1.彼女の贖罪 Ⅰ
1章のラストでラーラットがケイを連れて帰った後からです。
▽ケイ▽
見慣れない……いや、もう見慣れた天井。体を起こすと肩が少し痛んだ。
「死んで……ないのか……」
「おはようございます。ケイ」
「お、おはよう」
彼女はベッドの横の椅子に座っていた。体が彼女に刺されたことを思い出して少しこわばる。
「そんなに怖がらないでください。もう刺したりしませんから」
「う、うん……」
少しの間の後、彼女が突然立ち上がる。
「申し訳ありませんでした!」
「えっ」
「疑ったこと、攻撃したこと、その他諸々、全て私の勘違いでした。ごめんなさい!」
彼女はそう言って頭を下げた。いきなりで思考が追いつかず、唖然としていると、手を掴まれる。
「もちろん謝ったくらいで許されようなんて思っていません。ですから……」
次の瞬間、俺の手には光の剣が握られていた。なんと言えば良いのだろう……やっぱり綺麗だ。いや、そんなことよりなぜ彼女が……
「刺してください」
「それは断る。君はちゃんと謝ったんだから、それだけでいいよ」
「やはり、そうきましたか……これが嫌なら他に何かありませんか?何でもしますから。」
「何でも?本当に?」
「う、何か変なこと考えていませんか?やっぱり変態さんですね」
「ち、違うから!」
こういう時の定番ってなんだろうか、何かしないと彼女の罪悪感は消えないだろうし……うん、そうだ。
「じゃあ、デート一回で」
「デ、デートですか!?」
「せっかく来たんだからこっちの街並みを見て回りたいしね」
「観光のエスコートをしろ、ということですね」
「まぁ、そうかな」
「わかりました。それでケイが良いのでしたら」
彼女が再び椅子に座る。少し、顔色が悪いように見える。
「ひとつ聞いてもいいですか?」
「いいよ。答えられることなら」
「どうしてあの時、私を助けたんですか?あの状況ならコートが味方で、私は敵のはずです」
「どうしてって……君が泣いてたから、かな」
「私が……ですか?」
「ああ、女の子を助けるには十分な理由だ」
「ケイらしいですね。」
その後、彼女は「しばらく安静にするように」と言い残し部屋を出て行ってしまった。
と、思いきや少し扉が開いて彼女が顔だけひょっこりと出す。
「その……助けてくれて、ありがとう」
顔を赤くしながらも、なんとか言い切った彼女に「どういたしまして」と伝えると勢い良く扉が閉まって、今度こそ彼女は行ってしまった。
△ △
読者の皆様!ありがとうございます!カワウソです!PVじわじわ伸びてて嬉しいです。皆様のおかげです!ありがとうございますm(_ _)m
今回から2章になります。新キャラも少し出る予定です。1章のタイトル全般がテキトウ過ぎたので2章はもう少し真面目に考えたいと思います。




