第12話『お前、どんだけ?』
今日も今日とて大学に行き、講義を受けるために教室に入ってみると窓側の席でぽけ〜っとアホ面をしている
和也の姿を発見したので面倒臭いが一応朝の挨拶をしておく。
「よぅ、和也、Nice boat!」
「・・・へ?太一?え、な、なに?その挨拶?(汗)」
バキッ
「Ouch!・・・ちょ・・ちょっとおおおおお!!!!!いきなりなんで殴るんですかっ!?(汗)」
「アホかオメーは。俺が『Nice boat』って言ったらお前は全身で大喜びしながら『ひゃっほーーーーーう!!!!!我ら愛しの言葉様、バンザーイ!!!!!バンザーイ!!!!!』って大声で返すのが世間一般の常識なんだぞ。それが出来たらお前、それはもぅ・・・・・モテモテだぞ?多分」
「マジでっ!?そうだったのか!?」
「そうだよ、じゃあ、もう1回始めからやり直すぞ」
「わ、わかったよ・・・・・でへへ」
「よぅ、和也、Nice boat!」
「(よし!キタッ〜!)い〜〜〜ひゃっほーーーーーう!!!!!我ら愛しの言葉様、バンザーイ!!!!!バンザーイ!!!!!」
力いっぱい奇声を上げてまるで自由の女神のようなポーズをとる和也。アホだ。
「(あ・・あれ?おかしいな?もいっちょ!)ひゃっほーーーーーう!!!!!我ら愛しの言葉様、バンザーイ!!!!!バンザーイ!!!!!」
し〜〜〜〜〜ん・・・・・
講義ルームには俺達以外にそこそこの学生が居たので和也がいきなり大声で奇声を上げて皆、唖然としていた
・・・・・というよりも、若干引いていた。
「・・・・・あ、あれ?ナンデスカ?この空気?(汗)」
「何言ってんだ、お前?朝からいきなり大声で奇声を上げやがって・・・・・気色悪ぃな。すがすがしい朝がぶち壊しだよ、どうしてくれるんだ?てめぇ」
「こここここここここらぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜?????たたたたた太一くんんんん〜〜〜〜〜?????」
「何どもってんだ、お前」
ヒソヒソ
「やぁね〜〜〜〜〜あの人、重度のオタクかしら?イッチャってるわよ〜〜〜ちょ〜キモいんですけど?」(学生A子)
ヒソヒソ
「あーいう奴は無視しとけよ。アホが移るぞ」(学生B男)
ヒソヒソ
「でも、春になったらあーいう輩はどこにでも出現するわよね・・・・・」(学生C子)
「お、おらおらぁーーーーー!!!てめぇら見せモンじゃねえぞ!!!やんのか!ゴラァ!」
和也が威嚇すると他の学生は何事も無かったかのように勉学に励んでいた。
「おい!太一ぃ!お前のせいで変な噂立ったらどーしてくれるんですかっ!?ちょっと!?(汗)」
「お前の醜い本性が明るみに出る事はいいことじゃねぇか」
「よくねぇよ!!!(汗)人の事だと思ってポジティブな言い方しやがって!!!僕をどんだけ貶めたら気が済むんですかねぇ!?あんたは!?」
「なはは♪お前どんだけ〜♪」
「コラァ!この場面でネタ方面に話を逸らすなぁ!!!(泣)」
「ったく・・・・・わかったよ・・・・・ほんのちょっぴり俺が悪い気がするかもしれないと誰かが思うから皆にフォローしてやるよ、ありがたく思えよ?クズ」
「なんかものすごく僕が悪いみたいな言い方ですよね・・・・・(泣)」
とりあえず、教壇のところまで行き・・・・・
「おーい!皆!スマン!アイツ、ちょっと病んでるんだ!!!!!さっきの発言無かった事にしてやってくれ
ーーーーー!!!!!」
「太一!てめぇ!(汗)」
「うっひょ〜!おい!見ろよ!太一!あの女教授、噂どおりのナイスプロポーズだぜ!うへへへへ・・・・・
あのパイパイ視姦しているだけでご飯、何杯でもモリモリいけちゃうよな!」
「プロモーションな」
このアホ(和也)はもちろん真面目に講義なんざ受けるつもりハナから毛頭ない。今の時間帯の講義を受け持っているのはこの大学内で美人でスタイル抜群で有名な如月麗子という女教授だ。つまり・・・このアホ(和也)その女教授を狙ってここに来たと言う事だ。もち、このアホだけでなくこの中にもそれだけが目的で出ている連中もいるだろう。ちなみに俺は一応、最低限の勉強はしている。このアホ(和也)と一緒にするなよ?
「あれ?太一?難しい顔しちゃってどうしたの?一緒にあの女教授のパイパイ視姦しようぜ♪」
「嫌だよ・・・1人でやってろ」
「なんだよ〜・・・ノリ悪いな〜・・・・・まっ!いいや!充分視姦し終えたから今度は脳内であの女教授揉みくちゃにし〜とこ♪うふふふふ・・・・・♪でへへへへ・・・・・♪」
「・・・お前は毎日がパラダイスだな」
・・・あぁ、そうか・・・・・今、俺の隣に居る奴は落ちるとこまで落ちた人間の見本だな。よく見習っておこう。まさしく落ち人間。・・・・・うまくねぇな。
「うへへへ・・・・・♪おふ!そんな!・・・・・先生!そんな背徳プレイまで・・・!?はぁはぁはぁはぁ!!!!!ぼ・・・僕、耐えられないよ!ママ!うふっ!そんなとこまで舐めちゃうのぉ!?よ〜し!僕も負けないぞぉ〜〜〜〜ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
・・・・・すんげぇキモイんですけど・・・・・
というか・・・その赤らんだ幸せそうな顔がめっさムカつく・・・・・
・・・・・とりあえず、殴っておくか・・・・・
ガスッ!
「うぎゃピッ!!!!!」
バタンッ!
・・・?いきなり和也が倒れた・・・・・?俺、まだ殴ってねぇぞ・・・・・?
「・・・さっきからキモイ吐息ばっかり聞こえてくると思ったら・・・・・コイツだったのね。ったく!まわりの迷惑も考えなさいよね!」
・・・ちょうど、和也の後ろの席にエミリが居座っていた。
「・・・・・よぅ、エミリ」
「・・・?太一?あんた・・・・・なんでこんなところに・・・・・・・・・・熱でもあんの?」
「・・・・・今、俺に対するお前の評価がよく分かったよ・・・・・」
「・・・じゃあ、なんであんたこんな場違いな所に来てんのよ・・・・・」
「・・・・・一応、俺もここの学生なんだが」
「ふ〜ん・・・・・意外だわ・・・・・・で?あんたの隣にいるバカまでここにいんのよ」
「ああ・・・・・コイツはあの女教授を目当てで来ただけだろ。こいつが勉強するわけねぇだろ?だって、コイツ、三角関数のことを『サイン、コサイン、アタックナンバーワン!』とか言ってたんだぜ?」
「・・・・・・・・・・よく、この大学に入れたわね・・・・・(汗)」
しかし・・・・・和也じゃねぇがあの女教授、綺麗だよな・・・・・特にあの巨乳がすげぇな・・・・・
「・・・・・太一・・・・・あんた鼻の下のびてるわよ・・・・・」
「・・・・・はっ!なに!?いや!!!別にあの女教授のオッパイでっけーな!オイ!とか考えてねぇぞ!!!・・・・・・・・・・あ」
「・・・・・・・・・・・・・太一、あんた私のじゃ足りないの・・・・・?」
「・・・・・?お前は何を言ってるんだ・・・・・?」
「・・・・・・・・・・はぁ、なんでもないわよ・・・・・・・・・・」
こんな感じで1日が過ぎていくのであった。
・・・・・なんか、グダグダだな・・・・・オイ・・・・・・・・・・




