成敗!
連続四話目投稿です。まだほんじつの分をよんでないかたは、煉君家を買う。から読んでください。
こんな良からぬことをするクズは成敗です。
楓の元へ一直線に走っていた俺は、また足止めを喰らっていた。
「またかよ。テメェらどんだけ暇なんだよ。こっちは急いでんだ。邪魔するなら殺すぞ。」「殺したければ殺してみるといいさ。犯罪者になるがな。」
「俺たちはなにもしない。ここをどきもしないしお前には攻撃もしない。ただモンスターがリポップするのを待っているだけだ。」
「なら通してもらう。」
俺は、そこにいるプレイヤーを押し退けて通っていく。
「おっと、この先は通行止めなんだわ。わりいな。」
「そうか。じゃあ回り込むわ。」
そういった瞬間、俺は高いSTRを行かして、全力で前に跳んだ。そしてプレイヤーの壁を飛び越えて先を急ぐ。もうすぐつくからな。楓!
「いやっ!止めてください!そんな怪しいドリンクは要らないです。」
「そんなこと言わずに飲んでみてくれよ。絶対に気に入るし、病み付きになるからさ。俺たちにも病み付きになってあんな生産職のやろうなんかすぐ忘れちまうって。」
「嫌です。絶対にあなたたちから貰うものは飲まないし、例え装備でも装備しません!」
「こいつかなり強情だな。おい、効果は落ちるがまとめてかけちまえば、それなりの効果は出るだろう。やっちまえ。」
「何をかけるんだ?」
「そりゃあ勿論媚薬だよ。レアが作った偽装ポーションだ。」
「ほう。偽装ポーションだと?こんな色をしたポーションはないぞ。作ったやつは相当の馬鹿だな。」
「誰だレアさんを馬鹿にしたやつは。俺たちゲオリスの大事なお方なんだぞ。そのポーションがあれば、好きなときにヤれる優れものなんだからな。」
「お前は馬鹿か。俺がお前の手下全部倒してるのも分からないのか?」
「あぁ?誰だテメェ。」
「俺はrenn貴様が楓にメールを送らせた張本人だ。あんなメールを送らせといて俺が来ないと思ったのか?」
そう。あの下に入力されたメールを見なくてもおかしいことは誰でもわかる。そんなことも分からないのか?それか、誘われた?
「普通あのメールの内容ならいい人と当たったんだなぐらいの感覚で終わるだろうが。何で判った。」
コイツメチャクチャ馬鹿だ。
「貴様に教える筋合いはない。くたばれ。すでにGMコールは済ましてある。後は俺が貴様を殺すだけだ。」
«rennさんが、グルさんに全財産をかけた決闘を申し出ました。»
コイツはここで殺す。
「いいぜ。乗ってやる。俺は今楓とパーティーを組んでるから強いからな。」
コイツ筋金入りの大馬鹿だ。
「1つ訂正だ。楓の称号の効果があるのはおれだけだ。それと、オドレごときが楓の名前を気安くよんでんじゃねぇよ。いてこますぞ。」
«決闘開始!!»
「まずは俺からだ!オラッ!ラッシュインパクト!!」
「六ノ型 円!」
「グハッ!」
「一ノ型 紫電!三ノ型 岩切!五ノ型 陽炎!九ノ型 影狩り!」
あっさり死んだな。コイツ装備の割りに雑魚すぎだろ。
「何者だ貴様。」
「オドレに答える義理なんかあるわけないやろが。オドレの名前も興味なんてねぇし答えなくていい。さっさと垢BANされとれ。」
「その話し方から察するに播州の人間か。やはり播州は口が悪くてたまらんな。」
「オドレがこの話し方にさせたんやろが。こっちは最初まだ丁寧なしゃべり方しとったやろが。」
『こちら運営迷惑対策課白井です。女性プレイヤーに強姦紛いの行為を行ったグランドと、それを援助したプレイヤーをアカウント停止、削除、通報しました。また、強姦を受けたプレイヤーに関しては、此方で保護、治療を行っております。以後このような行為を見つけた場合は即アカウント停止、通報の処置を取らせて頂きます。これからも節度を守って、LTOをお楽しみ下さい。』
白井さん大変だな。あの人休んでるのか?
«称号悪事を退治するものを獲得しました。»
«メールが届いています。»
「こんにちわ。運営迷惑対策課白井です。今回の悪質な迷惑行為を見つけていただいてありがとうございました。此方でも、そのようなことに関してはしっかり監視していたんですが、どうやら見落としていたようです。なので、今回特別報酬として、ユニークスキルを贈らして頂きます。これからも、どうぞLTOをお楽しみ下さい。」
«スキル 斬魔三刀流を入手しました。»
うん。三刀流って。刀作るの大変じゃん。まあそんなことよりも、
「楓!無事か!」
「煉君。怖かったよ。」
楓が俺に抱きついてきた。楓の体が震えている。よほど怖かったのだろう。もう少し遅ければ楓は強姦をされていただろう。
「間に合ってよかった。街に戻ろう。」
「うん。」
俺たちは街に戻り、俺は、楓の住所を教えてもらい、楓がログアウトしたことを確認してからログアウトした。
次、煉君覚悟を決めます。