16.悪夢の行進 Ⅸ
▽ケイ▽
彼女が調べ物をしている間じっとしているのも暇だから別のことを考えることにした。
個人的に一番気になるのは……
あの時の光景がフラッシュバックする。
あれが本来の彼女なのだろうか……
そう思えない自分、そう思いたくない自分。
もしそうだったら……
……もし……そうだとしても……
隣に座る少女を見つめる。今、考えるべきはもっと別のことだ。
「ケイ、わかりましたよ」
「早いな……」
「マスターからデータを貰うだけでしたので」
なるほど、そういうペアなのか。
「何かわかったことは?」
「これと言って大きな共通点はありませんでした。強いて言うなら、既婚者……でしょうか」
「独身で恨みがあるとか……」
「可能性は無きにしも非ずですが……それよりも襲われた座標の方が重要です」
目の前に電子的な地図が現れた。
なるほど、ある地点を中心として半円状に被害が広がっている。もうこんなに……
「ここは?」
「特区の入り口ですね」
「特区からわざわざ来ているのか」
「そうなりますね……厳重な警備がされているはずですが……」
「あの時、跡形も無く消えたくらいだ。その逆が出来ないとも限らない」
「そうですね……とりあえず現地をみましょうか。それとケイ」
「?」
「警察は役に立たないと言いましたが、今回は動くかもしれません。まぁ、来ても一人でしょうが」
「一人?」
「えぇ、一人で十分!」
突如、反対側の窓から声がした。
慌てて振り向くと、そこにはあの魔法少女アイドルが……
並走していた!!
毎度ありがとうございます。カワウソです。
いい感じの所で切ろうとするとまた短くなりました。その分次回は早くなると思います。あと、豆乳美味しいです。




