五
街の入り口が近付くにつれ、徐々に怒声のようなものが聴こえて来る。昨日何度か聴いた声だというのは出来れば避けて欲しかった
「ぐぬううぅぅぅぅ…!!!!」
「オルガ!!お前門番に何して…ッ!?」
走り寄った入り口には怒りモード全開の顔の変化したオルガ。その後ろに怯えながら身を隠す門番の一人がいた
そしてその目の前には日本の妖怪の餓鬼のようないで立ちをした全身緑色の魔物が十数匹棍棒やら斧やら剣やらを携えながらオルガに襲い掛かっていた
…十中八九あれはゴブリンだな。これも定番中の定番
「…貴様等、用は済んだのか?済んだのなら手を貸せ、数が多く鬱陶しくて敵わん」
僅かに息を切らせながらオルガが額の汗を拭う。恐らく俺達が来る前はもっとたくさんのゴブリンがいたんだろうな…よく一人でこんな大人数の相手出来るよな…
「すまない、城の前までは行ったんだけれど、そこでも門前払いをされてしまった。オルガを街の中へ入らせられる許可はまだ貰えていない」
「…別に構わん。今はそれよりこいつ等をなんとかするぞ」
「零也、君は比較的小さい個体の物を狙ってくれ。私とオルガで大きな個体を叩く」
「…了解…!」
「…?そこはおっけぇとやらは使わないのかい?」
「あ、いや…それは時と場合によるっていうか…」
「来るぞ!!無駄口は終わらせてから叩け!!!!」




