第17話『リアル人生ゲーム(?)』
「なぁ?太一、人生ゲームしようぜ」
「なんで」
「さぁ?作者からの指令らしいぜ」
「指令ってなんだよ………」
「まぁ、いいじゃん。人数も結構いい感じだし。パンティゲーム楽しむには持ってこいじゃん」
「パンティゲームじゃなくてパーティゲームな」
俺の家には海ちゃん、可奈、エミリ、そして何故か葉月姉妹まで勢揃いしていた。
「?お兄ちゃん、人生ゲームって何?」
「人生ゲームってのはだな………今の和也の生き方に近いな」
「ちょっと!?それどういう意味っすか!?(汗)」
「あ〜なる♪」
「納得されてる!?」
「太ちゃん」
「ん?」
そして、海ちゃんが小声で俺を呼ぶ………か、顔が近いよ?(汗)
「今の……『あ〜なる♪』って『〜』を失くすとアナ………」
「ストップ、海ちゃん。そこまでにしようね(汗)」
「わ、私はべ、別にあんたに会いたくて来たんじゃないんだからね!!!ふ、ふん!!!」(エミリ)
………典型的なツンデレ口調だな、オイ。
「お、お姉ちゃ〜〜〜ん(汗)な、なんでこんな変態野郎の家に来なくちゃならないのよ〜〜〜(汗)」
「いいじゃないですかぁ〜〜〜♪どうせ、家に居ても美夜ちゃんは下着姿でゴロゴロしてるだけなんですから〜〜〜♪今日は楽しみましょう♪」
「きゃああああああああああ!!!!!!!!!!な、ななななんて事言うのよ〜〜〜〜〜!!!!!お姉ちゃん〜〜〜〜〜!!!!!(/////)」
………やばい、今、ちょっち想像してしまった(///)
「でも、何も賭けずに単に人生ゲームってのもな………」
「勝者は敗者のオッパイを揉むでいいじゃん♪」(和也)
バキッボキッパキッ!
「………すいません(泣)」
「敗者は勝者に一週間お昼ご飯おごるってのはどうかしら?」
エミリが提案する。
「………まぁ、いいんじゃねぇの?」
こうして人生ゲームが始まった。
「へへ♪じゃあ、僕からサイコロ振ってもいいよな?」
「好きにしろ」
「へへ………じゃあ、それ!!!」
和也が1番最初にサイコロを振った。
「目は………『6』?へへ♪ラッキー♪幸先いいじゃん♪」
………こいつの幸せな顔を見ていると殺意が沸いてくるのはなぜだろう?
「1、2、3、4、5、6っと………ナニナニ?………『人生やり直し』………ってちょっと!!!なんですか!?コレ!?(汗)」
「字の通りだろ」
「普通、『1回休み』とか『スタートに戻る』とかそういう系がくるんじゃないですか!?おかしいだろ!?こんな目!?現実に人生やり直せとか!!!ふざけんなぁああああ!!!!!」
「いいじゃねぇか、一遍リセットしてみろよ、お前の人生」
「それ、遠まわしに死ねって意味ですよね!?それ!?(汗)」
「じゃあ、次は私が振るわ」
ギャーギャーと一人煩い和也を放っておいて次はエミリがサイコロを振る。
「それっ!!!!!」
ビュン!
ボスッ
「Ouch!」
エミリが力いっぱいに投げたサイコロは見事和也のわき腹に命中する。気合入れすぎだろ………
「………『4』ね。1、2、3、4………と。えっと………『恥ずかしい出来事を1つ暴露しなさい』………って!!!なによ!!!コレ!!!」
ニヤリ、ハズレを引いたな。
「だから字の通りだっつーの」
「い、嫌よ!!!(///)なんでそんな事………!」
「じゃあ、負けってことでいいんだな?」
「うっ………(汗)」
「………エミリさん、小学校の頃、夜中トイレに行くのが怖くて布団の中で震えていたらオネショしたんですよね?」
「な!なんで海がそんな事知ってんのよ!?(汗)」
「………いえ、なんとなくありそうかな………と」
「え!?」
「なはははは♪自爆してやんの!!!」
キッ
おおぅ、睨まれた。怖い怖い………
「じゃあ、次は私が振りますね〜〜〜〜〜」
次は美由ちゃんだ。
「………えいですぅ!!!」
コロコロ………
「………ふぇ〜ん!『1』ですぅ〜〜〜〜〜!!!!!………な、なんですか〜〜〜これ〜〜〜〜????」
「どんな目が出たの?」
「………『盲腸で入院、3回休み』ですぅ〜〜〜」
………普通だ。
「じゃあ、次は私ね」
美夜ちゃん、サイコロを手に取り………
「はぁあああああああああ!!!!!!!!!!」
ビュン!
ビスッ!
「あぷぉ!!!!!」
美夜ちゃんが投げたサイコロは見事のびている和也の眉間にクリーンヒット。だから、お前ら気合入れすぎ。
「……『5』ね。1、2、3、4………5ってちょっと。何よこれ」
マスに書かれている事は………
「『バニ耳とスク水を着用しなさい』………」
なんか段々、人生ゲームからかけ離れていくな………
「「「「「「…………………」」」」」」
………あれから1時間経過………
正直、部屋には微妙…いや、重い空気が漂っていた………
あれから皆、次々と変なマスに止まりその指示に従って………海ちゃんは小学生のコスプレ、可奈はゴスロリ、エミリはワンコ耳ブルマ、美夜ちゃんはバニ耳スク水、美由ちゃんに至ってはボンテージ姿の格好をしているという有様。ちなみに和也と俺は無事(?)だ。
「…なぁ?太一?な、なんか女性軍の方々は殺気立ってませんか?」
和也は小声で俺の耳元で囁いてくる。………微妙に吐息が俺の耳に入ってくるので気持ち悪い事この上ない。
「そりゃあ………な。特にエミリと美夜ちゃんは1番イライラしてんじゃねぇの?海ちゃんや可奈はあーゆーのは平気そうだし。………美由ちゃんはなんか………1番かわいそうな気がする」
美由ちゃんを見ると顔を真っ赤に染めて涙目になりながら『ふぇえええ(///)』とか可愛い声を上げて自分の格好を隠すようにしている。
「で、でもよう?太一?な、なんか………僕のがボークピッツからフランクフルトになっていくんすけど?はぁはぁ………(///)」
「んな生々しい表現をするな気持ち悪い」
「ちょっと!!!早くサイコロ振りなさいよ!!!次、あんたの番よ!!!!!」
「ひぃ!は、はい!やらせていただくでござる!!!」
エミリ大分気が立っているな………
「よ、よ〜し………僕は遅れ気味だからまた『6』でも狙おうかな!!!!!」
現在、コマの位置的には可奈、海ちゃん、離れてエミリ、美夜ちゃん、そしてさらに離れて俺、美由ちゃん、そしてビリは和也。……和也、お前、仮想空間内でもこういう立場なのかよ………
「………また『1』っす………(泣)」
最初の『6』の目以外、全て『1』の目を出すって………ある意味、勝つよりすごいぞ。
「………『プリキュ○のOP曲を熱唱せよ』………ナンデスカコレ?(汗)」
もはや人生ゲームですらないな。
「………まぁ、歌いますけど」
………歌えるのか。
そして軽快に和也は『プリッキュ○♪プリッキュ○♪』と歌い出す。
微妙ににやけながら歌うものだから、女性陣から『キモ…』とか言われていた。哀れな奴だ。
結局最終的には海ちゃんが勝ち、ビリ和也。
ちなみに明け方まで勝負は続いた………




