採集出来るが、mobが、4つのエリアの中でも一番高いために、それなりのレベルか、装備で挑むべきとwikiにあった。3つめと4つめがさっき話していた鉱山と森エリアだ。鉱山エリアはその名の通り、鉱石が良く採れる。mobのレベルも平原の平均より2,3高い程度なので、鍛冶スキル持ちが良く訪れるだろう。そして、今から行く森エリアだが、湖エリアの平均より2低いうえに、採集出来るのが木材関係のため、家を建てるクエストで行く以外はあまり立ち入らないエリアだそうだ。
「さてと、着いたな。木工スキルを上げれるだけ上げて行きたいから、手当たり次第に狩るぞ。帰るときはポーションが切れるか、死に戻り、後は有り得ないと思うが、ストレージが一杯になるまでだな。」
「分かりました。私のポーションは、MPと状態異常のみでいいですので、HPはrennさんにさしあげますね。」
「ありがとう。じゃあ俺はMPをやろう。」
そう言って俺は楓にHPポーションとMPポーションのトレード申請を送る。
「ありがとうございます。準備も整いましたし、早速狩りを始めましょうか。」
「そうだな。丁度そこにトレントがいるしな。一旦俺1人でやってみるわ。」
そう言うと、刀を構えて突っ込んだ。
「五ノ型陽炎!」
新しく覚えた魔法属性の着いたスキルだがかなりの威力だな。トレントがわんぱんとは…
「rennさん凄いですね。新しいスキルですか?」
「ああ。五ノ型陽炎<カゲロウ>だ。しかしおかしいな。このスキルはINTとSTRの平均値で威力が決まるんだが、俺のINTは5STRが35だから威力は20の筈なんだがな。かなりおかしくないか?」
「あ~それって称号のせいじゃないですか?ほら、私の称号とrennさんの称号でステータスが9倍になってるじゃないですか。」
「……あ。忘れてた。てことはだ。STRが315でINTが9だから、162か?これはやばいな。」
「ですね。これはなるべく言わないほうがいいですね。」
「ああ。俺たちと組んでもステータスはあがらないからな。チートを疑われるな。」
「「ハァ………。」」
「とりあえず俺が狩りまくるから採集お願いな。」
「わかりました。それはそれとして、rennさんは装備どうするよていですか?金属せいかレザーとかの裁縫でつくれそうなのか。」
「動きやすさ重視で裁縫系かな。いきなりどうしたんだ?」
「いえ、rennさんが裁縫系の装備を使われるのなら、私がお作りしようかと思いまして。」
「そうだな。頼めるか?」
「お任せ下さい。練習のために、動物系もかなり倒してくださいね。」
「任せろ。」
こうして、後に森の悪魔と呼ばれる二人組がいたとかいないとかいわれる日がくるかも知れない狩りの始まりである。
次から殲滅の始まり?