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「そう言えば、生徒会室には小鳥遊先輩しかいなかったですけど、生徒会って全員で何人いるんですか?」
僕は談話室に戻って一息ついたところで、思い出したように言った。
「本来は2人だ」
「2人だけですか?」
「そうだ。この学校は部活が盛んだからな、どうしてもそっちに流れてしまうみたいだ」
「そうなんですか…それは大変そうですね」
「ちなみにもう一人の生徒会役員の名前は桃井 凛子というんだ」
「はぁ、そうですか」
「二人揃うと名前が覚えやすいだろ」
「そうですか?」
桃井凛子先輩と小鳥遊真琴先輩。
どう考えても覚えやすいということはないと思うけど…
柊先輩の言っている意味がさっぱり分からなかった。
「なんだ。わからないのか?」
「さっぱり…」
「しょうがない教えてあげようじゃないか!」
「どうも」
また変なこと言わないか心配だな…
「小鳥遊真琴と桃井凛子。2人の名前をつなげると"マ〇コと〇ンコ"みたいja」
「こらこら。人の名前で遊ぶんじゃありません」
わからなくてよかったー。
まぁわかるわけないんだけど。
てか、今回はパクリとかなしで直球で下ネタ…
こいつ詳しいな、アニメ博士か? とか思ってたけど、
アニメ博士、意外にあてになんない。ってなっちゃうじゃねぇかよ。
「千葉…まだまだだね」
馬鹿にしてんのか!
そんなドヤ顔で、決まったぜ☆みたいな顔してんじゃないよ。
「先輩。どうせそれも言いたかっただけですよね」
「もちろんだ」
でしょうね。
わかってた。
すると、先輩は急に僕の方を直視してきた。
「あなたが求めていた私はこんな感じだったかな?」
「いや、そんなわけないですよね」
「あなたの理想の女の子はこんな風に話して、こんな風に動いて、そしてこんな風に、恋に落ちたのかな?」
「違いますね。むしろ真逆と言ってもいいくらいですよ」
「合格かな?」
「不合格です」
即答した。
おそらく次にこのとこ場が来るであろうことが分かっていたからだ。
「ていうか先輩。そのセリフ、こんなところで使わないでくださいよ」
「いや~、一回言ってみたくてな」
「先輩、今日一日そればっかじゃないですか!」
「やっぱり人間、欲望には勝てないということだな…性欲とか!」
だいぶ極端なの持ってきたなー