十三
俺がそんな事を思っていると、オルガが腕組みをしながら口を開く。
「礼はもう要らん。早く用件を言え」
…まあ君も姫様だから身分的には相当なんだろうけどさ、初対面の…しかも王様に対する態度ではないよね、うん。
流石にこれはダイオン王も怒ると思ったんだが、ダイオン王はさして気にも止めずうむ、と小さく唸った
「城下町から南へ行った所にゴブリン達が棲家にしている洞窟がある。君達にゴブリンの討伐を願いたい」
まあそんな事だろうと思ってました。絶対戦闘系の事だって
……受け…るんだよな、多分…。
二人の様子を伺うと、二人は不敵に口角を上げていた。回答なんて訊かなくても分かるわこんなん
「以前までのゴブリン達は棲家に近寄った人間だけを襲っていた…自分達から街を襲う事は決して無かったのだが…ここ最近、毎日のように我がダイオンに襲撃を行っている。連日の襲撃で兵士達は皆傷付き、重傷を負った者も出ている。このまま見過ごす事は出来ん」
ダイオン王はそう言いながら辛そうに顔を俯かせた。街を統治する者としても、ダイオン王個人としても、皆が傷付くのは心苦しかったんだろうな…
「そうか。では行くぞ貴様等、ゴブリンの根絶やしに」
「ダイオン王、安心して下さい。ゴブリン共は皆殲滅致します」
君等ほんとカッコ良すぎるんだよ!!!俺もそんな風に言ってみたい!!!駄目だ!!俺が言ってもカッコ付かない!!!言わなくても分かる!!!!
「…引き受けてくれるのか?」
「オークの豚に虚仮にされた憂さ晴らしをしに行くだけだ。それがたまたま貴様等の助けになるだけだ」
「今の話を聴いて捨て置く事は出来ない。私達で良ければ力になりましょう」
もう!!!カッコ良い!!!俺何も喋れない!!!!無言貫こう!!!!うん!!!!
「そうか、引き受けてくれるか……ルーギアス」
「承知しております。ゴブリンの討伐を引き受けてくれて感謝する。ゴブリンの棲家への道中の案内、そしてゴブリンの討伐の力添えとして私も君達に同行させて頂こう」
そう言ってルーギアスさんはダイオン王に小さく頭を下げると俺達と並行して歩いていく
…ルーギアスさんって強いのかな?唯とオルガの力を見抜いてたし多分強いんだろうけど、二人よりは劣るでしょう。二人の強さを間近で見てきた俺が断言します
寧ろ二人の強さを目の当たりにして驚く顔を見てみたいとさえ思いました




