表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

 千葉悠真です。

 今日から高校生です。


 大事な初日にいきなり寝坊してしまい、ようやく学校の前に着いたのだが、すでに周りには誰もいない。

 どうやらもう皆、教室に入ったようだ。

 時計を確認すると8時25分。

 集合時間まで後5分ある。


「走れば間に合うかも」

 桜が舞い散る校門をくぐって、校舎まで一直線に走る。


「そこの君!」

 校舎に入ろうというところで不意に声をかけられた。

 声のした方を見ると、そこには女子生徒が立っていた。

 彼女はこっちに近づいてきた。


「君はフレッシャーズか?」

 いや、その言い方どうなんだ?

 まぁいいけど。

「そうですけど…てかその言い回し、AOKIか青山でしか聞いたことないですよ」

「青木? 青山?」

 マジか。

 CMめっちゃやってるけどな。

 てか、今はそれどころじゃなかった。


「わからなければいいです。そろそろ行っきますね。急いでるので」

「了解でござる」

「ちょ、今のセリフ…」

「うむ、パクった」

 だよね。

 てか、この会話もそうなんだけどな。


「あ、一つ頼みがあるんだがいいか?」

「いいですけど、短めでお願いします」

「じゃあ、放課後に旧館の談話室に来てくれないか?」

「分かりました」


「それでは新入生よ。また放課後にーはっはっは!」

 そう言って、彼女は校舎の中へと走り去っていった。

 アニメ好きすぎなんだな…


「………あ、時間」

 キーンコーンカーンコーン。

 8時30分を知らせるチャイムが鳴っている。

「最悪だーーーー」

 叫びながら校舎の中を走った。


 ※なんとか間に合いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ