第2話『寒い時期はおでんがうまい』
おでんもいいけどお鍋もいいものです。
「・・・はあ、コタツって暖かいけど体だけでなく心も暖かくしてくれえるよね?太一?」
「・・・ああ、コタツって暖かくてついお前に対して殺気が芽生えちゃうよな」
「なんでだよ!?(汗)こわいよ!?あんた!?何する気なの!?」
「もぅ〜♪わかってるくせにぃ〜♪」
「笑顔で言うことじゃないよね!?その台詞!?」
マフラーと手袋が恋しくなってきた今日この頃、太一です。
今はこのアホ(斉藤)が俺の家に入り浸っている。んで真に図々しいことに俺様のコタツでのうのうと居座っている。・・・・・正直、一発しばきたい。うん、とりあえずしばこう。
バキッ
「いでえ!!!いきなりなにすんだヨ!!!太一!!!」
「ツッコミだ」
「ボク何もボケてないっしょ!?」
「お前の存在自体がもうふざけているからな」
「あんた何気にひどいことさらりと言いますよね!?」
俺の家はオートロックの高級マンションの一室だ。今は妹の可奈と一緒に暮らしている。
両親は海外出張でいない。まあ、そっちのがうるさいのが居なくていいけどな。え?学生の身分でよく高級マンションなんて住めるな?だって?まあ、ばあちゃんの仕送りとバイト代でまかなえてるんだけどな。
「もぅ〜お兄ちゃん!あんまり友達にひどいこと言っちゃあだめだよ?かわいそうだよ?」
妹は普通にかわいい。茶色のロングで背は俺よりちょっと小さい。
「ああ・・・可奈ちゃんは優しいねえ・・・・(泣)ボクもこんな妹が欲しかったよ・・・・・」
「なんだ、それならお前もいるじゃん」
「え?嘘?」
「頭の中にいっぱい」
「それじゃあボク、ただのイタイ人だよ!?変態じゃないか!?それ!!!」
「変態ジャン。おめえ」
「・・・・・少しは否定してください・・・・・(汗)」
ああ・・・やっぱり、コイツと居るとめんどくせえなあ・・・・・
「ふあああ・・・・・ボクなんだか眠くなってきたよ・・・」
「永眠しろ」
「それ、死ねってことかよ!!!あんたマジ最低だヨ!!!(泣)」
「なんか暖かい飲み物が恋しくなってきたな。外で自販機でコーヒーでも買ってくるかな」
「おっ、太一ボクもあったかいコーヒー頼むよ」
「ああ・・・あったかいコーラーだな、わかった」
「え・・・ちょっ・・・ちょっとおおおおお!!!!!コーヒーですよ!?コーヒー!?」
「ふぃ〜サミーな、しかし」
12月に入ったせいか最近凍えるように寒くなってきたな。こんなときは暖かいコーヒーに限るぜ。
「ん?あれは・・・」
道の向こうから女の子の姿が見えた・・・・・って
「・・・・・おはようございます、皆瀬さん」
「いや、もうこんにちわの時間だからね、霜月さん」
「はい・・・・・では、はろ〜」
「・・・・・何故に英語?」
「・・・・・いじめる?」
「はい、どこかで聞いたようなその台詞は禁止だからね」
あいかわらず、不思議な子だ。
「ところで霜月さんはどうしてこんなところに?」
「はい・・・・・買い物に行く途中でして・・・・・」
「ふ〜ん・・・・・料理得意なんだ?霜月さん」
「はい・・・・・食べ物の料理なら得意ですけど、男の人を料理するのは未体験です」
「今、君何気にすごいこと言ったよね?(汗)」
「・・・・・(/////)」
「・・・お願いですからそこで赤くならないで下さい・・・・・(汗)」
「・・・・・ところで、皆瀬さんは何故、こんなところに?」
「あ・・・ああ、暖かい缶コーヒーを買いに来たんだよ」
「・・・そうですか・・・私はおしるこが好きです」
「おっ!いいね!甘くて暖かい冬の定番の食べ物だよな」
「・・・・・」
霜月さんは前と同じようなうれしそうな顔をしていた。
「・・・では、これどうぞ」
霜月さんはポッケから・・・・・・『ご○んですよ』を取り出し俺に渡した。
「・・・はあ、ありがとうございます」
「では、また明日大学で」
・・・・・今晩はもりもりご飯が進みそうだ・・・・・
帰宅
「ほら、和也。ご希望の『ホットコーラー』だ」
「だから、ホットコーヒーってボク言ったよね!?っていうか!!!良くそんなの売ってたな!?」
「まあ、飲めよ」
「・・・・・結構、チャレンジャーだよね・・・・・ボク・・・・・」
そして、和也はおそるおそる『ホットコーラー』を飲んでみた。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・おい、どうだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意外といけるかもコレ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちっ」
「何ですか!?今の舌打ち!?」
ちなみにボクはキムチ鍋が大好きです(^^)