いじめをしているあなたへ②
先日、弟の満が自殺した。
ナイフで、手首を切って。
満の身体は痣だらけだった。
彼は、学校でいじめを受けていた。
俺は気付いてあげられなかった。
あいつは、一人ぼっちで、誰にも相談できずに、死んでいったのだ。
俺は、満をいじめていたというグループの奴らに、会いに行き、こう聞いた。
「何故、いじめたんだ?」と。
グループは5人で構成されていた。
そのリーダーの木田という少年は、こう答えた。
「僕達は、満君と仲良くしてたし、いじめなど、絶対していない」と。
あまりに真面目な顔でいうので、俺は戸惑った。
学校側も、いじめはなかったと、そう言った。
しかし、満が遺した遺書には、いじめを受けていたと、確かに書いてあった。
満の葬式の日、あのグループの奴らは一人のも来なかった。
俺は、葬式に参列してくれた満の同級生の佐々木有子さんに、衝撃的な事を聞いた。
「実は、満君が亡くなった次の日、集会が開かれたんです。そこで、木田君たち、笑ってたんです。“作戦成功"だって、言ってたんです」
俺は、全てを理解した。
確かに、満はいじめられていた。
この少年たちに。
そして、学校はそれを隠そうとしている。
弟は、学校に殺されたのだ。
満の、純粋な心を、あの可愛らしい笑顔も、全部・・・!
奪われたのだ。
俺は復讐を誓った。
あの少年たちを、
この手で、殺してやろうと。
そして、闇に埋もれた真実を、全部明らかにしてやろう。
それが、満にしてやれる、精一杯の事だから。
いじめをしているあなたへ
そんなことしてて楽しいですか?
心が晴れますか?
もしそうだとしたら、あなたは最低の人間ですね。
生きてる価値がない。
みんなのために消えてください。
もし、あなたに少しでも良心の欠片があったら、今すぐいじめをやめてください。
それで、救われる命があります。