八
それから俺達は城下町へと戻り、防具を見るために防具屋へと寄っていた。防具屋の店主は不安そうな表情を浮かべてながらもしっかりと商売するあたりに商魂の凄まじさを感じた。
「防具の重さは大丈夫かい?」
「んー…スキルのお陰なんだろうけど全然気になんない。これならもっと重い鎧でも大丈夫だと思う」
「あまり過信し過ぎるなよ。重い装備で自分の身の熟しに問題が生じるようでは意味が無いぞ」
…とまぁこのようにオルガと唯の二人から有難い助言を頂きながら防具…といっても武器の大剣でほぼ両手が塞がるから鎧を見てもらっていたんだけど
オルガ、唯曰く鎧はあくまで攻撃を捌き切れなかった時、身を護る為であって最初から受ける前提の装備では無いとの事。身を固めれば固まるほど慢心が生まれ、油断が生じやすくなる…らしい
言われると確かにそうだと納得せざるを得なかった。現に唯は急所を守る最低限の装備だし、オルガに至ってはまともな装備もしていない。ある意味俺と殆ど変わらない装備だ
「ならやっぱりこのくらいの重さの鎧の方が動きやすいかな?」
「まあそこは君の感覚だろうね。それ以上守りに重点を置いて動きに問題が出るならば私は止めておいた方がいいと思うが」
「私も同意見だ。ただでさえお前は動きに無駄があるんだ。それ以上無駄な動きをしてしまえば斃せる魔物など存在しなくなるぞ」
「……これにしまーす…」
結果、俺が買ったのは唯の使っている胸当てに似た鉄製で造られた胸当てと脚具。これなら下手に動きが悪くなったりする事もなく身を守る事が出来るはずだ
「うん。これなら攻撃を受けてしまっても最低限身を守る事は出来るね」
「身の熟しが良くなるのが先か、この防具らが壊れるのが先か見ものだな」
「善処する!!」
「威張って言うなら言葉を選べ馬鹿者が」




