通学路
今日もいい天気だ。いつものように家を出て学校に向かう。
だけどなにかが違う。町の人が変だ。
いつも声をかけてくれる近所のおばさん。通学路の途中の店の店主。
皆がボクを無視するのだ。いつもは皆が挨拶などを返してくれる。
だけど今日はそれがない。変だと思うが先を急ぐ、今日は日直だから急がないといけない。
角を曲がるとクラスメイトの藤田の姿が見えた。声をかけて近づくが藤田も無視だ。
本当に今日は皆どうしたのだろうか。
さすがのボクも悲しくなる。皆ひどすぎる。
そおしてるうちに学校が見えてくる。学校の前の信号はなかなか青にならないからイライラする。
やっと青になりわたろうとしたら…なんだろうこの音…
また学校に行けなかった。
この音を聞くのは何度目かな、数えるのもやめちゃった。
何度登校してもここで終わる。
死にたくなかったな。
そして視界が、音が遠ざかる…
今日もいい天気だ。いつものように家を出て学校に向かう。
今日こそあの道をわたれるかな。