七
門番の言った通り、それから程なくしてぞろぞろと武器と鎧を纏った兵士らしい人達が街の方からこちらへ走って来るのが見えた
そしてその一番先頭…金髪の襟足の長い男の人が足早に門番の方へと歩いてきた
「ルーギアス様!」
「魔物の報告は聴いている。状況は」
「それが…この者達が助力してくれたお陰で魔物は既に全滅…街、人の被害は全くありません」
「…何だと」
門番からの報告を聴くと〝ルーギアス〟さんは俺達の方を見て、一拍置いてから手に持っていた剣を腰の鞘へと納めた。
俺達を一瞥すると僅かに頭を下げる
「何処の者かは知らぬが、助力感謝する」
「あ、いや…」
「ふん」
「当然の事をしたまでだ。礼を言われるまでの事はしていないよ」
凄いなー…お礼を言われてるのにオルガは鼻で笑うし唯は全然意に介してない。俺は反応に困って返答らしい返答すらできなかった。おっふ
「ルーギアス様。その…この魔族の者に私は命を救われました。 この者達は街に用があるようでして…この者達に街の出入りの許可を頂けないでしょうか」
「…ふむ」
門番からの問いにルーギアスさんは一考する。何だろう…考えてる姿がこんなにも絵になる人っているんだなって思った。唇と顎に親指と人差し指を当てがいながら考えるその姿が物凄く映えて見えた
やがてルーギアスさんはうむ、と小さく唸り僅かな笑みを浮かべる
「街の危機を救ってくれた者達が街を壊したり、ましてや城を攻めたりなどしないだろう。魔族とあっても恩人には変わらない。通して構わない」
「はっ!」
「やったなオルガ!」
「ふん!当然だろう!」
「あまり大きな口を叩くものじゃないぞ…街の出入りの許可、感謝する」
「…………見た所、君達二人はなかなか腕が立つようだな。君は……まあ、置いておくとして。 君達の腕を見込んで話がある。君達の気が乗ったらで構わない。明日、城まで来て頂きたい。今日泊まる宿屋は私の方で手配しておこう。恩人をこのまま帰してはダイオン様にお叱りを受けてしまう」
そう言うとルーギアスさんはくるりと向きを変え、元来た街へと歩いて行った。ちゃっかり俺の事を戦力外扱いして。間違いじゃないから否定しないし、出来ないけど
やっぱその人の強さって分かるもんなのかな…実力有る人だと




