24.狼の揺り籠 Ⅱ
▽ケイ▽
半ば強引に追い出されるとすぐに作戦会議が始まった。
「行くわよね?」
「信用するのですか?」
「気持ちはわかるが今はそれしかない」
確実に怪しいがこれ以外の情報は今は無い、それに、たとえ罠でも戦力的には全く問題にならないはずだ。時間は浪費するが……
「……」
ラーラットは乗り気では無いようだが、多数決で移動することになった。
「B13か……ここからじゃ少し遠いわね、一人なら跳べるけど……」
移動手段を模索していると端末に通知が来た。
「ケイ、どうかしましたか?」
「端末に何かが……」
『あー、あー、聞こえてる?』
「そんな……マスターが作ったこの端末をハックするなんて……」
端末の画面上では強制的にメールの画面が開かれていた。
『車に乗れ』
そのメールを読んだ直後、タクシーのようなものが目の前に停車する。
「ちょっと……展開が早すぎてついていけないわ」
そう言いながらもリンナが躊躇わずに乗り込む。
「リンナ、それはあまりに危険では?」
「今更何言ってんのよ?いいから乗る!」
俺も内心怪しいと思いつつ、ラーラットとともに乗り込んだ。
運転手が居ないこと以外は普通のタクシーに見える。リンナが行き先を告げるとゆっくりと動き出した。
〜 〜
特に話が弾むこともなく、罠を警戒しながら目的地へ。特区を出る際の手続きも殆どが済まされている状態だった。
「情報屋の言ってた助っ人はこのメールの奴の事ね……」
『信じろとは、言わない。ただ今は従ってほしい』
「喋った!」
「喋りましたね」
「それで、あんたは何なの?」
『……NULL、そう名乗っている。これから君たちをサポートするAIとして作られた。ハックして端末に入ったのではなく、元々端末に居たのだ』
「AIか……このご時世珍しくは無いけど、博士作だけあって性能は折り紙つきね」
「マスターが作ったのであればこの性能でも違和感はないですね」
「コメットさんそんなに凄いんだな……」
『そろそろ着く。少年、正義を示せ』
「なんの話だ?」
返事はなかった。
△ △
おはこんばんちわ。カワウソです。
いやあ、連休終わっちゃいましたね!気持ち切り替えて明日からも頑張りましょう!




