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EX.兄 Ⅱ
疑問符が彼女に変わるまで。
▽????▽
涙声で僕を呼ぶ声がする。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!ねぇお兄ちゃんってば!」
こんなに呼ばれているのに、声を発することも、触れることすらできない。
この夢はもう何度も見た。
両親は自分達を守るため、妹を差し出した。それを僕は止められなかった。あの日ほど自分の無力を呪った日は無い。
何故、妹なのか。何故、僕ではなかったのか。何故、一緒にいけなかったのか。
何故……なぜ……ナゼ……
何故……「大丈夫」その一言が言えなかったのか。
△ △
読んでくださってありがとうございます。
カワウソです。朝に出すつもりでしたが夕方になってしまいました。m(_ _)m
短いので今日か明日にもう一つ出します。




