四
城下町をさらに歩いて行く事十数分、ダイオン王が城の城門まで来る事が出来た…んだけど、衛兵が門の前に立っているせいで通る事が出来ない。王と話がしたいと言っても許可の無い者を城の中に入れる事は出来ないとの事
これがほんとの門前払いってやつですね(二回目)
「参ったな。これではオルガを町へ入れてやる事が出来ない」
「現状どうしようもないし、俺の装備は違う所で見て貰えばいいよ。オルガを待たせ続けるのも悪いし」
というかオルガを待たせ続けたら絶対あいつ堪忍袋の緒をブチ切れさせてほんとに門番ぶっ飛ばしそうだしな
そうなったら擁護も何も出来ないし、早いとこ戻るのが得策だ
「…仕方無いか。もし怪我をしたなら私が治癒するから、もう暫くその布服で我慢して闘ってくれるかな」
「オッケー」
「おっ…?…君はたまに聴いた事の無い言葉を使うね。君の世界の言葉なんだろうが…今のおっけぇというのは了承したという意味で捉えていいのかな?」
「あ、ごめんごめん。そう捉えてくれていいよ」
そういえばRPGも伝わんなかったしな…オッケーくらいは伝わると思ったけど
今日の夜辺り、こっちの世界で俺の世界の言葉がどこまで通じるか訊いてみよ。オルガと唯に
「まっ、魔物だーー!!魔物が出たぞーーーーー!!!!」
『!!』
オルガを通せんぼしていた門番の一人が走りながら叫んでいる。魔物って…まさかオルガの事言ってんじゃないだろうな…!?
オルガの奴まさかほんとに門番の一人ぶっ飛ばしたんじゃ…それで危険な魔物扱いされたりしたんじゃないだろうな…!!?
門番の知らせを聞いた町の人達は皆一目散にそれぞれの家へ走り戻っていった。魔物が出たらそうしろって言われてんのかな。俺の世界でいう防災訓練的な…火事になったらこうする、地震が起きたらこうする、みたいな。
ってそんな事考えてる場合じゃねーや!!早くオルガの所へ戻らないと!!
「零也!」
「行こう!」




