第6話『和也君の憂鬱(中編)』
「なはははははははははは!!!!!!!!!!見ろよ!!!!!霜月さん!!!!!アイツ本当にブリーフ姿でブリーフ仮面つけてるよ!!!!!バカ丸出し!!!!!ははははは!!!!!しかも、なに!?あの情けない顔!?ぷはははは!!!!!腹いてえ〜!!!!!」
「斎藤さん、楽しそうですね・・・」
(んなわけないじゃん!?)
「?皆瀬さん、何か言いました?」
「いんや、何も言ってねえよ?」
俺と霜月さんはあのアホのかわいそうなお見合いを見学・・・もといぶっ潰すため影からあのアホを笑いに・
・・見守りに来てやった。お見合いの舞台は日本庭園の奥深きいかにも高級料亭なところ(いやそうなんだが)でその風景に似合わないブリーフ姿のアホ男(和也)とその対面に妖怪化け物女が居座っており、そのそれぞれの横に両者の両親がいた。・・・っていうか、和也の両親はあの格好を見て何も言わなかったのか・・
・?・・・うわお、化け物女の両親はぷるぷる怒りに震えてらあ・・・
「・・・・・・・・・・(滝汗)」
・・・・・うわあ、あのアホ(和也)めっちゃ緊張しとる・・・・・なんか体中の穴という穴から脂汗吹き出てやがる・・・・・普通にきもいな〜(笑)
「・・・あの様子で大丈夫なんですか?斎藤さんは?」
「まあ、あとで俺が面白そうだからちょびっと手助けしてやるつもりだがもうちっと様子をみようぜ」
「はい、私も昼ドラを見ているようで楽しいです」
「・・・昼ドラにこんなシュチュエーションあったっけ?」
(和也視点)
くそ!なんなんだよ!この目の前の化け物は!ボクがせっかくこんなめっさきもい格好してんのになんでそんな好奇な目で見つめてんだヨ!!!おかしいだろ!?うわっめっさ、見てるよ!!!めっさ、見てるんですけどおおおおお!!!!!ちょっとおおおおお!!!!!いやあああああ!!!!!
「うおっほん・・・・・では、そちらの彼は・・・斎藤和也と言ったかね?」
「ふ・・・ふぁい・・・(汗)」
「まず、色々と聞きたいことがあるんだが・・・私の大事な大事な可愛い愛娘を君に託すというのだ。色々と
質問させてもらうよ」
なにが『可愛い愛娘』だ!!!あんたの娘には怖さときもさとケバサしかねえよ!!!ちくしょう!!!(泣)
「まず・・・・・その格好は何のつもりだね?」
「ええっと・・・・・(汗)」
「それに・・・・・君、今日が何の日か分かっているのかね?んん?」
「その・・・・・(汗)」
「私達を小馬鹿にしているとしか思えないんだが?」
「あのその・・・・・(汗)」
「お父さん、や〜め〜て〜よぉ〜?ってゆぅ〜かあ?めっちゃ素敵ジャン♪ちゅうしたいって感じぃ〜♪」
くそ!なんだよ!!!その口調!?女子高生気取りか!!!いい歳こいてるくせに!!!ムカつく!!!
(再び太一視点)
「だめだ、アイツ。俺が少し手助けしてやるか」
「?でも流れ的にはお見合いをぶっ壊す雰囲気なんじゃあないですか?」
「ううん、だめだ」
「?どうしてですか?」
「そうなると俺が楽しくないから☆」
「・・・・・」
よし、まずは・・・あいつのケータイに電話するか・・・・・
ぷるるるるる・・・・・
(再び和也視点)
ボンバヘッ!ボンバヘッ!(昔なつかしのアニメロ)
「あっ、ちょっとすいません!失礼します」
「あっ、おい!お見合いのときぐらい携帯を切らないか!君!」
だ・・・誰からだ!?ってやっぱり太一じゃん!?
(三度太一視点)
『もしもし!?』
「この電話は現在使われておりません・・・ピーっとん鳴ったらメッセージを・・・」
『そっちから電話してんのになんで不在発信なんだよ!!!おかしいだろ!?』
「くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ!!!!!!!!!!」
『そこで笑うのもおかしいし!!!!!っていうかそのネタ危ないから!!!!!』
「うむ、元気か?チャ○ピーよ?」
『カズチャンデスヨ!?』
「男が自分の名前にちゃんつけるな、気色悪い。鳥肌が立つ。・・・で?気分の方はどうだ?」
『最悪です!!!!!(泣)』
「そうか、それは良かった」
『なんでさ!?』
「おっと、んなことはどうでもいい。突然だがお前を助けてやろう」
『へ・・・?マジで!?どうやって!?』
「ふむ・・・それはな・・・・・ごにょごにょごにょごにょ・・・・・」
『うんうん・・・・・なるほど・・・・・って!!!ごにょごにょじゃあさっぱりわかんねえよ!!!!!ちゃんと言えよ!!!!!』
「いや・・・お前に教えたら負けかな?と思ってさ」
『意味わかんねえよ!!!!!あんた5台詞前なんて言ったか覚えてる!?』
「まあ、いいや。特別に教えてやる。だから俺を崇めろよ?お前」
『・・・なんであんた、んな上から目線なんすか・・・?(汗)』
果たして太一君の作戦とは・・・!?次回に続くっ・・・と思う。
本当は前編と後編で終わらす予定でしたが・・・・長くなってしまいました。